湯川情報          2005.5.22 oz

 

 日光・湯川へ5月22日に行ってきましたので、様子をお知らせします。

 

 中禅寺湖畔にはまだ桜が咲いておりましたので、そのような季節である、と伺えます。川岸のズミの木はまだ丸裸、見通しのよい状態でした。

 

 湯滝駐車場(420円)に駐車し、10:19分のバス(1時間に1本)に乗る予定でした。ジャンボタクシーの運転手が、帰り道だからバス代と同じでいいよ、とバス停のお客さんに声を掛けてきたので、赤沼までしか行かない、と答えたところ、他の客がつかまらなかったため、私たちを乗せていくことになりました。運転手の言い値は一人100円。悪い気がしたので200円ずつ払いましたけど。チャンスがあったら大いに利用すべきだと思いました。

 

 赤沼から入り、初めのベンチ上流でセットアップ。私は7.6フィート4番のシルクライン、よくわからないリーダーシステム。もう一人は7フィート4番XPSラインにフェザーライトリーダー。

 水温約10度、虫は時々小さなメイフライ、およびオナシカワゲラっぽいカワゲラ、および大型ガガンボが見られる程度。

 セットアップ中にライズ音が聞こえましたが確認できず。

 赤土手やキャスティングレッスンポイントではライズ確認できず。

 

 巻き付き系下流の松の木ポイントで、鱒の姿がありました。しばらくするとライズも散発ではありますが、見られるようになりました。

 解禁からまだ3週間ほどしか経っていないからか、ドラグフリーで流せば、フライをくわえる状態でした。どのブルックもきれいな体色でしたので、放流を行わない効果が出てきたのかもしれません。

 

 さて、ロールキャストが主体となるのは皆さんもご承知のところですが、遠くのライズに対してどうしてもフライが届かないときには、リーダーシステムを見直してみてください。

7フィート柔らか系の竿で苦労していた同行者でしたが、キャストしたラインの先端付近にふにゃふにゃとフライが落ちてしまうので、ブッシュマスターリーダーに変更しました。ターンオーバーをしやすく設計されているので、これによりフライを遠くに落とすことができるようになりました。また、このときのフライはあまりCDCがホワホワに付いていると、抵抗になり、飛ばないか、風で戻されてしまうので、フライの選択にも気を配るといいと思います。

 幸い、この日の鱒は、フライサイズが合っていれば、それほどセレクティブではありませんでした。

 

 巻き付き系、ヤツモモウラにはライズが見られず、青木橋下流の通称パンチョポイントに移動。静かに待っていると、ライズがいくつか見られました。黄色っぽい小さな(20番程度)のカゲロウと、16番ほどの赤茶のカゲロウがハッチをしており、18番のフライでキャッチすることができました。あまりウィングにボリュームがあるパターンは見切るようです。青木橋下流のチョークストリームは、なるべくスレンダーに仕上げることがお勧めです。

 青木橋上流はどこまでが遊魚区なのかわからなかったので、上流部に大きく移動しました。地図を確認したら背中合わせポイントと呼ばれる結構なところまでが下の区間でした。

 

 上流部は下流部に比べ、遊魚者が多く見られました。そのため、多くのポイントを見たわけではありませんが、ライズは散発でしかも際どいところでのみ見られました。

果敢に挑戦した結果、障害物にフライが掛かることがよくあります。そのようなときは、フライを外すことを重視してください。針がかりしていない魚は、時間が経てばまた元の位置に戻ってライズをしますし、その魚にこだわらなくても次のターゲットが見つかるだけのキャパが今の湯川の状態ではあります。

 小滝の上からはいつも感じることですが、ホンマスが出る確率が高いような気がします。障害物の際などはブルックのポイントですが、流れの中などからは銀毛したヤマメのようなホンマスが現れます。

 

 怪しげだった空から雨が降ってきたので、16時にストップフィッシング。調査カードに記入して、バッジを受け取ることができました。

 

 小さなメイフライ、ミッジ(アダルト)がメインでしたが、ドライに反応する鱒が思ったより多く、楽しい時間を過ごせました。カディス、オドリバエはこのあと6月からでしょう。

 泡があまりなかったので、湯川の合い言葉である「泡の下を狙え!」ができませんでした。

 

 次回は最下流部から赤沼、青木橋から背中合わせまでのチェックをしたいと考えています。

modoru