<コンビ語り>

 

<リーフ&ナンナ>

 はい、カップルと間違えてクイックしたかなーって思ったそこの貴方! 貴方は間違っておりません。リノ関係(アリ&リノやリノ&サフィはターラ〜のTALKor創作でそのうち…)以外で好きなNOT恋愛な二人……と思った時に、まっさきに語りたくなったのが彼らでした(爆)。

 好きなんですよー、この二人! 私にとって、理想の男女幼なじみだったり。
 幼なじみカップルって昔の漫画から今まで不動の人気があるようですが、私は、恋人にはならずに、違う方向に絆を深め、性別を越えた最高の友になる……って方が好きだったりします(あ、勿論、例外もあります。幼なじみかどうかは微妙ですがレクティルなどは恋人のが好き。友情もよいですが!)。因みに幼なじみでも年の差や血の絆ってのが加われば話はころっと変わってきます(笑)。

 リーフは北トラキアの希望の星の王子さまだから、対等に友人って言える相手って得がたかったはず。逃亡生活送っていたならなおの事、他の友達作る余裕なんてなかったと思うんですよね。ノディオン王女のナンナにも同じことが言えます。だから、互いが唯一の友人。
 もともと身分ある人が気のおけない友人を作るのって難しいでしょう。平和だった時代、キュアンがバーハラの士官学校で身分に差がない、シグルドやエルトシャンと友になったように……リーフとナンナも友達になったのだと思います。友達となれる年代、対等に近い立場の相手が、互いだけだったというのもありますが(トラナナ設定忘れて語ってます。アスベル、ごめんよ…)。ある程度歳いってからならともかく、子供の時にどうしても欲しい! って思うのは、恋人より友達だろうしさ……。

 友としての愛情が男女のそれに変わっていくのも、勿論素敵だとは思います。ただ、お互い別の人を恋人にして……恋人と同じ深さで相手を好きだけど、それは別の方向で……って、関係のがツボなんですよね、私としては。リーフとナンナには、相手の国の危機には生まれたばかりの子供をおっぽって、伴侶ともども救援に向かったりするくらいの、深〜い友人であって欲しいなぁ……なんて思っています。

 にしても、トラナナの二人は……そもそも対等の友人……というところから違う気がするわ……。あの二人なら、恋人になる流れのほうが自然っぽい。聖戦でのフィンとの親子やアレナンの会話から察せられる、気の強〜いノディオン王女ナンナ様はどこにいったのだ……(禁句?)。関係ないけど冬季版FEのリーナン、むちゃ可愛くて好きだなぁ……。バカップル爆発って感じがぐーっ!

<イシュタル&ティニー>

 ……カ、カップルでもいいかもな(待ていや)。
 リーフ×ナンナもだけど、この二人は創作で書いたし、これからも書くしで……あんまり深く語るのはネタバレになるのでやめておこーと思わなくはないのですが、まあ、沢山解釈あるし(設定が定まらないとも言う)、いいや。書いちゃえ。

 銀髪スキ〜のフリージスキ〜で、イシュタルもティニーもすごーく好きなのでっていうのも、この二人をいいな、ていう理由の一つですが、それより何より複雑な愛情が絡んでいそうってところがツボなのです。
 ティニーの立場でイシュタルが「普通に大好き」っていうことはあり得ないだろうな、って私は思います。イシュタルとティニーの地位は同じフリージ公女であっても、絶対的に違いますよね。裏切り者の子として罵られ、虐げられた生活を送っていたティニーと、一見何不自由なく育ち、皇太子の恋人(アウグスト曰く愛人…)として、トールハンマーの継承者として脚光を浴びるイシュタル。話すことも滅多にないような他人だったなら、遠い世界の人として、憧れに近い純粋な好意を抱くことはできたかもしれないけど……そうするにはティニーにとってイシュタルは近すぎる存在……。嫉妬、憎しみ……その手の負の感情は大なり小なり、あったと思うんですよ。イシュが好きだっていうのは勿論本当だし、ティニー自身は汚い感情の存在認めてなさそうだけど。

 イシュタルのティニーを大切に想う気持ちは純粋なものだったかもしれないけど……うーん、どうだろ。こっちも微妙かもなぁ。特にティニーが解放軍に入った後は、ティニーがずっと隠し持っていた気持ちを、イシュタルが持ってもおかしくないかと。でも、イシュタルの方は、負の感情の存在、しっかり自覚しそうね……。私、イシュタルは自分に厳しい人だと思う。頭がよすぎて、厳しすぎて、心理的な防衛が働かないのかもしれない人なのかなって(ほろり)。
 因みに私の中で、純粋度はイシュタル>ティニー。罪とか贖罪ってテーマが似合うのは、イシュタル<ティニー……。普通は逆なのだろうな……まあいいや。

