旅と旅行

 

「旅」と「旅行」

この二つの違いってなんだろうね?

オレはね。

「旅」してるって思ってるんだけど、やってる事は観光客と

対して違わねぇなぁとか思ったりする事もある。

観光地、あるいは名所に行く。

見て回る。

写真撮ったりもする。

たまに買い物もする。

名物を喰う。

次の観光地あるいは名所に行く。

この繰り返しだからね、要するにオレのしてる事って。

団体の観光客と同じでしょ?

でも「旅」と「旅行」はやはり明確に違うと思う。

ではその違いってなにか。

なかなか難しい命題だよね。

今までオレもちょっと思いつかなかったんだけど、

最近ようやく言葉になった事がある。

というより旅してる間にいくつか考えたんでちっと発表。

 

まずその違いって、移動にあるんじゃないかと。

旅行客にとって移動は移動に過ぎないけど

旅人にとってはそうじゃない。

旅行客は目的地「こそ」が目的になるけど旅人は少し違う。

言い換えるなら「目的地は目的地に過ぎない」と言う事。

「移動=旅路も目的である」

(あるいは旅路「こそ」が目的である、かもね)

旅路を楽しみ、その途中で目に付いた目的地以外にも

興味を引かれたら立ち寄る。

団体にしろ個人にしろ旅行客はこういう事って

しないんじゃないかなと。

またこうしたいわゆる道草する事が無くても

何かしら途中を楽しんでいる。

っと、今良い言い方思いついた。

旅人にとって移動とは「目的地と目的地の間の目的」

旅行者にとっては「目的地と目的地の間の空白」

この違いじゃないかな。

 

次はね。

「旅行は集団でするけど旅は一人でするもの」

ということじゃないかなと。

この場合の集団とは二人でも集団としてるんで。

でも複数で旅してるヤツらもいるよね。

実際2001年北海道にオレが行ったときでも

2.3日行動を共にした人がいるし。

じゃ、その時点では旅行だったのかというとこれはまた違う。

複数で旅してるヤツらも実は旅行なのかというとやっぱり違う。

何故か。

端的に言うならば「集団と個の集まりとは違う」から。

集団はそれで一つの固まりだけど、旅してるヤツらは決して

固まりにはならない。

個人個人が集まっただけに過ぎない。

そういうこと。

 

最後。

これはちょっとまだ自信が無い意見なんだけど。

「旅行者は表面だけ見て、旅人は(程度の多少はあれ)内側

も見る(あるいは内側に入り込む)」

偏見かもしれないんだけど、

観光者って観光地や名所「しか」見ないでしょ?

(一番最初に言った事と同じこというようだけど)

旅人にとって目的は観光地、名所だけではないからね。

地元の人達との触れ合いもそうだから。

もちろん旅行客だって地元の人と話したりはするだろうけど、

旅人と見方が違う気がするんだよなぁ。

 

 

以上、今現在で言葉になってる旅と旅行の違い。

もちろん他にも言葉にうまくならない事もあるし、さらなる旅路の

果てにそれがうまく言えるようになったり、今言った事も変わって

来るかもしれないけどね。

 

 

みんなはどう思う?

 

 

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