2)EVの必要性
理由には大きく分けてエネルギー問題と、環境問題の二つがあります。
日本は戦後五十年で現在のような豊かな国に発展してきました。
アジアの各国が発展し50年くらい後、もし日本と同じレベルのモータリゼーションを迎えるとしたら、
自動車の数は今の十倍(約50億台!)にもなるといわれています。
このときはたしてその需要を満たすだけの石油があるでしょうか。
産油量が今の十倍にならなかったなら、再びオイルショックを迎えることになります。
そしてこの十倍になるというとが、もっと大きな問題を生み出すのです。
自動車の台数が十倍になるとしたら、当然生産設備もそれに見合った大きさになるでしょうし、他の産業も然りです。
ということは、単純に考えて、空気中に放出される二酸化炭素などの廃棄物も十倍になると考えていいでしょう。
果たして我々の体はそんな地球環境に耐えられるのでしょうか。
最近、二酸化炭素の排出量増加による地球温暖化の問題がクローズアップされています。
このままでは100年後に人類が存在できるのか、と言うくらい、深刻な問題になっています。
現在の二酸化炭素の排出量は自然界が処理することの出来る量をすでに超えています。
しかしその量の約70%〜80%は先進七カ国で排出しています。日本はその中の第4位です。
わずか七カ国でこうなのですから、この先のことを考えると「このままでは絶望的」とも言えるでしょう。
この件に関してはまた別ファイルで詳しく述べたいと思いますが、せめて我々に出来ること
(個人レベルで排出する二酸化炭素の量の中では、車の排ガスが最も多くを占めるのではないでしょうか)
を一つづつ実行していく必要があるのではないでしょうか。
ちなみに1995年度の日本の二酸化炭素の排出量は3億3200万トン。
人口一人当たりに換算すると実に年間2.65トンも排出していることになります。(JAF MATEより)
一方 日本政府が提案している 1990年レベルに対して5パーセントのCO2削減。
これを産業部門と民生部門(47.5%)に分けて、民生部門を一人当たりに換算すると、
年55Kgの削減ということになるそうです。
1日5分のアイドリングストップで年16.5キロ減らせるそうです。(以上、ニュースステーションより)
EVにしたら、効果は大きいですよね。
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