映画感傷室

 


最近見た映画・演劇 2007年〜


 

 

道  1954年 イタリア

監督 フェデリコ・フェリーニ
出演 ジュリエッタ・マシーナ/アンソニー・クイン

流浪の大道芸人のザンノバは、貧しい家庭の娘ジェルソミーナを買って大道芸の旅を続ける。
純真なジェルソミーナは、少しでも芸を覚えて、ザンノバの役に立とうとするが...
粗野で、愛することを知らないザンノバは、やがて、ふとした弾みから殺人を犯してしまう。
ザンノバの殺人で、精神に異常をきたしたジェルソミーナは、やがてザンノバに捨てられて、
流れ着いた海辺の村で、死んでしまう。
最後は、たまたま通りかかった村で彼女の死を知り、海辺で、嘆き悲しむザンノバなのだが...

フェリーニの原点ともいえる作品。決して美人ではないが、ジェルソミーナの魅力に引き込まれると、何度も繰り返し見たくなる名作です。

 

 


ニューシネマパラダイス 1989年 イタリア

監督 ジョゼッペ・トルナトーレ

出演 サルバトーレ・カッシオ/フィリップ・ノワレ

イタリアの片田舎の島では、娯楽と言えば、島に一軒しかない映画館「パラダイス座」。
そこの映画技師アルフレードと少年トトの心温まる交流が少年期・青年期からアルフレードの
死までの数十年にわたって綴られている。
アルフレードのトトに対する変わらぬ深い愛情には、何度観ても涙物です。
最後には、有名な映画監督として成功したトトが、島を離れて30年後に、アルフレードの葬式で島に帰って
来るのだか、そこでアルフレードがトトに残してくれた、かつて放映したフイルムの断片集に、改めてアルフレードのトトへの愛情を強く感じるシーンが印象的ですね。

 

 

 

 


フェリーニのアマルコルド 1974年 イタリア

監督 フェデリコ・フェリーニ

イタリアの片田舎の春は、綿花の飛来で始まる。
大家族の肝っ玉母さん。精神のおかしなおじさん。反ファシズムの疑いをかけられて、ひまし油を飲まされて
惨めに家に帰ってくる父親。街の憧れの娼婦。
子供時代のフェリーニ自身の視点からオトナの世界が、淡々と語られていく。
家族でピクニックに行くと、おじさんが木に登って降りてこなくなり、食事は台無しに.....
フェリーニの少年期の心象風景が色濃く反映された自伝的作品。
やがて、一年が過ぎ、再び綿花が飛来するシーズンになると、憧れの娼婦は、平凡な街の男と結婚して、
多感な少年期の終わりを主人公は、予感する。

 

 

 


魂のジュリエッタ 1965年 イタリア

監督 フェデリコ・フェリーニ

出演 ジュリエッタ・マシーナ

監督の妻のジュリエッタ・マシーナの名前をタイトルにつけて、監督初のカラー作品を夫の浮気に悩む純真な人妻の物語にするあたりは、日本の「私小説」の流れに通じる「芸術映画監督」フェリーニらしい。
怪しげな宗教の集会に参加したり、興信所に夫の行動を追跡させたり、隣の家に引っ越してきた女のパーティで、ジュリエッタは、不思議な体験をするのだが...
後半では、フェリーニ得意の観る人を煙に巻くシュールな映像の展開に戸惑いを感じつつ、いつしか、彼の
映像マジックに引き込まれてしまう。

 

 


ローマの休日 1953年 アメリカ

監督 ウィリアム・ワイラー

出演 オードリー・ヘップバーン/グレゴリー・ペック

イギリス王女が、ローマ訪問中に宿泊先の宮殿を抜け出して、新聞記者の部屋に転がりこむ。
そんな彼女が、王女であることに気づいた新聞記者のグレゴリー・ペックは、カメラマンと手を組んで一大スクープにしようと
画策するのだが...
やがて、彼女の魅力に引き込まれ、最後は、紳士的な記者会見の場でエンディングとなる。
ローマの観光名所「真実の口」で、おどけたポーズのグレゴリー・ペックに心からびっくりして心配するヘップバーンのキュートな
演技には、何度観ても、ドキドキしてしまう。

 


