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貼箱は高い(単価)というイメージがありますが、
果してどのくらいするものなのでしょうか。
ここでは、全く貼箱の単価についてしらない方のために
簡単な見積もりの内訳を説明します。
但し、これはあくまで自社の見積もりの仕方であり、
他の業者さんが必ずしもこうであるということではありません。
 貼箱はその形体・構造・製造行程・ロット・素材等が様々であり
あくまでもメアスとお考え下さい。



1.貼箱の製造行程からの見積り

身箱の寸法が縦180×横232×高さ34で
蓋箱の寸法が縦185×横237×高さ27(mm)の箱で
ロットは、3,000個の貼箱を例に考えてみす。
      
         抜型を身・蓋1個の型として考えます。

          生地は裏白チップの14号とした場合、K判(940mm×640mm)から3個取れます。
         裏白チップを1L当り100円とした場合、1枚42円となり
         42円÷3個=14円  生地 身・蓋 1個分14円となります。
         ※ちなみに、紙は1枚いくらではなく、キロ(L)いくらです。
         裏白チップの14号K判は、1枚0.42Lですから42円となるわけです。

         次に上貼紙ですが、4/6判(788mm×1091mm)キロ(L)360円の艶紙を使った
         とします。これは1枚当り32.4円となり、(紙の単価の算出法は省略)
         糊しろを天地左右15mmづつとると、
         身の上貼紙が278mm×330mm・蓋の上貼紙が269mm×321mmとなり
         1枚の艶紙から身・蓋各3個分とれます。
         32.4円÷3個=10.8円
         以上のように材料代を算出します。
  
            では、製造行程順に積み上げてみます。
         1. 生地................14円
         2. 生地抜代..........6円(これは参考価格です。)
         3. 上貼紙..............10.8円
         4. 上貼紙抜代.........6円(これも参考価格であり、抜型を使う場合、断裁・
           カラス切りの場合があります。この場合、断裁・カラス切りとします。)
          ※断裁・カラス切りとは、紙を278mm×330mmに断ち、四隅をカラス切り機
           で抜くという方法です。
         5. 貼り加工..............24円
          ※身箱の貼り代12円・蓋箱の貼り代12円
          この貼り代は、この条件下での当社のメアスですので、高い・安いは何とも
          言えません。
              合計......................60.8円
          これにその他経費・利益×20%を加え73円を見積り単価とします。
          また、箱の梱包状態によって、梱包代を加えます。
  
          その他別途請求として、
          抜型代................15,000円〜20,000円
          ラッパ−・四隅止木型(身・蓋).....40,000円〜50,000円
          遠方の配送の場合は、運賃が加わります。

                  ※※※※warning※※※※※※

          ここに書きました見積りは、あくまで参考でありまして、
          様々な条件下では、これより高くなったり、安くなったりします。