16日目 |
起きたのは6時過ぎ頃。 飯を軽く食べて、起きだしてきたみんなに挨拶をしてから6時半頃出発。 起きる少し前に雨が降ったみたいだけど、雲は薄くなってきてるし、 予報もいい。 故に予定通り再びやまなみ方面に向かう。 まずは大観峰。 う〜ん、前回に引き続き霧の景色もいいねぇ……ってもう いいんだよ、腹一杯だよ、ごちそうさまだよ。 と言うことが下から見て分かったので通り過ぎる。 そのままミルクロードを走り、やまなみハイウェイへ。 今日は走り倒すからなぁ、おい。 やまなみも当初は霧が出ていたけど、どこぞの峠を越えた時、ついに 晴天に巡り会う。 いぃやっほーーぅ!! 晴れた草原の中を走る気持ちのいい道。 これを走りたくて二日も我慢したんだ!! もう奇声発っしまくり。 水分峠まで一気に走りUターン。 おらおらおらおらってなJOJO気分(笑)で走りまくって再び大観峰。 ガスも薄くなっているしOKだろう。 草原地帯を気分良く走り戻ったそこは。 ……え〜っっっと。 今日は何かのイベントでもあるんですか? と、素で思ってしまう位近県ナンバーのバイクが大集結。 まだ九時くらいだろ? それなのにこのだだっ広いとはいえない駐車場に3.40台って。 イベントでもなきゃ考えにくいぞ? ただ、これね。 ごく普通の光景らしいです。 晴れた休日ならいつもこんなもんらしい。 確かに近県のどこから来てもちょうどいいくらいの距離だしね。 でもまぁ、気持ちは分かるんだが。 ちっと異様な光景だよね…… ほら、たとえバイク乗りが、と言うことであっても人が多く集まる場所って 苦手なもんで。 それはさておいて、だ。 ようやく見れたよ、晴れた大観峰からの景色を! ま、ピーカンって訳じゃないんだけどね。 阿蘇が盆地(正確にはカルデラ。つまり火山口跡だね)と言うことが よく分かる眺め。 う〜む、絶景かな絶景かな。 はー、これで胸のつかえが一つ取れた。 さ、次行くよ、次ぃ! はい、次のメニューは再びやまなみを疾走。 F・E・Hに用があったからね。 早い時間からはやってないから最初からやまなみを二往復しようと 思ってたんだよ。 と言うことで、ラウンド・ツー……FIGHT!! 今回は最初から晴れていて気持ちよく(以下略) 途中から車が多くなってきて、なかなかペースを上げられないけど、 焦っちゃいかん。 それなりに(ホントか?)ハイペースで朝走ったんだから、今度は のんびり行きましょか。 焦ったってろくな事がないからね。 (実際警察がオイシイポイントで張っていて、何人か捕まってたし) 再び峠までいってUターンしてF・E・Hへ。 奥さんや子供さんも店に出ていてホントはゆっくりしていきたかったけどね。 店の前に5.6人常連さん達がいて話し込んでいまして。 そういう状態ってなんだか凄く苦手なんですよ。 一対一で向き合えないっていうか、既に出来上がっているグループが そこにあるのって。 「出逢う事が大好きだ」とか言ってる割に、結構人見知りするんで、 なかなかうまく馴染めないんですな。 自分の中であまり良くない所だとは思うんだけど、なにぶん性分なんで、ねぇ。 で、まぁオーダーしてあった携帯ホルダーを受け取って、他の注文分と 合わせて支払い。 立ち話って表現が相応しい位の短さの会話のみで出発。 「また九州に来るので、必ずまた寄らせてもらいますね」 とだけはきちんと伝えて、ね。 夫婦そろって見送ってくれました。 ホントにね。 ここに来て良かったなぁ、って思う。 そしてまた必ず来ようと思う。(平日に、ねw) もし、あなたが手作りの革製品に興味があるのなら。 いや、興味がなくってもいい。 やまなみに行くことがあるのなら是非F・E・Hに立ち寄る事をお薦めする。 そこはライダーの店。 旅人の店。 何かを探し求める人の為の店。 行って損はしないことを保証します。 さて、慌ただしいながらも目的は果たした。 次の目的地に向かいますか。 次は温泉。 昨日のキャンプ場で教わった、大分と熊本の県境に位置する久住高原ロード パークの側にある赤川温泉に行くのだ。(参考地図) 曰く 「面白い温泉だよ」 実はどう「面白い」のかも聞いてはいたんだけど、自分的にはツーリング マップルに載っていた「一軒宿の秘湯」というのに惹かれていた。 さぞかし味のある温泉だろうと思っていたんだけど。 そこには風情というものは無かった。 