麗しのサブリナ  1954年 アメリカ

監督 ビリー・ワイルダー

出演 オードリー・ヘップバーン/ハンフリー・ボガード/ウィリアム・ホールデン

大富豪ララビー家のお抱え運転手の娘のサブリナは、プレイボーイの弟役のウィリアム・ホールデンに
子供の頃から惹かれているのだが、失意のうちにパリに料理修行に出される。
何年かして、洗練された美しい娘となって帰って来たサブリナにウィリアム・ホールデンは改めて恋をするが、父親と兄のハンフリー・ボガードが画策する事業提携先の婚約者がおり、サブリナの恋心を冷ますために兄のハンフリー・ボガードは色々と画策する内に、彼女に恋してしまう。
一方サブリナも、子供の頃からあんなにウィリアム・ホールデン一途だったはずなのに、いつしか不器用で堅物な兄の方に惹かれてしまう。
最後は、弟の粋な計らいで、サブリナと兄はパリへの旅の切符を手にする。
ヘップバーンの美しさも然ることながら、意外な結末になるビリー・ワイルダーのしゃれたストーリー展開には脱帽ものです。

 

 

 


ティファニーで朝食を 1961年 アメリカ

監督 ブレイク・エドワーズ

出演 オードリー・ヘップバーン/ジョージ・ペパード/ミッキー・ルーニー

トルーマン・カポーティ原作の小説の映画化。
ホリーという名の高級娼婦役のヘップバーンが猫と暮らしているアパートへ小説家のポールが引っ越してくる。
彼を弟扱いする天真爛漫なホリーに、いつしかポールは心惹かれるようになる。
そんな彼女は、実は結婚しており、夫が迎えに来たりもするのだが、彼女は冷たく追い返してしまう。
妖精のように自由気ままで、心の奥底に寂しさを抱え込む虚飾のホリー役をうまくヘップバーンが演じていると思うのだが
原作者のトルーマン・カポーティは、そんな彼女の配役に不満だったらしい。
最後の方で、ヘップバーンが主題歌「ムーンリバー」をギターで弾き語りするところが、印象的でした。(本人の声ではないかも)
また、彼女が拾ってきて飼っていた名前の無い茶トラの猫の演技もなかなか味があって、いとおしいですね。

 


カサブランカ 1943年 アメリカ

監督 マイケル・カーチス

出演 イングリッド・バーグマン/ハンフリー・ボガード

ドイツのナチ支配下のフランス領モロッコのカサブランカ。そこで、かつての恋人同士の二人が
再会するのだが....
ハードボイルドのハンフリーボガードが、愛との葛藤を乗り越えて、正義の為に彼女を送り出す
最後のシーンには、奥歯をかみ締める感動が、湧き上がります。
知性的で、苦悶する美しさをたたえるイングリッド・バーグマンの演技は、今の時代には、もはや
幻ですね。

 

 

 

 

 


ペーパームーン 1973年 アメリカ

監督:ピーター・ボグダノヴィッチ

出演 ライアン・オニール/テイタム・オニール

実の父娘が、息の合った演技で共演した、あえてモノクロ撮りした、味のある映画。
未亡人に、生前からの夫からの贈り物という名目で、高価な聖書を売りつけることを生業としている
ペテン師のモーセが、ふとしたきっかけで、母親が亡くなって身寄りの無いアディを遠い親戚の家まで、車で送り
届けるはめになるところから話が始まる。父親は、不明で明かされていない。
したたかなアディは、旅の途中で、モーセと組んで、詐欺商売の片棒を担いで、分け前を要求する。
お互いに相手を厄介物と思いつつも、旅の時間を重ねるにつれ、だんだん二人の関係が変化していくあたりに
もしかして、血は争えず、似たもの同士の二人は、実の親子ではないのかと、観るものの想像力をかきたてます。
最後の結末は、どうなっていたのか、はるか昔で、想い出せません。

 

 


スケアクロウ 1973年 アメリカ

監督 ジェリー・シャッツバーグ

出演 ジーン・ハックマン/アル・パシーノ

喧嘩っ早いマックスとあらゆる物事を穏便に済ませようとするフランシス。
偶然出会った二人は、ピッツバーグを目指してヒッチハイクの旅を続ける。
性格の全然違う二人ではあるが、いつの間にか、かけがえの無い友情が
芽生えていく。
スケアクロウとは、かかしのこと。
はたから見ると、かかしの様に社会の落伍者の二人ではあるが、かかしの
様に大地に根付いて、多少なりとも存在価値を見出そうとするあたりに
ほのぼのと、身につまされる映画でした。

