<Lana>

アーサーと♪
ラナ 「アーサー」
アーサー 「ラナ! 駄目じゃないか、前線に出てきたら。危険だよ」
ラナ 「だけど、回復の杖は必要でしょう」
アーサー 「それは、そうだけれど。でも、何も君が……」
ラナ 「皆が、アーサーが、頑張っているのに、私だけが安全なところにいるなんて嫌なの」
アーサー 「ラナ……」
ラナ 「それに、いざとなったらアーサーが助けてくれるから、危なくなんてないわ。そうでしょう?」 
アーサー 「そりゃあ、そうだけどさ」
ラナ 「ふふ。優しいアーサー……。大好きよ」
アレスと♪
ラナ 「アレス……」
アレス 「うん? ラナか、どうした?」
ラナ 「私、貴方が好きです……」
アレス 「ああ。オレもお前を愛している。だが、本当にオレでよかったのか? お前は、セリスが……」
ラナ 「セリス様のことはね、小さな頃から慕っていたわ。憧れていた。でも、それだけよ。今愛しているのは、貴方だけ」
アレス 「そうか……それならいいが」
ラナ 「アレスこそ、よかったの? リーンさんのこと……」
アレス 「……確かに、オレは昔、リーンが好きだった。だが、今はお前を愛している」
ラナ 「うん……嬉しい。私達、幸せになってもいいのよね……」
オイフェと♪
ラナ 「オイフェ様」
オイフェ 「ラナか」
ラナ 「あの、オイフェ様。お願いがあるのですが」
オイフェ 「うん? 何だ?」
ラナ 「この戦いが終わったら、一度、イザークの母様のところに帰ろうと思っているのですが……」
オイフェ 「そうか。では、一緒にいこう」
ラナ 「え、よろしいのですか!?
オイフェ 「勿論だよ。だが、エーディン殿は驚くだろうな。まさか、ラナと私がこんな……」
ラナ 「ふふ。でも、母様はきっと喜んでくださるわ。娘が、愛する人と幸せになるのですもの」
コープルと♪
コープル 「ラナさーん」
ラナ 「あら、コープル。大丈夫? 怪我などしていない?」
コープル 「うん。平気だよ。ラナさんこそ、頑張りすぎないでね。手が足りなかったら、遠慮しないで、ボクに言ってね」
ラナ 「ええ。ありがとう。コープルは優しい子ね」
コープル 「ボク達さ、直接戦いには参加できないけれど、それでも平和の為に、精一杯やってきたよね」
ラナ 「そうよ。やれるだけのことはやったわ。さあ。後は、皆のために、神にお祈りしましょう」
コープル 「うん」
シャナンと♪
ラナ 「シャナン様」
シャナン 「うむ」
ラナ  「私達、勝てますよね」
シャナン 「不安なのか……?」
ラナ 「少しだけ……」
シャナン 「大丈夫だ。私達は、負けはしない」
ラナ 「シャナン様がそうおっしゃるのでしたら、私、信じます。でも、無理はしないで下さいね」
シャナン 「ああ。分かっている……ラナも、無理はするなよ」
ラナ 「はい、シャナン様」
セティと♪
ラナ 「セティ様」
セティ 「ラナか。どうした?」
ラナ 「私、セティ様のことが心配で……」
セティ 「それは、私とて同じ。できれば、君には戦場に出て欲しくない。だが、それでは君は納得しないだろうな」
ラナ 「はい。私には私の戦い方があります。セティ様の分も、杖で味方を補助します。ですから、セティ様は戦いに集中してください」
セティ 「ああ。すまないな。助かるよ」
ラナ 「……セティ様は、何でも一人で抱え込むから、私、心配で仕方がないわ……」
セティ 「うん? 何だ?」
ラナ 「なんでもないの。セティ様……私達、勝てますよね?」
セティ 「ああ。無論だ」 
デルムッドと♪
デルムッド 「ラナ」
ラナ 「何? デルムッド」
デルムッド 「レスターはさ、俺達のこと知っているのかな」
ラナ 「え? 私から話したことはないけれど」
デルムッド 「そうなのか。実は、俺も言ってないんだ」
ラナ 「それがどうかしたの?」
デルムッド 「何て言うかなと思ってさ」
ラナ 「ふふ。きっと、驚くわね。でも、喜んでくれると思うわ。可愛い弟ができるって」
デルムッド 「う。そうか、レスターの弟……か」
ヨハンと♪
ヨハン 「おお、ラナではないか。偶然だな」
ラナ 「何が、偶然だな、よ。どうせまた、ライブが必要なのでしょう?」
ヨハン 「さすがはわが天使。私のことは、何でも分かってしまうのだな」
ラナ 「分かるわよ。そのくらい、私じゃなくったって、誰でも」
ヨハン 「いいや。私の全てを理解できる女は、この世でただ一人、君だけだ」
ラナ 「そ、そうなのかしら」
ヨハン 「そうなのだ。そして、君のその魅力、全てを知るのも、私一人」
ラナ 「そ、そうなの……?」
ヨハン 「そうなのだ。さあ、ラナ。君の優しさ、強さを杖に込めて、ライブをしておくれ」
ラナ 「はあ……。回りくどい言い方しなくても、ライブくらいかけてあげるわよ……」
ヨハルヴァと♪
ラナ 「ヨハルヴァさん、平気? この戦いは厳しいでしょう?」
ヨハルヴァ 「ラナか。そうだな、さすがの俺にも、少し辛いか」
ラナ 「無理はしないでね。貴方一人頑張ったところで、どうなるものでもないのだから」
ヨハルヴァ 「ああ。無理はしないさ。ラナが泣きそうな顔で駆け寄ってくるとこは、もう見たくはないからな」
ラナ 「ふふ。平和になったら、見ることはなくなるわ。あと少し、頑張りましょう」
リーフと♪
リーフ 「ラナ! どうしたんだ、泥だらけじゃないか!!
ラナ 「あ、リーフ様……恥ずかしいところを見られてしまいました。そこで転んでしまいまして」 
リーフ 「大丈夫かい、怪我は……」
ラナ 「ちょっと擦りむいただけです」
リーフ 「でも、こんなに血が出ているじゃないか」
ラナ 「大げさです……。前線には、傷ついた兵士が数多くいます。こんなの、怪我のうちに入りません。それより、早く先方に追いついて、一人でも多くの人を救わないと」
リーフ 「そうだな。駄目だな、私は……ラナのことになると、頭に血がのぼってしまって」
ラナ 「リーフ様……私、貴方の気持ちが嬉しいです……」

 

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