フロント・エンド用BPFのページ

フロント・エンドの構成図(2004年12月11日)

下記はフロント・エンドの構成図です。各バンドごとのBPFをリレーで切り替えるゼイタク仕様です。
今年中にコイルを巻こうと考えたのですが、全部で36個ですから、無理かなーー。hi

フロント・エンドのBPF(2004年12月24日)

BPFの計算をして、表にしました。定数は実際に製作、調整してみて変更するかもしれません。

トロイダル・コアに巻く0.32UEWの線長は
            50サイズ  43t  700mm
                    48t  800mm
                    46t  780mm
            37サイズ  18t  300mm  

フロント・エンドのBPFの基板製作(2005年1月5日)

正月休み最後の日です。朝から基板製作に没頭しました。下に方眼紙に書いたパターンと
出来上がった基板の写真を掲載します。

 9バンド分です。
 1バンド分の基板の大きさは
 15mm x 76mmです。

 9バンド分です。
 この後、各バンド別に切断します。

フロント・エンドのBPF製作開始(2005年1月8日)

今日からBPFの製作開始です。さー、張り切って行こうとトリマ・コンデンサーの足を穴に
入れようとすると、入りません。???
そうでした。フィリップスのTCの足は1mm幅でした。すっかり忘れてました。

再度、TCの所の穴の開け直しです。ちょっと大きめですが1.5mmのドリルでゴソゴソ。
最近、この手のボケが多くなってきました。hi hi

さて、最初に10m用を製作して周波数特性を見てみようとスペアナにつなぎ
トリマ・コンデンサーをあれこれイジッテみます。うーーーん、何か変。
BPFではなくて、まるっきり減衰器です。

そういえば、進藤OMのホーム・ページには、あまり帯域幅を狭くすると挿入損失が大きくなると
記載されていたよねーー。と、今、思いだしました。また、またボケ。

気を取り直して、定数を変更して15m用を製作してみました。今度は10m用よりは良いものの
まだ挿入損失が14dBもあります。まだ、ダメですね。
17m用から10m用の4バンド分については、再度、帯域幅を変更して計算することにしましょう。

ということで、今日は4バンド分を製作して時間切れとなりました。下にその写真を掲載します。

 上から、15m、20m、30m、160m用のBPF。

フロント・エンドのBPFモジュールの完成(2005年1月13日)

先日失敗した10m用BPFについて、−3dB帯域幅を大幅(2.3MHz)に広げ再製作してみました。
結果は大正解で、挿入損失は2dBに改善されました。よかったーー。
そこで17mから12mも帯域幅を広げて製作し、特性をみてみました。
17mは−3dB帯域幅1.9MHzで挿入損失2dB
15mは−3dB帯域幅1.6MHzで挿入損失3dB
12mは−3dB帯域幅2.7MHzで挿入損失2dBとなりました。

前回、15m用は−3dB帯域幅500KHzで挿入損失14dBでしたから
あまり欲張って帯域幅を狭く設定するのはマズイですね。

それでは、完成した9バンド分のBPFモジュールの写真を下に掲載します。
バンド切替用のリレーを取り付けた別基板の上に、このBPFモジュール群を搭載予定です。

 上から10m〜160m用です。

完成したBPFの定数一覧表(2005年1月24日)

前回の定数一覧表からの主な変更点は10m、12m、15m、17mのL値です。
これらは、BPF設計支援ソフトに入れる、BWの値を前回より大きくしたためです。
尚、表の右欄 Fc/BWはソフトへの入力値で、実測値ではありません。

BPFメイン基板のパターン(2005年1月29日)

バンド切替リレーをのせるメイン基板のパターンを作りました。

 基板の大きさは、100mm x 150mmです。

BPFメイン基板の完成(2005年2月4日)

メイン基板が完成したので、BPFバンド・モジュールをのせて、周波数特性を見てみました。

 左側はBPFメイン基板です。
 リレーの足の配置を間違ってしまったので
 リレー1個基板の下に取り付けました。

 右側は9バンド分のバンド・モジュールです。

 完成したフロント・エンド用BPF。

 入出力のコネクターには、サトー電気で販売されている
 1.5D用同軸コネクターを使ってみました。

 周波数特性を見ているところです。
 
 測定器はアドバンテストのTR−4171です。
 横浜のハムフェアーで購入したのですが
 不具合が有ったため格安で購入出来ました。

 その後、アドバンテストに修理と校正を依頼し
 現在は快調に動作しています。

 160mの特性。

 画面中央:1.91MHz
 −3dB帯域幅:482KHz

 横軸一目盛:200KHz

 160mの特性。

 画面中央は10MHzで、20MHzまで表示しています。
 BPFの挿入損失は約4dBです。

 80mの特性。

 画面中央:3.5MHz
 −3dB帯域幅:516KHz

 横軸一目盛:200KHz

 80mの特性。

 画面中央は10MHzで、20MHzまで表示しています。
 BPFの挿入損失は約1dBです。

 40mの特性。

 画面中央:7MHz
 −3dB帯域幅:508KHz

 横軸一目盛:200KHz

 40mの特性。

 画面中央は10MHzで、20MHzまで表示しています。
 BPFの挿入損失は約5dBです。

 30mの特性。
 
 画面中央:10.1MHz
 −3dB帯域幅:528KHz

 横軸一目盛:200KHz
 

 30mの特性。

 画面中央は10MHzで、20MHzまで表示しています。
 BPFの挿入損失は約8dBです。

 20mの特性。

 画面中央:14MHz
 −3dB帯域幅:518KHz

 横軸一目盛:200KHz

 20mの特性。

 画面中央は14MHzで
 4MHzから24MHzまで表示しています。
 BPFの挿入損失は約5dBです。

 17mの特性。
 
 画面中央:18.1MHz
 −3dB帯域幅:1.9MHz

 横軸一目盛:500KHz

 17mの特性。

 画面中央は18.1MHzで
 8.1MHzから28.1MHzまで表示しています。
 BPFの挿入損失は約2dBです。
 

 15mの特性。

 画面中央:21MHz
 −3dB帯域幅:1.6MHz

 横軸一目盛:500KHz

 15mの特性。

 画面中央は21MHzで
 11MHzから31MHzまで表示しています。
 BPFの挿入損失は約3dBです。
 

 12mの特性。

 画面中央:24.9MHz
 −3dB帯域幅:2.7MHz

 横軸一目盛:500KHz

 12mの特性。

 画面中央は24.9MHzで
 14.9MHzから34.9MHzまで表示しています。
 BPFの挿入損失は約2dBです。

 10mの特性。

 画面中央:28MHz
 −3dB帯域幅:2.6MHz

 横軸一目盛:500KHz

 10mの特性。

 画面中央は28MHzで
 18MHzから38MHzまで表示しています。
 BPFの挿入損失は約2dBです。

さいごに(2005年2月5日)

このページをご覧になってBPFを製作される方へ

20m、30m、40m用のBPFは私の個人的な好みで、−3dB帯域幅を狭く設定してあります。
このため、この3バンドの挿入損失は他バンドに比べて大きくなっています。気になる方は
帯域幅を10%位に設定すると、挿入損失は2dB位に収まりますので、お試しください。