 

 

 

 


明日に向かって撃て 1969年 アメリカ

監督 ジョージ・ロイ・ヒル

出演 ポール・ニューマン/ロバート・レッドフォード/キャサリン・ロス

盗賊団のリーダーのポール・ニューマンと早撃ちガンマンのロバート・レッドフォードが、悪事を
重ねるうちにお尋ね者として、追い詰められて、ボリビアに逃げ込むのだが、最後には、軍隊の
総攻撃で、殺されてしまうというオハナシ。
途中の安息日に、ポール・ニューマンとキャサリン・ロスが、バート・バカラックの名曲「雨に濡れても」を
BGMに、自転車の二人乗りで、牧場を乗り回すシーンが印象的。
古き良き時代のアメリカを感じさせる、「アメリカンニューシネマ」の代表作。

 

 

 

 

 


華麗なるギャッツビー 1974年 アメリカ

監督 ジャック・クレイトン

出演 ロバート・レッドフォード/ミア・ファーロー

アメリカのロスト・ジェネレーション(失われた世代)の代表的な作家スコット・フィッツジェラルドの原作に
基づく映画化作品。
貧しさゆえに、愛する恋人と結ばれなかった苦い思いをバネとして、大富豪に成り上ったギャッツビーの
毎夜繰り広げられる盛大なパーティの目的は、かつての恋人で、今は人妻のデイジーとの再会であった。
ようやく、想いがかない、念願のデイジーと逢うことができ、夫に辟易していた彼女と結ばれそうになるのだが、運命のいたずらは、ギャッツビーに悲劇的な最期という結末を与える。

 

 

 

 

 


ハリーとトント 1974年 アメリカ

監督 ポール・マザースキー

出演 アート・カーニー/トント

茶トラの老猫トントとニューヨークの市営アパートに暮らす老人ハリーは、アパートの取り壊しに伴い
市から立ち退きを迫られる。抵抗むなしくアパートを追い出されたハリーは、近くに住む息子の家族の
家に厄介になることにするが、嫁との折り合いがうまくいかず、別の子供の家を目指して、飛行機・バス・
中古車と乗り物を変えながらシカゴ・カリフォルニアへと放浪の旅に出る。
映画初出演のアート・カーニーの淡々とした役作りと猫のトントの名演技には、地味だが、じわっとした
切ない感動がこみ上げてくる。最後のカリフォルニアの海のシーンでトントそっくりの猫を見つけて、
ハリーが思わず海岸まで追いかけていくシーンが、いつまでも印象に残る。

 

 

 

 

 


俺たちに明日はない 1967年 アメリカ

監督 アーサー・ベン

出演 ウォーレン・ベイティ/フェイ・ダナウェイ

実在した銀行強盗の一味のボニーとクライド。悪の限りを尽くして、最後には、警察隊に蜂の巣に
されてしまう二人なのだが、短くも美しく燃えた青春の愛のドラマに仕上がっている。


 

 

 

 

 


ひまわり 1970年 イタリア

監督 ヴィットリオ・デ・シーカ

出演 ソフィア・ローレン/マルチェロ・マストロヤンニ

結婚したばかりの夫が、兵役で、ロシアに出征したまま行方不明になってしまう。
戦争が終わり、妻は、かすかな望みを託してロシアに夫を探しに旅に出るのだが....
壮大なひまわり畑の広がる北の異国の地で、偶然にも、夫を見出すのだが、彼は、戦争で
九死に一生を得て、記憶喪失のまま、現地の若い女性の夫として生活していた。
戦争のもたらした愛の悲劇に、やるせない想いが、こみ上げてくる。

 

 


スティング 1973年 アメリカ

監督 ジョージ・ロイ・ヒル

出演 ポール・ニューマン/ロバート・レッドフォード

タイトルのスティングは、ひっかける(ペテンにかける)という意味で、一流の詐欺師の二人が、親友を殺された復讐に
大掛かりなわなを作って、弔い合戦を実行する。軽妙で、実に手の込んだ筋書きには、最後には、見るものをも巻き込んでだまされてしまう。あっと思う大どんでん返しには、拍手喝采。
実に痛快で、隅々までうまく作りこまれた傑作だと思います。