いや、あることはあったんだろう。 だが、人のにぎわいがそれをかき消していた。 教わったとおりの面白さはあった。 露天風呂から見える滝が見事でもあった。 でも私が期待し、一番求めている「わびさび」は無かった。 それだけの事だね。 それを求めなければ充分にいい温泉だといえる。 面白さもある。 効能も素晴らしいようだ。 (重度のアトピーが治った話もあるらしい。アトピー性皮膚炎の私には嬉しいね) 白いお湯というのも珍しい。 一度は行ってみたらいいと思う。 ただ「秘湯」では無い事ははっきり言っておこう。 そして私はもう行かないだろうとも、ね。 その後は途中のドライブインで昼食。 黒川温泉の近くにある「すずめ地獄」に寄り阿蘇に帰還。 阿蘇の手前の牧戸峠にある展望台からの景色は大観峰とタメ張るぐらい 凄くて、思いがけないものを見れてラッキー。 (実際そこは穴場なのだと雑誌に載っていた事を後に知る) 阿蘇盆地を一望できるナイスポイント。 いい景色だねぇ……と、眺めていて気がついた。 今日の天気なら仙酔峡からもいい景色が見れるかもしれないなってね。 いや、ちょうど正面に位置するんだよ、仙酔峡って。 で、しばし走って到着したんだけど。 眺めはね、結構良かったけど正直匹敵する場所は他にもあり、 なにより第一印象が悪かったのが運の尽きだな、と。 そんな事で、はい次w お次は阿蘇山頂。 自分自身の足で、という方法ももちろんあるんだけど今日は頂上というより 一番高い所までバイクで。 結局頂上(正確には一つの岳の頂上)なんだけどね、そこw さて、感想はというと。 自然って怖いね…… ただただ単純にそう思わせる光景がそこには待っていた。 立ちこめるガス、むき出しの岩。 植物の存在がほとんどない、荒涼とした景色。 命を生み、育む大地の、もう一つの力がそこにはあった。 観光地となっていたけどね。 充分感じられたよ。 でも、火口に溜まってた水はたしかにバスクリンみたいな色をしてたなぁw(をい 思わず笑っちまったいw さて、山頂から少し下り、本日最後の目的地は三度訪れた草千里。 山頂とさほどの距離もないのに、ここでは真逆の力を見る事が出来る。 ピーカンじゃ無かったけれど、青空が広がり。 正面には緑が多い山がそびえる。 裾野には先日の雨で出現した前に来たときにはなかった池があり、 辺り一面草原が広がる。 ある意味、当たり前のごく普通の場所。 いや、普通の自然が見れる場所。 でもその普通の、本来の自然ってなかなか見れないと思う。 だからここって凄いと、そう思う。 正直、言葉で聞くとなぁんだと思うかもしれない。 実際来る前の私もそうだった。 強く薦められたから行ったけど、大きな期待はしていなかった。 でも、行ったから今では分かる。 あれほど強く薦められた、その理由が。 大きな期待を持って行った者にはその期待通りに。 大して期待せずに行った者にはその予想を裏切る。 そんな景色があなたを待つだろう。 あぁ、別に観光ガイドになったつもりでこの文章書いてる訳じゃないから。 それだけ凄く、また私が満足したんだと。 それを伝えたかっただけなのね。 草千里……草原が広がる場所。 ただ、それだけの場所。 だからこそ、そこにはそれ以上のものがあった。 薦めてくれたhieさんに感謝!! 草千里から立ち去った後はここ数日と同じ。 阿蘇駅近くの温泉に入り、キャンプ場でメシを喰い、呑む。 昨夜とは違って他に人はいないけど、ね。 まったく寂しくないと言えば嘘になる。 でも独りじゃない。 それもまた嘘じゃない。 だから寂しいけれど寂しくないのだ。 今宵も酒が美味い…… (牧草地が近いせいでかやたらとアブが多いのに閉口して、テントに こもっていたけれど、トイレに外に出たら月明かりもまた見事なり。 これを見ながら一杯と行きたかったけど、残念だったなぁ。) 本日までの総走行距離 約2478q 追記。 F・E・Hで最初に行った日に注文したのはまずウォレット(要は財布) それにジッポケース、携帯ホルダーにストラップ。 この内ジッポケースとストラップは当日受け取り、携帯ホルダーが この日に受け取り。 ウォレットは9月末に郵送にて受け取った。 なんせ分厚い革を手縫いだからね。 生地にいきなり針を入れる訳じゃないけど、時間がかかるんだよ。 だからこそ味がある。 いい逸品を手に入れました♪ |