† アニメ 作品紹介 † |
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ジャンル | 登場キャラクタ :声優 | |
アクション SF |
天羽雅音:能登麻美子 天羽梨穂子:神田朱未 鷹山澪士:小山力也 蘇峰玲奈:園崎未恵 斗沢祐介:松風雅也 古水達興:小川真司 ノーラ:弓場沙織 瀬川弘樹:鈴村健一 都築栞:伊藤静 奈月マリ子:伊藤舞子 チョーさん:樫井笙人 ナォミ:伊藤実華 マイケル:桐井大介 中田刑事:三宅健太 |
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原作 | ||
Top Cow Productions,Inc. | ||
脚本 | ||
小林靖子 吉村清子 |
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監督 | ||
大橋誉志光 |
ス ト | リ | |
舞台は近未来の東京。壊滅的な被害をもたらした大震災から6年が経過し、東京は
力強く復興を遂げていた。そこに1組の母娘・母の雅音と娘の梨穂子がやってくる。
雅音は梨穂子と母娘二人で暮らすべく、児童福祉庁の施設から梨穂子を連れ出し、
逃走を試みていた。しかし遂に児童福祉庁の職員がこの母娘を補足。職の無い雅音には
娘を養育する能力がないと評価され、母娘は引き離されてしまう。雅音は咄嗟に
パトカーを奪って連れ去られた娘を追うが、無理な運転により横転事故を起こしてしまう。 刑務所に収監された雅音。その彼女に、得体の知れない化け物が忍び寄る。化け物は 留置場を破壊し、警備員を惨殺し、雅音を見つけ、襲い掛かった。絶体絶命の危機に、突如 雅音の腕のブレスレッドが光を放ち、彼女を禍々しい姿に変えていく。全身が武器と化した 最強の異形・ウィッチブレイド。6年前から彼女に取り付いていたそれは、宿主の危険を 察知して遂に覚醒を遂げる。そして、ウィッチブレイドをめぐり、導示重工と福祉財団 NSWF(ナサエフ)が暗闘を始める。 |
† アニメ 作品レビュー † |
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1 |
アニメでは珍しく、一児の母親が主人公。娘を溺愛する母親が、破壊を渇望する禍々しい
怪物に変身して戦いに身を投じていく。SF・アクションモノにも関わらずバトルシーンがあまりなく、
あっても勝敗の決し方があっさりしたものがほとんどなので幾分拍子抜け。盛り上がれそうな所で盛り
上がれない。と言っても、アクションパートよりもむしろ、母と娘の絆に重点を置いた描写が
ハートフルで見応えがあった。 主人公・雅音は常に厳しい現実に晒されていた。それはウィッチブレイドで武装化し、化け物相手に 戦い抜くだけでなく、無慈悲な公権力から必死に逃げ続けなければならず、気の進まぬ兵器開発企業の 依頼をこなす必要もあった。母であるが故に湧き上がる娘への無償の愛が故に、どうしたら娘との幸せな 暮らしが実現するか、親子を取り巻く境遇が過酷さを増していく中でひたすら苦悩し続ける。 やがては、母と娘が共に暮らせる日が来ないことを悟ると、娘の幸せだけは最期まで守りきろうとする。 家族愛というのは、愛情の通った肉親と唯一緒に居たい、もしくは居続けたいと思うこと。その 当たり前の境遇が当たり前でない2人である故に、そのことを充分理解できていた。結末は幸福なもの だったとは言い難いが、主人公雅音は幸せな達成感を得ていたはず。人は力に憧れ、追い求める。 しかし、母子の愛の魅力には及ばないことが、一貫して描写されていたことは評価したい。 | |||
評価 | B | 執筆者 | カンガルー【08/05/17掲載】 |