 


追憶 1973年 アメリカ

監督 シドニー・ボラック

出演 ロバート・レッドフォード/バーブラ・ストライザンド

愛し会いながら、あるいは愛し合うがゆえに、それぞれの道を選び、離れ離れになる
二人の姿が、観るものに、生きる勇気と感動を与えてくれる。
自分の生き方に誠実に従うバーブラ・ストライザンドが唄う主題曲が、とても印象に残る作品です。

 

 

 

 

 


ノッティングヒルの恋人 1999年 アメリカ

監督 ロジャー・ミッチェル

出演 ジュリア・ロバーツ/ヒュー・グラント

ロンドンのダウンタウンのノッティングヒルでしがない旅行書の小さな本屋を経営しているウィリアムの店に、偶然

映画のプロモーションでロンドンに滞在中のハリウッド(ビバリーヒルズ)のスター女優アナがやってくる。
その帰りに、偶然がさらに重なり、ウィリアムズは買出しに出たコーヒーをアナにひっかけて、服を台無しにしてしまう。
そんなことが縁で、身分の違う二人が恋仲になるのだが...
「ローマの休日」を彷彿とさせる身分の違う二人の設定。気の弱いところのある平凡なウィリアムと少々気が強く、彼を振り回す
アナ。ところがいつしか、そんな大スターの彼女も彼の魅力に引かれて、少女の様な愛の告白をするのだが、そんな彼女を
一度は振ってしまうウィリアム。周りを固める友人たちにけしかけられて、最後には、記者会見の会場に押しかけて、インタビューで
彼女への愛を再度告白するウィリアム。このあたりも、「ローマの休日」の最後の記者会見のシーンを連想させる。
二人の脇を固める個性派のイギリスの俳優たちが、アクセントとなってストーリーに厚みを与えて、とても良いのでした。

 

 


ユー・ガット・メール 1998年 アメリカ

監督 ノーラ・エフロン

出演 トム・ハンクス/メグ・ライアン

ニューヨークで小さな児童書の書店を経営するキャスリーンは、近くに大型安売り書店を
出店する店主のジョーと対決するのだが....
実は二人は、悩みを打ち明ける親密なメル友だったのだ。
最後のあたりで、じっくり時間をかけて、やさしく愛をはぐくんでいくジョーに、とても好感を覚えてしまうのだ。

 


ショコラ 2000年 アメリカ

監督 ラッセ・ハルストレム

出演 ジュリエット・ビノシュ、ジョニーデップ、ジュディ・デンチ

舞台は、中世を思わせるカソリックの古い因習にとらわれて、質素な生活をしているフランスの片田舎の小さな村。
そこへある冬の寒い日に、ヴィアンヌとアヌークという親子がやって来て、チョコレート菓子屋を開く。
最初は、よそ者に対して冷たい村の人々も、次第にヴィアンヌのショコラの魅惑的な味わいのとりことなって行き、
宗教的な戒律から抵抗していた村長も、最後には折れて、村に人間性開放のルネッサンスがやってくる。
実際には、それほど古い時代設定ではなくて、1950年代を想定しているようだ。

殺伐とした現代に咲いた、心温まるおとぎ話を観た様な気がした。

 


シェルブールの雨傘 1964年 フランス

監督 ジャック・ドゥミ

出演 カトリーヌ・ドヌーブ/ニーノ・カステルヌオーボ

フランスの港町シェルブールの雨傘屋の娘ジュヌビエーブ(カトリーヌ・ドヌーブ)には、ギイ(ニーノ・カステルヌオーボ)という恋人がいたが、彼女の母は、別のお金持ちのカサードと娘を結婚させようと思っている。
やがて、ギイは戦争で召集されて、出征するが、音信不通となり、ジュヌビエーブは、戦死したものとあきらめる。
ギイの子供を身ごもっていたジュヌビエーブは、母親の勧めるカサードと結婚し、それなりの幸せな生活をする。
だいぶ経ち、偶然にもジュヌビエーブは、生存してフランスに帰って来て別の女性と結婚していたギイと出会うが、交わす言葉もなく
別れていく。ここにも、「ひまわり」と似た戦争で引き裂かれた男女の悲劇がある。
台詞がすべて唄という、ミュージカル映画で、テーマ曲は、スタンダードナンバーとして、今でも記憶に残る名曲だと思います。

