下記はフロント・エンドの構成図です。各バンドごとのBPFをリレーで切り替えるゼイタク仕様です。
今年中にコイルを巻こうと考えたのですが、全部で36個ですから、無理かなーー。hi
BPFの計算をして、表にしました。定数は実際に製作、調整してみて変更するかもしれません。
トロイダル・コアに巻く0.32UEWの線長は
50サイズ 43t 700mm
48t 800mm
46t 780mm
37サイズ 18t 300mm
正月休み最後の日です。朝から基板製作に没頭しました。下に方眼紙に書いたパターンと
出来上がった基板の写真を掲載します。
9バンド分です。
1バンド分の基板の大きさは
15mm x 76mmです。
9バンド分です。
この後、各バンド別に切断します。
今日からBPFの製作開始です。さー、張り切って行こうとトリマ・コンデンサーの足を穴に
入れようとすると、入りません。???
そうでした。フィリップスのTCの足は1mm幅でした。すっかり忘れてました。
再度、TCの所の穴の開け直しです。ちょっと大きめですが1.5mmのドリルでゴソゴソ。
最近、この手のボケが多くなってきました。hi hi
さて、最初に10m用を製作して周波数特性を見てみようとスペアナにつなぎ
トリマ・コンデンサーをあれこれイジッテみます。うーーーん、何か変。
BPFではなくて、まるっきり減衰器です。
そういえば、進藤OMのホーム・ページには、あまり帯域幅を狭くすると挿入損失が大きくなると
記載されていたよねーー。と、今、思いだしました。また、またボケ。
気を取り直して、定数を変更して15m用を製作してみました。今度は10m用よりは良いものの
まだ挿入損失が14dBもあります。まだ、ダメですね。
17m用から10m用の4バンド分については、再度、帯域幅を変更して計算することにしましょう。
ということで、今日は4バンド分を製作して時間切れとなりました。下にその写真を掲載します。
上から、15m、20m、30m、160m用のBPF。
先日失敗した10m用BPFについて、−3dB帯域幅を大幅(2.3MHz)に広げ再製作してみました。
結果は大正解で、挿入損失は2dBに改善されました。よかったーー。
そこで17mから12mも帯域幅を広げて製作し、特性をみてみました。
17mは−3dB帯域幅1.9MHzで挿入損失2dB
15mは−3dB帯域幅1.6MHzで挿入損失3dB
12mは−3dB帯域幅2.7MHzで挿入損失2dBとなりました。
前回、15m用は−3dB帯域幅500KHzで挿入損失14dBでしたから
あまり欲張って帯域幅を狭く設定するのはマズイですね。
それでは、完成した9バンド分のBPFモジュールの写真を下に掲載します。
バンド切替用のリレーを取り付けた別基板の上に、このBPFモジュール群を搭載予定です。
上から10m〜160m用です。
前回の定数一覧表からの主な変更点は10m、12m、15m、17mのL値です。
これらは、BPF設計支援ソフトに入れる、BWの値を前回より大きくしたためです。
尚、表の右欄 Fc/BWはソフトへの入力値で、実測値ではありません。
バンド切替リレーをのせるメイン基板のパターンを作りました。
基板の大きさは、100mm x 150mmです。
メイン基板が完成したので、BPFバンド・モジュールをのせて、周波数特性を見てみました。
左側はBPFメイン基板です。
リレーの足の配置を間違ってしまったので
リレー1個基板の下に取り付けました。
右側は9バンド分のバンド・モジュールです。
完成したフロント・エンド用BPF。
入出力のコネクターには、サトー電気で販売されている
1.5D用同軸コネクターを使ってみました。
周波数特性を見ているところです。
測定器はアドバンテストのTR−4171です。
横浜のハムフェアーで購入したのですが
不具合が有ったため格安で購入出来ました。
その後、アドバンテストに修理と校正を依頼し
現在は快調に動作しています。
160mの特性。
画面中央:1.91MHz
−3dB帯域幅:482KHz
横軸一目盛:200KHz
160mの特性。
画面中央は10MHzで、20MHzまで表示しています。
BPFの挿入損失は約4dBです。
80mの特性。
画面中央:3.5MHz
−3dB帯域幅:516KHz
横軸一目盛:200KHz
80mの特性。
画面中央は10MHzで、20MHzまで表示しています。
BPFの挿入損失は約1dBです。
40mの特性。
画面中央:7MHz
−3dB帯域幅:508KHz
横軸一目盛:200KHz
40mの特性。
画面中央は10MHzで、20MHzまで表示しています。
BPFの挿入損失は約5dBです。
30mの特性。
画面中央:10.1MHz
−3dB帯域幅:528KHz
横軸一目盛:200KHz
30mの特性。
画面中央は10MHzで、20MHzまで表示しています。
BPFの挿入損失は約8dBです。
20mの特性。
画面中央:14MHz
−3dB帯域幅:518KHz
横軸一目盛:200KHz
20mの特性。
画面中央は14MHzで
4MHzから24MHzまで表示しています。
BPFの挿入損失は約5dBです。
17mの特性。
画面中央:18.1MHz
−3dB帯域幅:1.9MHz
横軸一目盛:500KHz
17mの特性。
画面中央は18.1MHzで
8.1MHzから28.1MHzまで表示しています。
BPFの挿入損失は約2dBです。
15mの特性。
画面中央:21MHz
−3dB帯域幅:1.6MHz
横軸一目盛:500KHz
15mの特性。
画面中央は21MHzで
11MHzから31MHzまで表示しています。
BPFの挿入損失は約3dBです。
12mの特性。
画面中央:24.9MHz
−3dB帯域幅:2.7MHz
横軸一目盛:500KHz
12mの特性。
画面中央は24.9MHzで
14.9MHzから34.9MHzまで表示しています。
BPFの挿入損失は約2dBです。
10mの特性。
画面中央:28MHz
−3dB帯域幅:2.6MHz
横軸一目盛:500KHz
10mの特性。
画面中央は28MHzで
18MHzから38MHzまで表示しています。
BPFの挿入損失は約2dBです。
このページをご覧になってBPFを製作される方へ
20m、30m、40m用のBPFは私の個人的な好みで、−3dB帯域幅を狭く設定してあります。
このため、この3バンドの挿入損失は他バンドに比べて大きくなっています。気になる方は
帯域幅を10%位に設定すると、挿入損失は2dB位に収まりますので、お試しください。