「Sakura」のパワーアンプ部の回路を下に掲載します。この回路は、JA1AYO 丹羽さんの著書に
掲載されている回路とほぼ同じです。相違点は、ファイナルの2SC1971もキーイングしている所と
コレクタに容量の大きい(220uF)のパスコンが入れてある事です。
このパスコンの容量が少ないと、夏に正常動作していても、冬場、周囲温度が下がった時に
パスコンの容量減により、異常発振などのトラブルに見舞われる可能性があります。
実は、私が以前製作した21MHzのSSBトランシーバーがそうでした。当初、パスコンには
10uFが入れてあったのですが、真冬になってトラブリました。スペアナで出力を見てビックリ。
広帯域にわたり、櫛状発振器のようでした。hi hi。
さっそく、10uFを220uFに交換して修理完了です。そういえば、この10uFの電界コンデンサーは
どこかで、まとめて安く購入したような気がします。古くて容量抜けしていたかもしれませんね。
電界コンデンサーは、生ものと同じですね。新鮮な部品を使いましょう。hi
その後、4台のトランシーバーのパワーアンプ部に、この回路を採用しました。
いづれも安定な動作をしています。再現性良好です。
PA部のプリント・パターンを書きました。
ヒートシンクの大きさにプリント基板の大きさを
合わせたため、基板のサイズは90x40と
ゆったりと余裕のある大きさになりました。
5月の後半は多忙と体調不良でまったく製作が
進みませんでした。
6月に入り元気が出て来ましたので
バンド切替とPA部の基板を製作しました。
左写真の下がPA部のプリント基板です。
ようやくPA部のプリント基板が完成しました。
右上はヒートシンクです。
大きさは、約73x70x20mmあり
QRP用としては少し大きめ
ですが、余裕があるほうが
安心ですね。
ファイナルTRの2SC1971は
ヒートシンクへの取付のため
基板の後ろ側にハンダ付け
してあります。
PA部についてはアイドリング電流の調整が主です。ドライブTRの2SC2053は15mA〜20mA
ファイナルTRの2SC1971は40mA〜50mAになるようにします。
さて完成後しばらくしてから、キーイング波形を各バンドで確認していて、7MHzでトラブルを起こしている事を
見つけました。どうやら、ドライブTRが異常発振しているようです。対策としてベースへの電源ラインに
デカップリング用に100Ωの抵抗を追加しました。下記が最終回路図になります。