 


ブリジットジョーンズの日記 2001年 アメリカ

監督 シャロン・マグワイア

出演 レニー・ゼルウィガー/コリン・ファース/ヒュ−・グラント

 

ロンドンの出版社に勤める32歳の独身女性ブリジットの新年の誓いは、日記をつけること・ダイエットすること・酒とタバコを慎むこと、そして恋人を見つけることだが、どれも挫折してうまく行かない。
そんな彼女に恋のチャンスが訪れるが、一人は女にルーズな役のヒュー・グランド。
もう一人は、まじめだが少々野暮なコリン・ファース。
二人の間で揺れ動く乙女心をドライな笑いで綴っていく。
自然体で、どんな時でもポジティブに生きて行くレニー・ゼルウィガーの役作りが、見事にはまっていて、好感できる。
若い頃の桃井かおりを彷彿とさせるチャーミングな彼女のファンになってしまうこと、間違いなしの作品です。
最後は、ハッピーエンドで、良かった、良かった。

 

 

 

 


恋愛小説家 1998年 アメリカ

監督 ジェームズ・L・ブルックス

出演 ジャック・ニコルソン/ヘレン・ハント

ベストセラーの恋愛小説家のジャック・ニコルソンは、作品からは想像できないぐらい
口は悪い・人間嫌い・病的な潔癖症という三拍子そろったとっつきにくい人間。
何だが、実際にありそうな話でかなり笑えて面白い。
そんな彼が、隣に住むゲイの住人から犬を預かる羽目になる。最初は、潔癖症の彼のこと
預かった犬を毛嫌いして虐待するのだが、いつしか情が移って、心が次第に素直に開けていく。
そんな心の変化が引き金となり、いつも行っているレストランのウェイトレスのヘレン・ハントに
恋心を打ち明けられる様になって行く様を描いた、なんとも心温まる作品です。
なんだか、若い頃の自分の様で、身につまされる作品ですね。
歌手の谷山浩子さん推薦の作品で、観たのですが、期待を裏切らない内容でした。

 

 


ラブソング 1996年 香港

監督 ピーター・チャン

出演 レオン・ライ/マギー・チャン

1986年に中国語句大陸の田舎の村から、別々の青年男女が香港に渡るところから、物語は
始まります。器用に香港の生活になじんで、そこそこのお金を手に入れるマギー・チャンと、不器用だが、誠実に生きて行くレオン・ライ。
レオン・ライには、故郷に残した美しい婚約者がいるのだが、香港での生活の寂しさから
マギー・チャンに惹かれていく。
だいぶ経ち、レオン・ライは、故郷から婚約者を呼び、香港での新婚生活を始め、何も知らない妻は、マギー・チャンとも信頼する友情を深めようとする。
ところが、レオン・ライとマギー・チャンは、自分たちの感情を裏切ることが出来ずに苦悩する内に、
あるきっかけから、二人は、別々にアメリカ西海岸に渡って生活することになる。
出会いから10年後の1996年に異国の地で偶然出会った二人が、好きだったなつかしの歌手テレサ・テンの訃報を街のテレビで観る
シーンで終わる。
かなり、リアリティのある時代設定を背景とした男女のドラマには、単なるメロドラマを超えた感動が残り、
不思議と、観ていた2時間の実時間以上の長さを感じてしまうのは、私だけだろうか。

 

 


ライフイズビューティフル 1999年 イタリア

監督 ロベルト・ベニーニ

出演 ロベルト・ベニーニ ニコレッタ・ブラスキ ジョルジオ・カンタリーニ

1939年、ファシズムの影が迫るイタリアで、いつも笑顔を絶やさないユダヤ系イタリア人グ イドは、
ある街にやってきて、そこで出会った女教師のドーラに一目惚れ。
やがて結婚した二人の間には息子のジョズエが生まれる。
しかし、やがてファシズムの戦禍はこの町にもおよび、一家は強制収容所に送られてしまう。
グイドは、息子のジョズエの命を守るために、とびきりのうそを思いつく。
最後のシーンでは、思わず泣けてしまうこと請け合いです。

