地 理



東京からまっすぐ南に2400キロメートル、ジェット機で僅か3時間、常夏の島サイパンがあります。
ここサイパンが日本から最も近いミクロネシアへの入り口になります。
原色の花、真っ青な空、白い珊瑚礁、そして、一日に七色に変わる海、日本から最も近い外国です。

そして、ジェット機で南下すること およそ30分でグアム島に到着します。
そこから、さらに南西に向かってヤップ島、パラオ諸島へと続きます。
南東に向かって行けば、トラック諸島、ポナペ島、マジェロ島へと続いて行きます。

ミクロネシアは、語源的に「小さな島々」を意味し、その海域は、東経130度から175度、赤道から
北緯20度の範囲で、4800平方キロメートルに及びアラスカを除くアメリカ合衆国が入るほどの広さです。
その中に約3140程の島々が点在しているのです。その中で一番大きな島がグアム島です、
このグアムを除けば島々を全部寄せ集めても2200平方キロメートルと神奈川県の面積にも及びません。


ミクロネシアはポリネシア、メラネシアとともに1830年代にフランスの地理学者デュモン・デュルヴィユが
地理学上の観点から命名しました。
これらは、アジア、アフリカなどと同様に単に地域を表すことばでしたが、ミクロネシアだけが、
この数十年間、異なった呼ばれ方をされてきました。
日本の委任統治領時代には「南洋群島」、戦後はアメリカ施政下の信託統治領として「マイクロネシア」と呼ばれ、
いずれも政治単位を表していました。

各島々の地質は、マリアナ諸島が富士火山帯に続く安山岩からなりその他の島も環礁岩と隆起珊瑚礁から
出来ているものが多く、中には環礁からのみでなりたっている島々もあります。
また、ミクロネシアの大半の島が海の中から隆起した洋島ですが、ヤップ島だけが古い地質の陸島で、
大陸の一部が残ったものだとされています。