† アニメ 作品紹介 † |
---|
ジャンル | 登場キャラクタ :声優 | |
ファンタジー ドラマ |
我王:堀勝之祐 茜丸:古川登志夫 速魚:麻上洋子 ブチ:小山茉美 吉備真備:大塚周夫 ナレーション:城達也 火の鳥:池田昌子 |
|
原作 | ||
手塚治虫 | ||
監督 | ||
りんたろう |
ス ト | リ | |
片目片腕を出生して間もなく失った我王は、平然と人殺しができる醜い盗人となり、
住んでいた村を追われる。鳳凰を探し求めて旅を続ける彫物師・茜丸は、山中で野宿している
最中に我王と接触。右腕を斬られてしまう。しかし、茜丸は必死に修業に励み、彫物師として
大成する。 大仏建立の責任者となり、順風満帆の人生を送る茜丸。ある日、吉備真備の推薦で天皇に 献上する彫物を彫る候補者となる。だが、候補者にもう1人推薦された人物がいた。 茜丸の右腕を斬りつけた人物、我王であった。 |
† アニメ 作品レビュー † |
---|
1 |
「You carry us on your silver wings to the for reaches of the universe 愛したら火の鳥、
時を超えて巡り逢う〜♪」テーマソングは素晴らしくて、今でも耳に残っている。 肝心な本編は、非常に密度が薄い。アニメ鑑賞後に壮大な漫画原作にもう1度触れてみて 改めて思ったものだが、原作の長大かつ濃密なストーリーが、何と薄っぺらにしてしまったことか。 なぜ残忍な盗人の我王が堕落し、速魚の死を契機に素晴らしい仏師になったのか、 なぜ理想に燃える茜丸が非道な人間になってしまったのか、原作の肝心な要素が ほとんど省略されており、人間ドラマが全然描ききれていない。原作の大幅劣化と言っても 過言ではない。本来主人公は我王であるが、アニメの主人公は茜丸になってしまっている。 しかも、昔の角川アニメの悪い特徴だが、カットの迫力や美麗さばかりに力を投入してしまい、 情景描写が多くて退屈。京の都の情景をぐるぐる表現したり、野宿している茜丸がおむすびを ほうばってるだけの場面で5分とか、短時間で済ませられるシーンが長い。前半は特にうんざり。 原作の漫画が素晴らしいだけに、アニメは余計見ていて辛い。かろうじて良かったと言えるのは、 先に挙げた主題歌、茜丸VS我王の彫物対決、最後の茜丸が天に召されるクライマックスシーン ぐらい...。 | |||
評価 | D | 執筆者 | カンガルー【04/08/11掲載】 |