 

 

 

 


昼下がりの情事 1957年 アメリカ

監督 ビリー・ワイルダー 出演 オードリー・ヘップバーン/ゲーリー・クーパー/モーリス・シュヴァリエ


パリの音楽学校でチェロを学んでいるアリアーヌは、父親が私立探偵をしていることから、大富豪で
プレイボーイのフラナガンの事を知り、好奇心から、近づくうちに恋をしてしまう。
フラナガンもまた、なぞに満ちた小娘のアリアーヌに惹かれていく。アリアーヌは自分の正体をなかなか
見せずにフラナガンを翻弄していく。
恋をする若い女心をせつなく描くことに見事に成功しているヘップバーンの代表作です。
3週間に17回も髪を洗う娘心に、恋する相手がフラナガンであることを知りながら、何とかしてあげたいと思う父親の気持ちにも
ジーンとくるものがありますね。

 

 


この森で、天使はバスを降りた 1996年 アメリカ

監督 リー・デビッド・ズロートフ 出演アリソン・エリオット

5年の刑期を終え出所したパーシーは、まだ雪の残るギリヤドの町を訪れ、保安官の紹介で、老婦ハナの店
“スピット・ファイヤーグリル”に住み込みで、第2の人生をやり直そうとする。
パーシーの仕事は、ウェイトレスだったが、少しずつ仕事にも慣れて、町の住人も彼女に心を開いていく。
ギリヤドの美しい自然と出会うことにより、バーシーも心の傷を癒していく。
女性による女性の為の感動的な作品に仕上がっているが、結末があまりに悲し過ぎるのではと思うのは
私だけでしょうか。

 

 

 


猟奇的な彼女

2003年7月25日 DVD

韓国 チョン・ジヒョン チャ・テヒョン

7歳まで自分を女の子と信じていたキョヌは、大学生になっても、男らしさの足りないままに、ある日運命的な女性と電車の中で出会います。
その相手は、美しいストレートヘアでありながら、やること成すこと暴力的で、めちゃくちゃ。
キョヌは、彼女の猟奇的な言動の裏側に、癒されぬ心の傷のようなものを感じ、自分が、
癒してあげたいと思うようになります。

恋愛コメディでありながら後半戦、延長戦と切なさがこみ上げてきて、最後は、涙・涙なので
あります。

 

 


八月のクリスマス

1998年 韓国 監督 ホ・ジノ

出演 ハン・ソッキュ シム・ウナ

自分が病気で、余命もわずかであることを知る男と、その事実をまったく知らずに
淡々とした彼に心惹かれていく若くて勝気な婦人警官の恋愛物語。
あんまり会話が無いのに観る人の心をぐいぐいと引っ張っていく二人の演技の見事さ
には、昔の日本映画に通じるものがある。

 

 

 

 


至福のとき

2002年 中国

監督 チャン・イーモウ

出演 チャオ・ベンシャン ドン・ジエ

 

見合いした女性に旅館経営者といいつつも実は失業中のチャオは、見合い相手に頼まれ、その盲目の
娘ウー・インをマッサージ師として自分のところで働かせることになる。
次第に彼女に同情していくチャオは、、仲間まで巻き込んで、彼女のために善意のうそを重ねていく。
「俺たちは天使じゃない」に通じる性善説ストーリーに最後には思わず涙を誘われてしまうのです。

 

 


スウィングガールズ

高校の補習クラスの落ちこぼれ女生徒たちが、ふとしたきっかけから
ビッグバンドでジャズをやることになる。
『ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督のガールズ版『ウォーターボーイズ』。
素人っぽい飾ることの無い彼女たちが、すべて生録りした演奏で構成されており
最後には、プロもびっくりする演奏会で締めくくるあたりには、思わず
胸に熱いものがこみ上げてくる。

 

 

 


天国の本屋

商店街の花火大会開催事務局の香夏子は、伝説の“恋する花火”を
再現するために、伝説の元花火師瀧本を見つけるが、自堕落な生活を送っていました。
その頃、生きているのになぜか「天国の本屋」で働くことになった健太が、
昔から憧れていたピアニスト・翔子に出会います。

