エクスパーゼノン


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
コメディ
ドラマ
全野公(エクスパーゼノン):松野太紀
プリンセス・アトーバー:高田由美
エクスパーケイン:速水奨
エクスパー・ジフ:佐々木優子
エクスパー・ベノム:梁田清之
エクスパー・ダイオン:中村秀利
ゲームマスター:加藤精三
エクスパー・メラミス:白石文子
尾宅:桜井敏治
ノリ:高木渉
勇:津久井教生
博子:平松晶子
ゆうこ:安達 忍
教師:鈴木清信
パソコンの声:梅津秀行
原作
長谷川裕一
もりやまゆうじ
監督
もりやまゆうじ




 パソコンゲームマニアの全野公(ぜんのひろし)は、ある日自宅の自室のパソコン上で三次元体感 シミュレーション「エクスパーズ」という奇妙なゲーム広告を目にする。広告の「エクスパーズーツの 転送を受けますか?」という質問に、何気にYESと答えてしまう。
 翌日、学校に登校した公(ひろし)の元に、巨大なカプセルが飛来してきた。教室を突き破り、 宛先が「全野公」と書かれたカプセルに教室は大パニック。中からアトーバーと名乗る全裸の少女が 現れ、公をエクスパースーツに身を包んだ超人エクスパーゼノンに変身させるのだった。
 分けの分からぬまま、公ことエクスパーゼノンは、ゲームと称する闘いに無理矢理参加 することになる。学校を破壊する怪獣、核を搭載した潜水艦を操るエクスパー・ベノム、 トリモチ状の粘着物を操るエクスパー・ジフ。公だけでなく、100人の人間が超人エクスパーに 変身させられ、生き残りを賭けたバトルロイヤルを演じさせられていたのだ。こんなゲームを 考案した人間に怒りを覚える公、そんな彼の前に、このゲームの真の主役(プレイヤー)と名乗る エクスパー・ケインが現れた・・・。


† アニメ 作品レビュー †
 原作の長谷川裕一の漫画はもう少し内容が骨太らしい。安っぽいVHSビデオに1時間 という割とコンパクトにまとめられた短編モノではあるものの、なかなか侮れない。 ゲーム好きの平凡な少年が突然バトルロワイヤルの世界に放り込まれ、生き残るために 戦っていく。テンポがよく、話が次々と急展開を見せ、最後は長谷川祐一作品に共通する 「これは本当に命を弄んでいないと言いきれるのか?」といったテーマに辿り着く。そして、 不思議な余韻を残して幕が下りる。後味も良し。
 あとはこの密度を維持したままストーリーをもう少し長くして欲しかった。質的に満足だが、 量的にちと物足りない。
※↓少しねたばれ(※読んでもかまわないという人は、マウスでドラッグして下さい)
 生まれてきた命を弄び、ゲームとして楽しんだ後に遊びつくして滅茶苦茶にした歴史を 消去して無かったことにする。無かったことだから倫理的に問題ないと果たして言い切れる のか?如何にも長谷川裕一らしい面白い考察材料だった。
評価 執筆者 カンガルー【04/08/08掲載】


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