南伊豆の春

2002年3月24日


尾ヶ崎ウィング

伊豆下田

例年より2週間早い桜の開花にせかされて

君と訪れた南伊豆の入り口

君のお気に入りの展望台で

伊豆七島を望んでみるものの

あいにく

春の霞で島はおぼろげにしか見えない

こんなに近くにいるはずの君の心の中にも

春の霞が立ち込めて

僕との距離に反比例して

なんだかとても

見通しが悪いね

君の心の霞が晴れるまで

ずっと

ここにいようか

それとも

菜の葉畑を目指そうか

 


外浦

伊豆下田

下田白浜を通り過ぎて

市街地に入るすこし手前に

静かな入り江の外浦海岸がある

名前に反して内気な浜は

湖水のように穏やか

君の心が穏やかであればいいのにと

水面を通して覗いて見るが

かすかなさざなみが邪魔をして

よく見えない

一方通行のさびしい道路の様に

僕の気持ちはむなしいone way

春の海岸は

なんだかとてもさみしいね

 

 


南伊豆日野 菜の花畑

下田の市街地を通り過ぎ

石廊崎に向かう途中

下賀茂方面への曲がり角に

一面広がる菜の花畑

春爛漫の花の中を

君について

静かに歩く

こんなに

たくさんの花の中から

ひとつだけでも

君の心に

想いが届けば

良いのに...

少し早いが

川のほとりの桜並木を

どこまでも

静かに

歩くとしようか

 

 


南伊豆日野 桜

今年は2週間も早い桜の開花に

誘われて

川沿いの並木道を

二人並んでどこまでも上って行くよ

川面のまどろんだ流れの中に

野鳥の群れが静かに泳いでいるね

こんなに素敵な桜並木

二人で独占してなんだかもったいないね

帰りは対岸の村道を

少し遠回りして下って行こう

どこまでもどこまでも

ずっとこのまま

時間を止めて

ここに居るのも

良いかも知れない

二人に残された時間が

あと

どのくらいあるのか

わからないままに

いつか桜が散るなんて

今は考えたくないままに

 


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