前に本で読んだ作品の映画化ということで、ストーリーはわかっていたのですが
地上の出来事と天国での出来事を見事にドラマチックに交錯させて、
愛する人への気持ちを切なくドラマチックに描かれた内容に、思わずグッと
きてしまいました。

 


ターミナル

出演: トム・ハンクス, キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
監督: スティーブン・スピルバーグ

 

東欧の架空の国クラコウジアからニューヨークを訪れた旅行者ビクターが、
自国の突然のクーデターにより“無国籍”状態になり、空港のターミナルから何処にも
行けなくなってしまう。
それから彼なりの必死でけなげなサバイバル生活がコミカルに描かれている。
最後にはスピルバーグならではの感動の結末が待ち受けている。

 


ビッグフィッシュ

出演: ティム・バートン, その他
監督: ヘレナ・ボナム・カーター

死期が迫った父と、息子の和解の物語。奇想天外な父親の人生がファンタジックに
ドラマチックに回想されていて、信じがたいが不思議なリアリティに包まれている。
何度も観たくなる感動の秀作だと思います。

 

 

 

 


僕の彼女を紹介します

出演: チョン・ジヒョン, チャン・ヒョク, その他
監督: クァク・ジョエン

「猟奇的な」を彷彿とさせる彼女が、さらにパワーアップした婦人警官のギョンジンに扮して、
キュートで痛快な演技を見せてくれます。
そんな彼女が、後半では、愛する人を一途に想う情感あふれる女性に変化していき、
前作同様、最後には深い感動の余韻をもたらします。

 

 

 


マイ・ボディガード

監督: トニー・スコット
出演: デンゼル・ワシントン
    ダコタ・ファニング

「レオンから10年」と言う宣伝で、ストーリーは想像できたのですが
ラストはやっぱり感動モノでしたね。
デンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングのずば抜けた演技力には
脱帽するばかりです。

 

 


きみに読む物語

監督:ニック・カサヴェテス

キャスト
ライアン・ゴズリング
レイチェル・マクアダムス

 

ベストセラー小説ニコラス・スパークスの原作を映画化したラブストーリー。
変わることの無い永遠の愛を何の衒いも無く描ききった内容には、男の立場からも深い感動を
呼び起こされてしまいます。
 

 


東京物語 

監督 小津 安二郎

キャスト 笠智衆・東山千栄子・香川京子・杉村春子・原節子他

1953年、私が生まれる前の小津監督の代表作。
戦後の日本東京の原風景を老人の視点から、淡々と描いた
貴重な作品。今は無きおじいちゃんのことをとても懐かしく
思い出させてくれ、気がつくと、自分の両親が笠智衆・東山千栄子の
年齢を超えていることに気づかされてしまいました。
親が元気な内に、せいぜい親孝行しなくてはと、思わせる、身につまされる作品です。

 

 

 


暗くなるまで待って

監督 テレンス・ヤング

出演 オードリー・ヘップバーン

夫が知らずに持ち帰った麻薬が隠された人形。
盲目の妻ヘップバーンは、何もわからないままに、麻薬を取り返しに
やってきた男たちと絶体絶命のスリルとサスペンス劇を繰り返す。
光の無い暗闇を作り出すことが、盲目のヘップバーンを有利に導くのだが
思わぬところから発する光がヒロインを大逆転の窮地に追い込む。
たまには、古典的なこんなサスペンスにぞっこん浸るのも悪くない。

 

 


Sall we Dance?

監督 ピーター・チェルソム

出演 リチャード・ギア ジェニファー・ロペス

周防正行の原作をアメリカハリウッドの豪華なキャストで
コミカルに華やかにリメイク。
ジェニファー・ロペスのダンスは、元ダンサーというだけ
あって本格的です。リチャード・ギアも「シカゴ」に続けて
奮闘は高く評価していいですね。

 

 


Ray

監督 テイラー・ハックフォード

出演 ジェイミー・フォックス

レイ・チャールズの生涯を見事に演じきって、アカデミー主演男優賞に
輝いたジェイミー・フォックスには、文句無く、大喝采です。

 

 

 


ホームページへ戻る時はこちらを
Copyright (C) 2001
kou1@tokai.or.jp