『しるべ無い』 つぶやきが聞こえる街の影
こだまする囁きから逃れる様に
また歩き出す
前だけを見てきたはず
立ち止まり耳を澄ませば
また囁きが追ってくる
しるべ無い道を
前だけ見て走ってきたつもり
扉は開かない
囁きだけがこだまする街
後ろに咲く声に何故か怯えて
また走り出す
振り向きもしないで
流されてばかりいる
揺られてばかりいる
そんな事もあったね
訳知り顔で言わないで
むきになるなよ
なんて言わせない
あんなに心躍らせた時
何も苦になる事なんて無かった
土曜までには聞かせて
本当の自分を聞かせて
振り向かないで走り続けて
シャツの背中に皺が寄る
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