「日々是好日(にちにちこれこうにち)」は中国、唐の雲門禅師の語です。
 好日とは、すばらしい日のことです。天気の良い、気候の良い日だけではありません。
マンネリ化していない充実した日々です。何時も緊張して張りのある生活をいいます。こ
の生活は精神的にも肉体的にも苦痛をともなうものであっても、しみじみと生きている喜
びを感じる生き方です。そうなれば雨が降っても風が吹いても毎日が良い日です。
 これと似た禅語に馬祖道禅師の「平常心是れ道なり」というのがあります。毎日平常の
心のまま過ごすのが悟りの道であるとの教えです。禅の説くところは頭の中で考えている
所ではなくて、日常生活の中の具体的な一つ一つの行動にあります。毎日の生活になり
切るところに生き甲斐を感じる生き方をいいます。平凡な生活でありながら決して平凡で
はない、非凡な生活です。
    昨日は昨日 明日は明日だぞ
       今この今を 生きるのだ

 

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