いつもロスの成長を順を追ってこの日記に書いていますが(現在生後半年のあたり)、ちょっと横入り・・・このお話は先週の出来事です。(2001年2月第4週)
先週までとても寒い日が続いていましたが、その日は良いお天気で、朝から気温も高く、長い間洗っていなかったロスを洗ってやることにしました。ロスはとくにアレルギー体質でもないので市販の犬用シャンプーをお湯で薄めて洗ってやります。しばらく洗っていなかったのでなんだか埃&犬くさくて、ごしごし洗ってやりました。
いつものようにぬるま湯でしっかりシャンプーを流して、タオルで拭いてやりました。その日の夜、いい匂いになったロスに顔をうずめて頭を撫でていて気がつきました。頭の毛並みが波打っています。
私:「なにこれ!!、どうしたの?」
ロスの頭が蚊に噛まれたように何ヶ所もぼこぼこ膨れています。いくらこの辺りが暖かい気候で、真冬でも蚊が飛んでいるといっても、この季節にこんなにたくさんぶつぶつができるほど蚊がいるはずありません。毛をかき分けて皮膚の部分をみてみると赤く腫れています。何かにかぶれたような腫れ方です。
まず原因を考えます。まさかシャンプーにかぶれたのかな・・・?でもシャンプーの原液をすごく薄めて使っているので、かぶれるとは考えられません。今までと同じシャンプーを使っていてそんなふうになったこともありません。食事もとくに変わったものは与えていませんでした。
もし、なにか食べたものによる中毒なら(拾い食い)、もっと皮膚の柔らかい部分に発疹ができると思いますが、頭皮の比較的皮膚の硬い部分にできています。私:「どうしよう・・・」
ロスはというと、べつに痛がるでもなく、痒がるでもなく、だるそうでもありません。その表情からはいつもと変わらない体調のようです。とりあえず、その日はそのまま様子を見ることにしました。次の日、ぶつぶつはでかくなり、頭が波打っているのがはっきりわかります。
二人で:「まるで大仏の頭や!」(ちょっとオーバー?)
体中触ってみると首にもできていました。耳の付け根の辺りにも発疹ができていますが、耳の内側はきれいなピンク色でいつもと変わりません。前足、肩にもぽちぽち発疹ができていました。こちらも前足の付け根の内側などは何も症状もありません。
獣医に連れていきたいところですが、ロスは獣医が大嫌いです。いつものことですが、よほどのひどい症状(くたばって元気がまったくない)にならないかぎりロスを獣医にはつれていけません。
仕方なくもう少し様子をみることにしました。主人と「何が原因やろ・・・・」と頭をひねるばかりです。主人は元気なロスを見る限り、そんなに心配することはないと言いますが、原因がわからない、いつ症状が急変するかもしれない・・・とどうしても悪いほうに考えてしまい、私の心の中は穏やかではありませんでした。
私:「ロス、痛くないの?痒くないの?だるくないの?、なんとか言ってよ!」
こういうとき、犬が人間の言葉をしゃべれないのが辛いです。
日々しゃべられると、それもうるさくて辛いと思いますが・・・。三日目、最初にぶつぶつができていた、頭皮の発疹から血がにじんでいます。傷口からばい菌が入ってはいけないと思い、イソジンを綿棒につけ患部を消毒しました。ぶつぶつは背中の方まで広がってきていました。ロスはいつもと変わらず元気いっぱいですが、私自身、平常心を保っているのも限界に近づいてきて、獣医さんにつれていく覚悟を決めかけていたそのときでした。
主人:「わかった!!何にかぶれているのか!あれや、あれ!!!!!」
主人の指さす方を見て、私もうなずき、納得しました。
ロスにシャンプーをする二日前、暖かくなったので庭の木製のフェンスに防腐剤入りのペンキを塗ったのでした。たぶんそのペンキのなかに中毒になるようなものが入っていたのでしょう。(たぶん防腐剤だと思いますが。)ロスはフェンスのすき間に頭をつっこんでいたので、そのすき間に入る肩くらいまでぶつぶつができていたわけです。それで最初に頭の部分、体の前身にぶつぶつができたことが裏付けられました。
原因がわかったので、まず新しいフェンスを買ってきて(高くつきました(T T))、ペンキを塗ったものと交換しました。そしてもう少し様子をみることにしました。(気が長いですかね。)四日目、患部の腫れも引き、血が出ていたところはかさぶたに変わっていました。背中の方の発疹も小さくなっています。やはり原因はあのフェンスだったようです。
フェンスを塗り直した日に何も症状がなかったのは、半月以上ロスを洗っていなかったのでロス自身の体を覆っている油で毒物をシャットアウトしていたのだと思います。それをご丁寧に次の日全部洗い流してしまったので、一気に発疹が表われたのでしょう。ロスにとっては悪いことが重なったわけです。救いだったのは痒がることがなく、爪で掻きむしらなかったので傷にはならずにすみ、今のところ二次感染もないようです。
もともとアレルギー体質でなかったことも幸いでした。このまま傷がきれいに治ってくれることを祈っています。きっとロスは「殺す気か!!・・・」って思っていたでしょうね・・・
ロス、ごめんね。これから暖かくなり、ガーデニングの季節です。お庭でわんこちゃんといっしょに作業をする際には薬物、誤飲物などには充分に気をつけましょうね。<経験者でした。