What's BOKUNENJIN朴念仁とは…?
  この世の真理に思いを馳せているかのようにひたむきな瞳、何があっても
  ほとんど変わることのない表情、言葉以外の「言葉」を持っている彼。
  早い話が、何を考えてるのか全然わからないこの無口な少年は、雁えりかが
  描くところのペルソナ主人公である。商業誌でペルソナを描かせて頂き始め
  た第一回のタイトルは「御影ペルソナ朴念仁」。プレイ中に主人公を見て
 いて「この少年は…何ていうか、朴念仁ね」と軽い気持ちで付けてしまった
 この代名詞が、いつしか私のペルソナ作品の代名詞となってしまいました。
 
 しゃべらない、すぐに泣く、だいたいで生きている、思いつきで行動する。
 どう考えてもリーダーの器ではない個性。ひとたび確立してしまった個性の
 おかげで作者は、しなくてもいい苦労をいっぱいしたものでした。しゃべら
  ないから主役にならない、瞳がシンプルだから表情がつけられない。だが、
 何故だか周囲の評判はすこぶるよく、頂くお手紙の内容90パーセントは彼の
 事、イベントで頼まれるスケブに至っては全部彼を依頼された日も。
 何だか有り難いやら申し訳ないやら、複雑な心境でございます。
 
 このページでは、彼のその不思議な個性について論述してみましょう。
BIOGRAPHY

ちょっと解説

プレイ時の氏名

久我雅夢(くが・まさゆめ)

某・オカルト浪漫漫画の準主役の名前。何となく。

通称

マサユメ

そのまんま。

身長、体重

南条君と同じくらい

背は南条君よりほんのすこし高いかもしれない。

血液型

A

ああ見えてオーソドックス。

趣味・特技

泣き落とし

わかっててやってるとしたら相当の奴だ。

収録コミックス

光文社・火の玉ゲームコミック

彼が出ている旧ペルソナシリーズは全部で11冊。

朴念仁ちょっと事情

こういう話を出されると嫌がる人がいらっしゃるかも知れないのですが、よく聞かれるのがカップリングに ついてでございまして(笑)そんな大層なものはありませんのですけれど、彼が最もなついているのはやはり 南条君のようです。ただ、レイジとも何故か気が合うらしく、仲よさげにしているところを何度も描いたよ うな記憶があります。どっちかというとレイジの方が彼に興味を持っている、という印象があるのですが。 現し世の喧噪から遠く離れ、マイペースに振る舞う彼といっしょにいると、変な奴同士安らぐのかも知れま せん。南条君は彼の代わりにいろいろな事をこなさねばならず、かなりの苦労性になってました。気の毒。 個々人のコメントにしてみるとこんな感じか。(南条)「世話のやけるやつだ」(城戸)「…悪くはねえな…」

こんなに違う! 朴念仁の変遷

1997年2月

1997年4月

1997年11月

1998年6月

1999年7月

一番最初に4コマを描いた 時の彼。もう3年近くも前に なる。まだ慣れていない ためか緊張の残る面もち。 何故か少々反抗的な目をして いる。ペンタッチも随分と 変化した。
なんと珍しい事に、目の中が ある(笑)この当時はアップに した時だけ瞳の中もきちんと 描いていた。ごちゃついた 瞳や髪は4コマに似合わない ため、絵柄の改造に乗り出す。
全体的な絵柄の改造を始めた 頃の彼。時期的には中盤だが 不安定な顔つきになって いる。瞳孔が大きめで眉が 太い。無理にカッチリした 絵にしようとし、涙腺まで 描いてある。
ほぼ現在の状態に近づきつつ ある顔。この頃から髪のハイ ライトが変わっている。前の 方が楽だった。邪気のない 表情が定着してきているのが よく判るが中身は変わらない。
前作から一年経ち、4本の 作品を経るが間にあまり 変化がない。 僅かに表情が柔らかい。 左の彼より幾分幼く見えるが 描き方によってどちらの 感じにも近くなる。

 朴念仁タイトルにはこんな秘密が!   御影ペルソナ朴念仁……人間椅子の曲「青森ロック大臣」をもじったもの。誰も気づかない。 ちなみに、ハッカーズの時に「天海ハック大臣」というのもやったが、こっちも気づいてもらえなかった。   朴念仁存続の光と   あんまりにも朴念仁が濃いキャラクターになってしまったため、ストーリーやイメージが偏ってしまう事を 案じて下さった担当さんから、何度か「もうそろそろやめにしない? 朴念仁…」と諭されたものだったが、 恩知らずの作者は頑なにこれを拒否。やりたい放題やってしまった。その節はどうもすみませんでした〜。   そして朴念仁へ……   時は流れ、舞台はペルソナ2へ。次世代が始まっても、朴念仁のそのステイタスが消えることはない。 そんなわけでして(どんなだ)ペル2の主人公も、私の目から見るとどうにも朴念仁っぽく見えるわけでして、 まあ、フィレモン好きのする無口な美少年は概ねそういった運命なのかも知れません。 ペル2の主人公に私がつけた名前は空城天国。「くうじょう・てんごく」、通称ヘブン。 単に「セブンス」といえば「ヘブン」だろう、という短絡的な考え方だつたのですが。また私の好きなバンド 「BUCK-TICK」の昔のアルバムに「セブンスヘブン」というのがありましてですね、その曲目の中で  最も好きな曲「Castle in the air」、つまり「空城」を名字にしたわけですね。この名前は気に入っています。 商業誌とか、公の場では「周防達哉」にしなくちゃならないのですが、心の中で彼はいつでも「空城天国」です。 みんなも、この新しい朴念仁を、どうぞ親しみを込めて「天国ん」と呼んであげてね。てんごくん。   遂に単行本が!!   出ちゃったんですね…。2000年4月24日、遂に朴念仁(ちょっと愛想良し)が表紙をバーンと飾る単行本、 「SON OF A DOLL」(光文社火の玉ゲームコミック刊・雁えりかベストセレクション)が 出てしまったのでございます。今まで描いた物を、運良くまとめてコミックスにしてやろうという幸運な企画に 便乗させて頂いた感じですが、やれ嬉しかった。もう、どこ開いても朴念仁。これもひとえに、読んで下さる 皆様と、こんな私を容認して下さった心優しき編集さん達のお陰であります。有難う皆んな。     ペルソナのトップページへ戻る