ここは温泉地の旅館か、それともサウナか。とにかくロビーでは男たちがビールを片手に馬鹿話を繰り返している。可愛い経理課の女性のこと、会社を巡る黒い噂のこと、そしてお互いの武勇伝。 しかしどうも様子がおかしい。彼らには自分たちがどうしてここにいるのかという記憶が欠如しているのだ。そう、気がつけばそこにいた。従業員に聞けば意外な答えが。 「ここは地獄でございますから」 馬鹿らしく陽気だった会話は醜いものへと変わっていく……。 |
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↑Via701のホールの窓に貼りました。窓をダンボールでふさぐのですが、ただふさぐじゃ面白くない!やってみたかったんです。(まる) | ![]() ![]() |
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↑獄卒(地獄の鬼)のシーン。みんな鬼のパンツです。 | ↑オープニングのシーン、出演者5人全員裸で登場!! | |
ごあいさつ 開演までのあなたの暇つぶしのために やおやの三浦です。つい先頃、勢い役者だけをのんびりとやって年をとっていこうと思っていた矢先、当劇団の座長にされてしまい、どうしていいかわからずストレスを溜め、居酒屋に足を運んでしまう今日この頃です。さて今回の「地獄でございます」は、劇団MONO主宰の劇作家・演出の土田英生氏の作品です。土田氏は、自劇団の作はもちろん、映画やテレビなどの脚本も手がけ、役者もこなす多彩な方です。 私はこれを読んだとき、役者男5人というシチュエーションに、高校時代に通った柔道会館の男の汗臭さと男同志の妙な団結力が、私の脳裏によみがえってきました。このとき私は、男5人だけの芝居ってかっこいいかもしれないと勘違いをしていたのです。実際、役者を集めてみると、私を含め、まあ、メタボ、メタボ・・・とよくもまあこれたけのメタボをそろえたものだと自分でも感心するくらい集まってしまったのです。まあ今、メタボは流行りですから、集まるのも無理はないと自分に言い聞かせて練習してきた次第です。ある者はジムに通い体を鍛え上げ、ある者はジョギングやウォーキングを始め、ある者は、酒の席で大好きな油っこいつまみを我慢したり・・・メタボな私達が何故必死に痩せようとしたのか?芝居が始まってからわかると思います。因みに私も7kgほど痩せましたが、バナナでダイエットしたわけではありません。 地獄って本当にあるのでしょうか。普段は「地獄なんてあるわけないよ」と口では言ってみても、心の奥底では。何となくその存在を否定しきれない。私の中ではとてもミステリアスな存在なのです。そこで私はこんな考えが浮かんできました。もし地獄と天国が存在するとしたら、地獄も天国もこの世もすべてパラレルワールドなのではないか。各々の世界は人間でいうなら、生死でのみ行き来できる。なーんて年をとるといろんなことを考えてしまうのです。この作品を通じてもうひとつ感じたことがあります。それは、人は誰かに責任転嫁して生きているんだなあと感じてしまったわけです。と。まあ、私のつまらない与太話はこれくらいにします。 本日はお忙しい中、ご来場くださいましてありがとうございます。座☆シアター万華鏡、メタボ役者・スタッフ一同、全力、汗だくで暑っ苦しいコメディーやらせていただきます。 それではまもなく開門です。 演出 三浦祐一 |