† アニメ 作品紹介 † |
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ジャンル | 登場キャラクタ :声優 | |
SF ファンタジー アクション |
エドワード・エルリック:朴路美 アルフォンス・エルリック:釘宮理恵 ウィンリィ・ロックベル:豊口めぐみ ピナコ・ロックベル:麻生美代子 ロイ・マスタング:大川透 リザ・ホークアイ:根谷美智子 マース・ヒューズ:藤原啓治 アレックス・ルイ・アームストロング:内海賢二 ジャン・ハボック:松本保典 ハイマンス・ブレダ:志村知幸 ケイン・フュリー:白鳥哲 ヴァトー・ファルマン:室園丈裕 マリア・ロス:斎賀みつき グレイシア・ヒューズ:三石琴乃 スカー:置鮎龍太郎 イズミ・カーティス:津田匠子 シグ・カーティス:佐々木誠二 ロゼ・トーマス:桑島法子 バスク・グラン准将:青森伸 フランク・アーチャー:速水奨 ゾルフ・F・キンブリー:うえだゆうじ ホーエンハイム・エルリック:江原正士 キング・ブラッドレイ(プライド):柴田秀勝 ラスト:佐藤ゆうこ グラトニー:高戸靖広 エンヴィー:山口眞弓 ラース:水樹奈々 スロウス/トリシャ(エドとアルの母):鷹森淑乃 グリード:諏訪部順一 ナンバー66(バリー・ザ・チョッパー):伊藤健太郎 ダンテ:杉山佳寿子 ライラ:かかずゆみ ヨキ中尉:矢尾一樹 ショウ・タッカー:永井誠 ニーナ・タッカー:こおろぎさとみ ティム・マルコー:戸谷公次 ベルシオ:関俊彦 クララ(怪盗サイレーン):白石美帆 |
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原作 | ||
荒川弘 | ||
脚本 | ||
會川昇 高山カツヒコ 高橋ナツコ 大和屋暁 井上敏樹 石川学 吉永亜矢 |
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監督 | ||
水島精二 |
ス ト | リ | |
軍事国家「アメストリス」に属する田舎町リゼンブール。そこに、卓越した錬金術の才能を持つ2人の兄弟がいた。
兄はエドワード・エルリック(通称エド)といい、その弟はアルフォンス・エルリック(通称アル)といった。
幼少期、亡くなった母を蘇らせるため、2人は錬金術の禁忌である人体練成に踏み切る。しかし、結果は
失敗し、無残にも2人は大きな代償を支払うことになる。兄エドワードは左足を失い、弟アルフォンスは
全身全てを失ってしまう。その際、兄エドワードは自らの右腕を犠牲にし、アルフォンスの魂をその場にあった
鎧に定着させ、何とか弟を失う事態だけは回避する・・・。 数年後、義手の右腕と義足の左足を付け、エドはアルと共に故郷を発つ。目的は、伝説の術法増幅器「賢者の 石」を探し出し、その力で元の体を取り戻すこと。国家錬金術師になれば失われた体を取り戻す方法が 見つかるかもしれないという助言を受け、2人はアメストリスの首都セントラルへ赴く。そこで、エドは難関の 国家錬金術師の試験に見事合格。様々な文献を閲覧する中央図書館に出入りする資格を得る。 何かを得るためには、それ相応の代価が必要となる。それが錬金術における等価交換の原則。果たしてエドと アルが得るものは?そして、元の体を取り戻せるか・・・? |
† アニメ 作品レビュー † |
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1 |
原作の漫画版が連載中のため、アニメ版は中盤以降はみるみる原作から乖離していく。
原作ではホムンクルス(錬金術で作られた人間)は「賢者の石」から生まれるとなっており、
アニメ版のホムンクルスは人体練成の失敗によって生まれるとなっている。各キャラの過去も
微妙に違うし、コミカルでコメディ要素が強い原作に対して、アニメ版は「民族」「戦争」「人命」などの
重いテーマを軸としたシリアスなシナリオだった。黒幕も原作とアニメで違う。 そういった多くの差異が見られるものの、それでいて原作にない持ち味を引っ張り出し、 ここまで成功しているのも極めて珍しい。原作つきアニメの場合、オリジナルストーリーのクオリティは 大概が悲惨なほどの体たらくなのであまりオリジナル導入を褒めたくないのだが、この作品は数少ない例外の 一つと認めざるを得ない。毎話毎話適度に謎を残しつつ盛り上げ、主人公を葛藤・成長させていき、最終話 まで巧みにまとめ上げたと思う。 師匠が弱く改変されてしまったのと、黒幕の最期があまりにあっけな所は不本意で残念。あと、 残酷描写はあれくらい構わんと思うけど、ヒロイン(?)が強姦されたかの描写は流石に・・・。確かに リアルの戦争じゃありうることだが、少年漫画原作でやるとはね。極めて曖昧な描写なのは、一応 製作陣なりの良心ということだろうか・・・。 「何かを得るためには、それ相応の代価が必要である。」という作品のメイン・テーマも、単に奇麗事と して無思慮に掲げ回るのではなく、現実に対する矛盾を突きつけつつ、それでもこの原則を信じたい(信じる べき?)というふうに咀嚼してみせた所も、本作の非凡な所だと思われる。 | |||
評価 | A | 執筆者 | カンガルー【07/04/30掲載】 |