フウムーン


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
SF
ドラマ
ケン一:鈴木博
ヒゲおやじ:富田耕生
山田野博士:滝口順平
ピーチ:松島みのり
ロック:塩沢兼人
ノタリアン:永井一郎
レドノフ:大塚周夫
モーズ:来宮良子
ガマタ:内海賢二
ロココ:岡本茉利
ココア:滝沢久美子
原作
手塚治虫
監督
手塚治虫




 チャリティー番組『愛は地球を救う』用に製作された長編アニメ第3弾。そして、手塚治虫「来るべき 世界(1951)」のアニメ化。
 人間の無頓着な科学汚染と乱開発で南海の孤島・馬蹄島(ばていとう)は荒廃する。山田野博士は 島に上陸して調査を続けるうちに、未知の新人類・フウムーンの存在を確認した。彼女達は 優れた知能を有し、重力を操る能力を始め様々な超能力を持っていた。また、地球に襲来せんと する猛毒のガス雲を察知し、可能な限りの動物達を保護しつつ地球からの脱出を試みていた。 山田野博士の依頼により、私立探偵ヒゲオヤジと甥のケン一はフウムーンのアジトを突き止める。 そして、地球を守ろうと決意するのだが...。

cf.
第1回 1978年8月27日 『100万年地球の旅 バンダーブック』
第2回 1979年8月26日 『海底超特急 マリン・エクスプレス』
第3回 1980年8月31日 『フウムーン』
第4回 1981年8月23日 『ブレーメン4 地獄の中の天使達』
(以上、手塚治虫原作)

第5回 1982年8月22日 『アンドロメダ・ストーリーズ』
(原作 光瀬龍&竹宮惠子)

第6回 1983年8月21日 『タイムスリップ10000年 プライムローズ』
第7回 1984年8月19日 『大自然の魔獣 バギ』
第8回 1985年8月25日 『悪魔島のプリンス 三つ目がとおる』
第9回 1986年8月24日 『銀河探査2100年 ボーダープラネット』
(アニメ放送空白の年が続く)
第12回 1989年8月27日 『手塚治虫物語 ぼくは孫悟空』


† アニメ 作品レビュー †
 多くの名作アニメを世に輩出した手塚治虫の作品群の中では、かなり低レベルだと思う。  既にマンネリ化しつつある「人間は残酷だ」「地球を大切に」という陳腐なメッセージを、 突然変異(?)で誕生した新人類との交流や当時の米ソ冷戦対立の風刺によって語っていく。 しかし、子供向けを意識してかあまりに幼稚な風刺だし、手塚治虫らしいエンターテイメントの 妙が本作にはない。御大層なメッセージだけが先走り、主人公やフウムーン・ロココの行動に大して 感情移入も出来ずに終わってしまった。主人公はまだ良かったが、フウムーン・ロココは同族を 簡単に裏切ってしまったのが何とも理解しがたい。それ以降の彼らの地球を救う情熱や 啓蒙も無理矢理っぽい。
評価 執筆者 カンガルー【04/12/25掲載】


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