リーマンショックの不景気の中で、サラ金地獄に陥った二人の男。追い詰められた彼らは一発逆転を狙い、銀行強盗を計画する。鉄壁のガードを持つ山の手銀行下町支店を襲撃・・・ 虚構と現実、愛と欲望の渦巻く錯綜した人間関係の中で、果たして彼らは福沢諭吉を抱きしめることができるのであろうか。それは誰も知らない・・・ |
|
![]() |
![]() |
ごあいさつ やおやで野人の三浦です。今年も去年同様、芝居三昧で婚期を逃してしまいました。こんなことしてていいのかぁぁー!!加藤茶が羨ましい。 誰か私を拾ってください。(T_T) 冗談はさておき、今回の公演は、12年前のお芝居の再演です。私と稲葉は同じ役で出てましたが、年取りましたねぇ・・・でも12年前の公演よりも、気力だけは若がえって頑張ってまーす(T_T) さて、今回のテーマはリアリティです。最近では映画などは、3Dシステムや、音響システムを駆使して、より本物らしく、より臨場感あふれる空間を作り上げている。実にすばらしい!では私たちの舞台はどうだろう?確かにプロのお金をかけている芝居は凄いですね。私たちアマチュア劇団はどうでしょうか?うちの劇団でいえば、もちろん、セットも作り、照明、音響、舞台監督などのスタッフも一生懸命に劇的空間を作ってくれています。しかし、アマチュア劇団は、お金をどどーんと使って、大道具や設備などに投資をするのに限界があります。となると、やはり役者がさらに頑張って、劇的空間を作り上げていかなくてはならない。私が演出を担当することになって、ずっと悩んできたことがあります。どうしたら、もっとお客様の心を動かすことができるのだろうか?悩みながらここ数年、役者と演出をやってきて、私なりの一つの答えが出てきました。それが、役者のリアリティです。お芝居は、虚構(フィクション)の世界です。役者が、その虚構の世界で、本気で心を動かし、言葉を発して、まるで現実の世界のように生き生きとしている。そんな劇的空間を作りたいと思うようになりました。そんな事を思っている時にこの「コイン・・・」の再演の話が舞い込んできました。もう一度、この芝居をやって、自分なりのリアリティを考えてみたいと思っています。 そして、この芝居には、もうひとつのテーマというんでしょうか、流れというんでしょうか、勉強不足でうまく表現できないんですが、この虚構の世界で、リアリティを求めすぎるあまりに、虚構と現実との境があいまいとなって、何が現実で、何が虚構か、わからなくなっていく。そういうことは、私たちの現実の社会でも、インターネットやコンピュータの発展により、仮想現実と現実との区別もつきにくくなっていますね。度が過ぎて熱中してしまうと、危ない方向に走ってしまう危険性もあります。そしてついには起こりえないことが起きてしまうかもしれない・・・トワイライトゾーンの観過ぎでしょうか・・・ ああ!私も書いていてなんだか分からなくなってしまいました。皆様より一足先にあちら側の世界にイッチャッテます。 それではまもなく開演です。 |