2日目(7月5日 火曜日) |
目が覚めたのは4時半頃だったかな。 昨夜は同室になったクソ女どもが(下品)22時過ぎまで しゃべくって笑いまくってたせいでエライ寝不足。 ついでに不機嫌。 しかも何故か入港時間を5時だと思いこんでいて 定刻の6時に入港したのに「ちゃんと仕事しろやぁ!」 とかも勘違いしていて不機嫌Wパンチ。 なにやってんだが、我ながら。 ともあれ下船開始は6:40頃で、下船した完了後は すぐに出発。 そしてすぐに停止(笑) いや、朝ご飯を食べに、港のすぐ側にあるコンビニへね。 寄った訳ですよ。 で、既に雨が降る中、コンビニの狭い軒先で雨を避けつつ 食事をして、今日の予定の再確認。 予報は南部一帯、どこも雨。 明日も明後日も、どこも雨。 今日高千穂の辺りまでいって、明後日F・E・Hにってのも 考えたけど、結局当初の予定通りに行動することに。 日南海岸は以前走ってどうでもいーやな感想を抱いて いたからパスして、前回の帰り道と同じ道を逆送するルートで まずは鹿児島へ。 前回はブレーキが焼き付いた状態だったからあまり 周りを気にする余裕がなかったから、今回はじっくり 眺めていこう、と。 目的地としては最悪桜島。 可能なら前回一度泊まった鹿児島市南部にある、 錦糸港公園キャンプ場。(この地図でいう、○印の所) 出来ればやっぱり前に泊まった事のある長崎鼻。 そんな予定を再確認の後、出発。 うん、それほど雨はひどくないねなんて思いながら。 ところがそうは問屋が卸さない。 そのままで済む程度の雨男でもない。 じきにね、もんの凄い雨量にパワーアップ。 弱くなる時も結構あったけど、時々すんごい降るの。 「え〜っと、これ、ひょっとしなくても洪水警報出てません?」 ってな位に降るの。 もうカンベンしてつかーさい(;つД`) 福山町付近まで来たらほぼ雨は上がったんだけどね。 それまではホント強く降って参りましたワイ。 もっとも、以降も全く雨が降らなくなることはなく、降ったり 止んだり。 それでも強い雨じゃなくなっていったので助かりましたわ。 ともあれ10:30頃、桜島にある大のお気に入りの温泉。 「ふるさと観光ホテル」に到着。(この辺ね) ここはホントに好きな温泉で、いっつも長湯してしまうんですよ。 今回もそう。 ここで11:30くらいまで、のんびり温泉。 ん〜、しあわせ…… 正直寝不足が二日間続いて体力的にヤバかったけど、 のんびりして回復。 温泉を出た後は時間的に丁度良かったので、道の駅で お昼ご飯。 温泉に入って疲れを取って、昼飯喰ってエネルギー補給。 走る気合いが乗ってきたので、ホントはすぐ側にある国民宿舎 でも温泉に入りたかったけどそのまま通過。 さくっとフェリーで鹿児島へ。 さて、首尾良く鹿児島に移動したのはいいのだけど。 ここは相変わらず都市だね。 好かん!!(鹿児島市民の方、スミマセンm(._.)m もうとっとと行こー!! つーか、忘れていたけど、鹿児島−指宿間って結構近いな。 案内標識によると50qくらい。 これなら余裕で行けるね。 おまけに天気は曇り。 相変わらず時々ザーって降るけどね。 でもこれならキャンプは可能。 ならば目指すは指宿にある(正確には山川町)長崎鼻。 ついでに密かな目的用に一カ所寄ってみよう。 ってな訳でまず向かったのは開聞岳の北側にある 山麓公園キャンプ場。 着いたのは14:30前後。 なぜ今夜泊まるキャンプ場は決めてあるのに別のキャンプ場に 来たかというと、実はある目的の為。 それの目的とは開聞岳登頂。 登山の時はなるべく近いキャンプ場に泊まりたいからね。 しばらく天気は悪いからすぐに登るって訳じゃないけど、 今回の期間中に登るつもりでいるから。 で、着いてみて調べてみると、これが予想以上にいい キャンプ場で。 芝はキチンと刈ってあるしトイレは水洗、炊事棟も綺麗。 ついでに料金もそれほど高くはない。 おまけに買い出しがすっごい楽。 なんせ比較的そばにAコープとファミマがある。 もういっちょおまけに温泉まで3.4qといった所。 (まぁ、温泉への距離でいうと長崎鼻のほうが近いけどね) いいなぁ、ここ。 今日はここに泊まろうかなぁ。 思い出に浸るのもいいけど、同じトコだけだと新しい事 知れなくなるしなぁ。 でもやっぱりとりあえず長崎鼻の現状を見に行こう。 それ次第だってんで向かった長崎鼻キャンプ場。 どうやらかなり記憶があやふやになってるらしく、本来の ゲートに気づかぬままバイクを停めて。 道を歩いてキャンプ場を目指す(Uターンするの面倒な 環境なのよ、ここは) ……っていうかなんかヘンだぞ? こんな風景の場所歩いたっけかなぁ? おまけに距離も長いし。 おっかしいなぁ……としばらく歩き続けようやくキャンプ場に 到着して理由が判明。 今まで歩いてた道は、海岸の工事のための新しく出来た 工事車両用の道だった。 道理で道がめちゃめちゃ荒れてる訳だわ。 そして肝心のキャンプ場。 寂れ放題、と言っても言い過ぎじゃない状態。 草はかなりの背丈まで伸びてるし、炊事棟の蛇口をひねると 茶色い水が流れる。 それ以前に炊事棟自体が風にあおられたように倒れてる。 正面ゲートは鍵も鎖も、ゲート自体もサビ放題。 私が泊まったのは冬で、だから当時もあまり整ったキャンプ場 とは言えない状態だったけど。 面影はあるけど、見る影もない。 そんな状態。 でもね。 ちゃんと覚えてる。 あの時 あのじっちゃんのキャンピングカーはあそこに停まっていた。 そうそう、「風雨がキツイから屋根のあるトコで張りな」って 言ってくれた東屋も林の中で風の影響が少なかったのか 残っている。 その時食べたメニューまで覚えてるや、ハハッ。 いくつになっても、本当の本気でやりたいことなら出来る。 それを実践していたじっちゃん。 貴男に逢えて色々な事を学びました。 一つ先に進んだ実感がありました。 「キミにはロマンがあるように感じる。 それを追い求めなさい」 凄く嬉しかったこの言葉。 いまでもちゃんと覚えています。 本当に出逢えた事に感謝しています。 大丈夫。 ちゃんと覚えてる。 ちゃんと胸に刻んである。 ここはあのスゲーじっちゃんと出逢った場所。 覚えてる 忘れない それだけで充分だろう? ちゃんと刻み直したよな。 だからこそ、次の場所に行こう。 新しい場所へ行こう。 最後に二つハンドサインを送って、長崎鼻のキャンプ場を 離れた。 再び開聞岳山麓公園キャンプ場に戻ってきたのは15:40頃。 手続きをして雨の降っていない今のうちにさっさとテント設営。 もっとも風がそこそこあったんで大変ではあったけどね(笑) ともあれテントを設営した後はいつものように温泉と買い出しへ。 今日の温泉は国民宿舎かいもん。 正直大して期待してなかったんだけど、これが予想以上にいい!! 近くにある前回行った穴場な温泉と同じ泉質なのがまず嬉しい。 そして露天があってまた嬉しい。 さらにそこからの景色が抜群でまたまた嬉しい。 いいねぇ、ここ。 これだから国民宿舎って結構侮れないんだよね。 めっちゃ寂れてて経営大丈夫ですか?ってな位だけど(なんせ 表に出てる歓迎の看板に一つも名前ないんだもの(笑)) 前に入った穴場な温泉は体を洗う設備がほぼないんだけど、 ここは余裕で出来るし景色もいいし分かりやすい場所にあるしで ここはマジお勧めです。 もっとも今日は残念ながら天気がアレなんで薩摩富士と呼ばれる 開聞岳はあまり綺麗には見えなかったけどね(笑) で、17:20過ぎかな。 温泉を出て食料やらお酒やらを買いだして、ちゃんと給油も 済ませてキャンプ場に18時頃着。 その後は小一時間ばかり荷物を片づけたり、この日記のもとになる メモを書いたりして過ごして。 19時頃。 晩飯開始。 旅に出て最初の夜。 キャンドルランタンの灯火を眺めながら大好きな曲を流して。 杯重ねてタバコくゆらせて、物想いにふける。 あぁ、やっぱり旅っていいなぁ…… しみじみと のんびりと ゆったりと そうやって時間を重ねて、最初の夜は更けていった。 本日までの総走行距離 約647q |