 余談だけど、この間心理学の本で、マゾ、サドな性癖についての文を読んで……うーん、イシュタルがマゾって一部(?)で言われるの、納得……と思ってしまいました。さすがにヤバい気がするので割愛……。

<アーサー&イシュタル>

 カップリングでもOKです。どっちに書くか迷いました、ええ、かなり!
 この二人の関係はずばり、従姉弟。って、そのまんまやんかー。
 ティニーがアルスターにいる、ティルテュが死んだっていうの話をアーサーにしたのは、イシュタルかもしれないな……と考えたのがMyアサ&イシュの発端なんですけど……どう?(どうって言われても…)

 閉鎖された雪国で一人暮らすアーサーのボロ小屋を訪れた、銀の髪を持つ美しい女性……。勿論、この地点でアーサーは彼女が誰か知りません。容姿や、その口からもたらされた衝撃の事実からして、フリージの中枢にいる人物だということは察したとは思いますが、従姉イシュタルだということを知るのはもうちょっと後になってから。戦場でそれぞれ武器を手にしての邂逅か、戦後に肖像画でも見て知るか。なんとなく、フォルアーサーだと前者で、それ以外だと後者な気がしています。
 そんな捏造ストーリー上で、アーサーにとってイシュタルは、初恋まではいかないけど、印象的で、忘れられない人……という設定が成り立ちます。
  ま、そういうのがなくても、ティニーがイシュタル姉さま、イシュタル姉さま言っているのが実の兄アーサーとしては面白くないだろーから、イシュタルの存在は気になるとは思うんですけどね。

 一方、イシュタルにとってアーサーは、従弟というよりティニーの兄……なんじゃないでしょうかね。彼女がアーサーをアルスターに向けて旅立たせたのは、ティニーを迎えに来て欲しかったから。イシュタルは何故か(おい…)ティニーが大好きなので、フリージにいて幸せとは言えない彼女を逃がしてやろーと思った……とか、そんなところじゃないでしょうか。表面上の理由は。本当は兄が迎えに来ても自分を選んで欲しかったとか、選ぶと思っていたとか、それでティニーの気持ちを試したかった……とか……結局まあちさんはイシュティニスキーなのねー! な理由もこっそり考えていたりしますけどね。
  ま、それはともかく、イシュタルのほうでもアーサーに対して複雑な想いを抱いていたことは確かだと思いますわ。姉とも母とも慕っていたと推測されるティルテュと妹のように大切にしていたティニー、二人が求めているアーサーの存在が幼い頃からとても気になっていた。イシュタルは、生きているのなら一度会ってみたいと思って、あるいは生前のティルテュに頼まれて、かなり長いこと、行方を探させていたんじゃないかなー。

 互いに意識せずにいられない存在。だけど個人的な感傷はさしてない。
 実際に会って話をしたのは一度きり。それはお互いにとって忘れられない時間。

 恋愛じゃないけど、不思議な執着がある、そんな関係をこの二人には希望します。

<セリス&シャナン>
 カップリングでも……よくないって!(笑)
 まあ、子世代で男同士っつったら、一番これがそれっぽいとは思ったけど(…。)。

 シャナンは、セリスのディアドラそっくりな顔を見るたびに、胸をちくちくさせていたと思います。セリスが母親がいなくて寂しいっぽい雰囲気漂わせると、さらに胸やら胃やらが痛くなるのです。弱い、弱すぎ、シャナンさま。
  セリスは大人になるに従って、シャナンの苦悩の理由を知っていく。そして、その苦悩が少しでも和らぐように、哀しみを表面に現さなくなっていく。

 セリスはね、英雄でなくてはいけない子だったし、早くから己の存在意義を悟っていたと思います。んで、レヴィンや、その他の人に希望通りに、英雄に相応しい自分を作り上げていくのです。そうしようと思った過程には、世界の平和を、とか親の無念を……とか、そういう遠い人(記憶になければ親だって遠いだろー…)よりも、身近な人に不幸であって欲しくない、幸福にしたい、という想いがあったんじゃないかなーと私は考えています。

 セリスが強くなっていくのは、シャナンにとっては喜ばしいことだったけど、小さな頃から守ってきた相手が一人立ちするってのは寂しかったんだろうな。EDとか、10章の会話とか、寂しさやら虚しさやらが微妙に漂っていました。セリスが立派になってくれるのは嬉しいけど、自分を必要としないんじゃないかって不安を覚えちゃうのですよ。EDではそんな不安を押し隠して強がっているようにすら見えましたわ。なんつーか、シャナンさま、まるで子供を見守る親ですな。セリスが大人になるまで守ってきた、育ててきたっていう事実が二人の間から消えることはないのにね……。


FETOP