_



ガソリントーチランプ燃焼できず
原因を探るべく
分解、清掃、修理、復元。


ガソリントーチバーナー燃焼せず


昔、サカエ富士トーチランプを焼杉に使っていたが、今回ガソリンを入れポンプで15回与圧しハンドルを開放し油受けにガソリンを満たそうとしたが出ず、別途ガソリンを入れ与熱したがノズルからガスが出ず燃焼しない。

トーチタンクをピッカピカに磨いた。 
宴^ンク底が元の汚れ色(10円玉色)。


分解、清掃

トーチのノズルボルトとバーナー用ボルト2個は、ボックスドライバーで外し外した穴内をチェック、ノズル穴は穴が塞がっていたので細い針金0.2mmで穴を突いたところ明るい穴が見えOK。ボルト2個も灯油洗浄をする。

バーナー部分。 宴{ックスドライバーでノズルを外す。

ハンドルの袋ナットをスパナで外しハンドルも外し清掃洗浄した後各部品の異常なしを確認した。

スパナを使いニードルロット棒も分解。

ポンピングが少し重かったポンプ部分は分解してポンプユニットも原因を探る。ポンプシリンダーキャップを外しポンプ軸ハンドルを引っ張りポンプ軸も外す。 ポンプエアーシリンダーは6角ナットを廻して外す。バルブシートはスパナでトーチタンクより外す。灯油で各部品を洗浄する。

3つの部位に分解。 宴|ンプユニットの分解。
ポンプ部品を灯油洗浄後に目視点検後して仮組みしてみる。 バルブシートのパッキン状態確認後、シリンダー接合ネジにねじ込む。次にシリンダー内とピストンに軽く油を塗布し、軸(ロット)の先端にあるコルク型ピストンをシリンダーに入れる時は要注意。ピストンを少し斜めにし少しづつ廻しながらコルクがシリンダーからはみ出ないよう徐々に納めていく。更にシリンダーキャップを取付けて仮組み終了。

バルブシート 演シ組でこれでOKと思われたが・・


エアーポンプの動作テスト

最初のポンピングが少し重かった時とあまり変わらず。なにより圧縮空気が相当量出ている気配がしない。バルブシートを再チェックする。
この先端のバルブシートの仕組みが分かった。丸い穴から圧縮空気が出る為には、内部のバネピストンを相当量のエアー圧で押さないと穴からエアーがトーチタンク内に解放されない。バネに周辺に付着した不純物を除去しないといけない様だ。
バルブシートを10分ほど灯油に浸けて置くことにした。

更にシート先端の出っ張り凸部をプライヤーで引っ張る

バルブシートの先端から灯油が排出され、先端の出っ張り部がプライヤーで動くようになった。
仮組みして再テストしてみるとポンプ軸ハンドルで押されたエアーはピストン最下降先端になると「パチッ」とバネピストンから音がしてバルブシートの穴から一気にエアーが排出された。


燃焼できない原因の特定

1.ノズル穴がガソリンカスが固まり噴射口を塞いでいた。
2.バルブシートの先端バネがガソリンカスの為圧縮できずトーチタンク内に充分な加圧が出来ていなかった。



トーチランプの磨き方

分解したら磨き残しが見られるので、私のトーチの磨き方です。 初めにPIKALのガラス研磨クリーナーをかけサンドペーパー#2000で研磨して汚れを落とし、PIKALをかけウエスでその表面を磨く。

分解した部品は磨きやすい。



トーチの復元組み立て

@トーチタンク凹ネジ部に入るバルブシート凸ネジ部にシールテープを貼りネジ込み。
Aコルクピストンをシリンダー内に入れシリンダーキャップ締め付け。
Bポンプシリンダー固定リング内にシリンダーを入れシート凹ネジに強めにネジ込み。
C燃焼部のバーナーボルト2本ボックスドライバーでネジ込み。
Dノズルボルトを1本をEより先にボックスドライバーで強めにネジ込み。
Eニードルハンドルを廻し乍ら燃焼部ノズルに当たるまで、当たったら半周戻す。
Fニードルの袋ナットをスパナでネジ込む。
GニードルハンドルでEの半周分柔らかく止まるまで締める。


ガソリントーチバーナーの点火燃焼手順

火災,火傷の危険有り取り扱い注意。周辺に燃えるもの無き事。

底部蝶ネジ  宴jードルハンドル、油受とポンプ。

【1】トーチ底面をきれいにした後、蝶ネジを外し適量のガソリンを注入し蝶ネジを確実に締める。
【2】ニードルハンドルGが締まっている事を確認後、ポンプハンドルを押し下げポンピング15回前後、その都度「パチッ」とバネピストンから音がするので確認。ポンプキャップ内ネジへ棒ネジ(ハンドル)を廻し留める。

【3】ニードルハンドルを1周位開放すると燃焼ノズル付近よりガソリンが滴り落ちるので油受けの前後の油受けに溜まるのでその後ハンドルを締める。
【4】燃焼口方向に燃えるものが無いことを確認後、着火し燃焼部を与熱する。

【5】1〜2分後、着火した火が消えぬ内に締まっていたニードルハンドルを徐々に開放する。赤い火から青い火へ
【6】青い火で火の勢いが不足の時はポンプを7回前後ポンピング(加圧)する。
【7】燃焼終了はニードルハンドルを締めると消火する。燃焼部は高温の為暫くは触れない。


油受けより与熱中  艶ツい炎で正常燃焼。

ガソリントーチバーナーの概略図


今回の分解清掃を元に作った図
join-表紙へ戻る