オートマのエンスト
車にCDチェンジャーを積んだ。
後からわかった事なのだが、それが電力を必要とすると言う事でバッテリーを大きなものに替えた。
父の判断だ。
僕でもそうしていただろう。
しかし、それが回転数を不調にしたり、エンストを起こす事になろうとは。
富士山スカイラインをセカンドにして下った。
そして左側にコンビニを見つけブレーキをかけた。
左に曲がるハンドルが以上に重い。
ついてはいけない警告灯が全てついている。
何が起こったかわからないまま効かないパワステを力で曲げる。
やっと駐車場に入りなんとか助かった。
夏なのでエアコンも常時ついている。
そのうえCDも聞いていた。
これは電気の使い過ぎと判断し、コンビニの駐車場で全てのオーディオを切って充電。
勝手な判断でOKを出し出発。
ブレーキや減速が止まるきっかけらしい。
そのままなんとか帰宅。
富士山の北側から河口湖を目指している途中。
渋滞に捕まった。
夏だから昼間は特に観光客で渋滞がよく起こる。
渋滞が嫌いでは無い僕はゆっくりと車を進めた。
車で譲ったりするのはなぜか好きな僕は、途中で左から出てこようとウインカーを出している車を見つけた。
偽善でもなんでも無く、ただ入れてあげたいのだ。
趣味みたいなものかな。
ゆっくりとブレーキを踏んでその車を入れてあげたのだが今度は自分の車が動かない。
オーディオは鳴っているのだがやはり全ての警告灯が光り、停車した。
渋滞でのエンストなんて火に油を注ぐ様なもの。
しかしこの日は冷静だった。
一度エンジンを切ってまたかけ直す。
何も無かったかのようにまた渋滞の中へ。
山中湖から富士山スカイラインを目指していた。
目の前にT字路が。
そして赤信号だったので停車した。
後ろはトラック。
信号が青になった時に気がついた。
いつも通りエンストしていたのだ。
後ろのトラックにパニックになったのか、交差点で先頭で止まっているのにハザードランプをつけてしまった。
心の中では「ごめんなさい。」と謝っていた。
先にトラックが行ってしまった後、僕はいつも通りエンジンをかけ直す。
頭の中ではいつもの事だから動くであろうと思っていたのに今日は全く動かない。
血の気がひいたのを実感した僕はなんとかかける事に成功し、そのT字路のところにあるコンビニに止まった。
いつもより状況が悪い。
エンジンの回転数が下がったら止まってしまう。
それを理解した僕はオートマなのに両足を使うはめになる。
右足でアクセルを。
左足でブレーキを。
停車する時は回転数を保つ為、右足を軽く踏みながら左足のブレーキをかける。
発車する時は両足を逆に動かし発車する。
なんとも器用だと思いながら。