王立宇宙軍 オネアミスの翼(英題:Royal Space Force)
上映時間:119分


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
SF シロツグ・ラーダット:森本レオ
リイクニ:弥生みつき
マナ:村田彩
マティ:曽我部和恭
カロック:平野正人
ドムロッド:鈴置洋孝
ダリガン:伊沢弘
チャリチャンミ:戸谷公次
ネカラウト:安原義人
ヤナラン:島田敏
マジャホ:安西正弘
グノォム博士:大塚周夫
娼婦:小林優子
指揮官:飯塚昭三
貴族A:納谷悟朗
貴族B:寺島幹夫
トネス殿下:熊倉一雄
原作
山賀博之
監督
山賀博之




 「不思議な海のナディア」「新世紀エヴァンゲリオン」「彼氏彼女の事情」などの名作を手掛けた GAINAXの第1回制作アニメ。
 王国オネアミスの王立宇宙軍は、有人宇宙飛行計画を推進しようとしていたが、主人公 シロツグ・ラーダットを始め、無気力な若者ばかりであった。ある日、リイクニという少女と 出会ったシロツグは、王立宇宙軍に所属していると自己紹介をする。そんな彼の 職業に彼女は惜しみない賞賛の言葉をかけ、無気力だったシロツグは自分の仕事に突如誇りが 芽生える。有人飛行パイロット募集に誰も立候補はしないと思われていたが、シロツグは 志願し、周囲を驚愕させる。ロケットの開発と並行して彼は必死に訓練し、計画は順調に 進んでいくかと思われた。
 だが、隣国に有人宇宙飛行は軍事的脅威とみなされ、パイロット暗殺やロケット 奪取などの計画が実行に移される。王立宇宙軍の威信と名誉を賭けた有人ロケット 打ち上げ計画は、果たして・・・?


† アニメ 作品レビュー †
 スタッフが豪華。音楽が坂本龍一、作画監督が庵野秀明、岡田斗志夫や貞本義行、 江川達也なんかも関わっており、バンダイが用意した制作費が8億円・・・。当時、 バンダイが映像事業に進出しようとした矢先のことであるとはいえ、よくこんな 暴挙を許したもんだなと感心する。興行的には失敗したようだけど。この作品の ために、1984年にGAINAXができたようなもの。
 無気力・無関心・無教養だったかな、3無主義は?当時80年代は「シラケ世代」と呼ばれる 若年層があり、年配者からそんな風に揶揄されていたが、主人公達がまさにその世代を体現 している。何も考えなかった青年がいろいろ考え始め、最後は宇宙で神妙な台詞を淡々と 語る。ただ有人ロケットを飛ばすだけの地味な物語だが、目的を持ち、自分の仕事に誇りを 持った彼の精神的な成長が伺える。映像のクオリティは高いが、エンターテイメント性に 関しては薄いかな。
評価 執筆者 カンガルー【04/08/12掲載】


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