パティと♪ |
セリス |
「パティ、レヴィンがきみに話があるそうだ。私は向こうに行ってるからゆっくり話すといい」 |
レヴィン |
「パティ? どうした、最近考え込んでいることが多いな。悩みごとか?」 |
パティ |
「え? 悩みと言えば、お金が、貯めても貯めても出ていっちゃうってことくらいなんだけどなぁ。あ、レヴィンさま、今笑いましたね」 |
レヴィン |
「パティは面白いな」 |
パティ |
「いつも愛と笑いとお金を振り撒いてまーすっ」 |
レヴィン |
「……無理はするなよ」 |
パティ |
「無理なんてしてないよ。とりあえず借金はないし。そうだ、あたしレヴィン様にずっとお礼を言いたかったんだ」 |
レヴィン |
「うん? 何のだ」 |
パティ |
「この間、母さんのこと教えてくれたじゃない。あたし、すごく嬉しかった」 |
レヴィン |
「礼を言われるほどのことじゃないさ」 |
パティ |
「……あの。父さんのことは、本当に何も知らないんですか?」 |
レヴィン |
「美しきブリギッドに想いを寄せる男は多かったからな」 |
パティ |
「さすがはあたしのお母さん。もしかしてレヴィンさまもその中の一人だったとかした?」 |
レヴィン |
「ああ、彼女には惹かれていたよ。とてもね」 |