彼女はいつも此処にいる

 

 

 

みわたすかぎりのそうげん

彼女はそこにいる

かぜとともにおどりながら

だいちのこえをききながら

彼女はいつもそこにいる

ふかいもりのなか

彼女はそこにいる

やわらかい土のうえをあるいている

おおきな木にせなかをあずけている

泉のほとりにすわっている

彼女はいつもそこにいる

かぜとおどり

そうげんであそび

木々につつまれ

泉でたわむれ

もりにいだかれ

 

やがて彼女はうたいだす

 

かぜのといきを

そうげんのざわめきを

木々のささやきを

泉のせせらぎを

もりのいぶきを

すべてを伴奏にして

こころのおくふかくからあふれるおもいを

素直なそのおもいをうたう

うたはかぜにのりさまざまなところにとどくだろう

すべてのそうげんに

すべての木々に

すべての泉に

すべてのもりに

ビルの谷間の草木にさえも

すべての自然なる場所にとどくだろう

 

すぐそばにいる草木にも

彼女のうたはとどいてる

彼女はいつもここにいる

みみをすませばここにいる

 

 

作品解説

現在閉鎖中のhieさんの「お茶の間でDANCE!!」に投稿してあったこの詩。

何かの精霊か妖精の事みたいだけど、実は『遊佐未森』さんという歌手の歌声のイメージ。

具体的な曲名で言うとアルバム『ハルモニオデオン』収録の”僕の森”という曲かな。

歌詞を見ればその影響は明らか。

ぱくったってトコまでは行かないけどね(^^;;

高校の頃(もはや10年ほど前(^^;;)に書いた詩を思い出しながら、今の自分なりの言葉で改めて

書き上げた。

今回自分のHPを持って掲載するに当たって少しだけ修正。

だけど、まだまだ不満点が(T_T)

 

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