アルスラーン戦記
上映時間:57分


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
歴史
SF
アルスラーン:山口勝平
ダリューン:井上和彦
ナルサス:塩沢兼人
エラム:佐々木望
キーヴ:矢尾一樹
ファランギース:勝生真沙子
銀仮面/ヒルメス:池田秀一
アンドラゴラス:大塚明夫
大司教ボダン:北村弘一
タハミーネ:弥永和子
ヴァフリーズ:池田勝
カーラーン:納谷六朗
シャプール:大滝進矢
キシュワード:中村大樹
ラジェンドラ:梅津秀行
ナレーション:大木民夫
原作
田中芳樹
脚本
宮下知也
監督
浜津守




 中世ペルシア風の本格ファンタジー。
 大陸に精強な兵と華麗なる文化を謳われたパルス王国。パルス暦三二○年、 西方の蛮族ルシタニアの侵攻に晒されるが、勝利は揺るぎないものである はずであった。
 だが、味方の裏切りにより罠にかけられたパルス軍は、1日にして壊滅、王 アンドラゴラスは囚われの身となり、王国は滅亡した。
 単騎生き残った王太子アルスラーンは、その時14歳。パルス軍随一の黒衣の 騎士・ダリューンら僅かな味方と共に故国の奪還を目指す・・・。
 妖艶な美女、奇怪な魔導師、そして謎の銀仮面・・・。多彩な人物が織り成す 一大物語絵巻。


† アニメ 作品レビュー †
 田中芳樹原作小説の祖国奪還戦記をアニメ化した本作。
 原作は国をおわれた王太子が、様々な優秀な人材を糾合していき、侵略軍を 撃退する長編小説。戦争ものでありながら、魔導師や銀仮面の騎士の登場など、 ファンタジーを織り交ぜている。温厚な性格以外は取り柄がなかったアルスラーンが 圧倒的どん底を逆転し、王都を奪還してしまうのが痛快。強壮の黒衣の騎士ダリューンや 智謀の宰相ナルサス、美女ファランギース、ナルシストな吟遊詩人ギーヴなど、 王太子を支える個性豊かな逸材達の活躍も目が離せない。原作の小説は素晴らしい。
 ただ、アニメの方は微妙な出来。作画がきれいで演出も丁寧なのだが、 持って回したようなカッタルイ描写が度々あるのが角川アニメ共通の悪癖。 展開が遅く、どーでもいいようなシーン(特に情景描写)に力入れ過ぎている ため、面白さが稀薄になっている。
 アニメ版はお勧め出来ない。小説だったらSランク級の出来(※ただし、現在未完。 そして、とても遅筆ではあるが)なので、見るなら小説版を推しておきたい。
評価 執筆者 カンガルー【05/02/14掲載】


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