ヴァンドレッド(英題:Vandred)


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
SF ヒビキ・トカイ:吉野裕行
ディータ・リーベライ:かかずゆみ
メイア・ギズボーン:折笠富美子
ジュラ・ベーシル・エルデン:浅川悠
バート・ガルサス:関智一
バーネット・オランジェロ:根谷美智子
ガスコーニュ・ラインガウ:浅野まゆみ
パルフェ・バルブレア:豊口めぐみ
パイウェイ・ウンダーベルグ:石毛佐和
ブザム・A・カレッサ:沢海陽子
レベッカ:かないみか
マグノ・ビバン:京田尚子
ピョロ:岩田光央
原作
もりたけし
脚本
冨岡淳広
監督
もりたけし




 太陽系から遥か離れた宇宙のとある場所。そこでは、男性のみで構成される惑星国家「タラーク」と女性のみで 構成される船団国家「メジェール」が、互いを憎悪し永い抗争を続けていた。
 タラークは次回の戦闘に備え、移民船「イカヅチ」を宇宙戦艦へと改造。更に「九十九式蛮型撲撃機」と呼ばれる 新兵器を造り、その模擬演習を行おうとしていた。タラークの3等民で16歳の機械工である主人公ヒビキ・トカイは、 同僚達とつい「蛮型を強奪する。」と約束してしまう。しかし、イカヅチに密航を企てた彼は即座に見つかり、 監禁されてしまった。
 そんな折、メジェールの宇宙海賊「メジェール・パイレーツ」がイカヅチを襲撃。この混乱に乗じて囚われの身から 逃れたヒビキは、蛮型で脱出を試みる。ところが、タラーク軍は不利な戦況を逆転すべく、襲撃されていたイカヅチの 旧艦区を切り離し、そこに空間魚雷「村正」を発射。更に、その旧艦区にあって未使用だった制御システム 「ペークシス・プラグマ」が突如起動し、その影響で旧艦区に居たヒビキや海賊達は遠く離れた宙域にワープして しまう。ワープの影響で旧艦区と海賊船は融合し、ヒビキの乗っていた蛮型とディータ達の乗っていた「ドレッド ノート」は異なる形に変貌していた。
 一方、その模様を謎の監視システムが捕らえていた。監視システムはすぐさま融合船に攻撃を開始。混乱の中、 融合船の男女はこれを迎え撃つ。その最中、ヒビキの蛮型とメジェールパイロット・ディータのドレッドノートは 合体して巨大ロボットに変形。凄まじい力を発揮して監視システムを撃破していく...。
 メジェール・パイレーツは、監視システムからタラークやメジェールを殲滅しようとする謎の作戦「刈り取り」を 知る。このことを一刻も早くタラーク及びメジェール本星に伝えるべく、融合船の男女は正式に共闘関係を結び、 帰還の旅を始めるのだが...。


† アニメ 作品レビュー †
 男女が激しく対立しているのは「マクロス」、遥か彼方の本星に帰還すべく反目しあっていたクルーが 協力・結束していくのは「スタートレック・ヴォイジャー」を連想してしまう。劣悪な状況をスタート地点に 据えて、それを融合船のクルー達が乗り越えていく展開がドラマチック。設定は奇抜ながら、展開は割と王道的。 腕白主人公であるヒビキは対立している女性陣と共闘していき、ある時は叱咤され、ある時は一目置かせていく。 迫り来る脅威に立ち向かうことでたまに深まる男女の溝も修復され、彼らの成長と共に絆は深められていく。

 長い対立の克服というのは結構深いテーマだとは思うものの、それを重々しく感じさせないのは本作が 軽いノリで語られているためかもしれない。それが安っぽくなってしまっている要因ではあるが、単純明快で 親しみ易いという美点にもなっている。
評価 執筆者 カンガルー【08/02/05掲載】


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