風魔の小次郎(英題:Fuma no Kojiro)


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
SF
アクション
小次郎:難波圭一
飛鳥武蔵:速水奨
柳生蘭子:小山茉美
北条姫子:水谷優子
壬生攻介:井上和彦
独眼竜竜魔:堀秀行
項羽/小龍:中原茂
劉鵬:屋良有作
霧風:飛田展男
麗羅:関俊彦
飛鳥絵里奈:本多知恵子
夜叉姫:平野文
白虎/死紋:堀内賢雄
紫炎:塩屋翼
暗鬼:堀川亮
琳彪:山寺宏一
黒獅子:銀河万丈
伊達総司:松本保典
華悪崇皇帝:鈴置洋孝
涅絽:平松広和
紫苑:島田敏
羅沙亜:柴本浩行
総帥:田中秀幸
夢魔:森川智之
原作
車田正美
監督
植田秀仁




 風魔一族――その脚力は一日数千里を走り、その耳は三里先に落ちた針の音さえも聞き分け、闇夜でも 千メートル先の敵を見きわめる目を持ち、動けば電光石火、留まれば樹木のごとし、されど、風の如く 生きてきた・・・。
 白鳳学園は、武道や各種スポーツの名門として名高かったが、近年ライバル校・誠士館による 優秀な生徒引き抜きや、暴力による嫌がらせにより衰退の一途を辿っていた。この由々しき事態を打開 するため、白鳳学園総長・姫子は、武術指南役・柳生蘭子を人里離れた中央アルプスに派遣する。そこの 隠れ里を根城とする風魔一族の助力を得るためであった。
 彼女の要請を快諾した風魔一族総帥であったが、風魔一族の実力者達は全て出払ってしまった。そこで 一族の見習いでお調子者の小次郎に白鳳学園の手助けを命じる。小次郎が白鳳学園に来るや否や、 たちまち武道、スポーツ各種で活躍し、白鳳学園の名声を盛り返す。対する誠士館側も、小次郎を無き 者にせんと剣士・壬生攻介、影三兄弟、飛鳥武蔵、夜叉一族などの刺客を次々に放つ。刺客を次々と 返り討ちにする小次郎であったが、一人格の違う実力者だったのが飛鳥武蔵であった。武蔵との対決で、 左足に重傷を負う小次郎は最大の窮地に立たされる。そんな彼の元に現れたのは、風魔最強の戦士達の 竜魔・項羽らであった。白鳳学園と誠士館の水面下での対決、風魔一族8戦士と夜叉八将軍の激闘が 始まろうとしていた・・・。


† アニメ 作品レビュー †
 車田正美原作の名作、学ランを来た忍者達の大活劇。風魔一族VS夜叉一族の話が全6話、 カオスVSコスモの戦いが全6話、風魔反乱編が1話、全13話。基本的に原作に忠実なのだが、 なぜか1話と2話が原作と違い、柳生蘭子が冒頭で不服を申し立てた部下を叩きのめすシーンが カットされていたり、ザコキャラだった壬生攻介が格上げされたり、影三兄弟が出てこなかったりが 少々不満...。また、主人公のライバル的存在である飛鳥武蔵の必殺技・飛龍覇王剣は、原作は持ち前の 長い木刀から電光石火のスピードで突きを繰り出す技だったはずが、アニメ版では木刀から龍のビームを 放つオカシな技に改変(あれは単なるイメージ?)されてしまった。木刀同士の剣術合戦をしようとする 場面で、ああいった描写をするのは勘弁して欲しかった。木刀いらないじゃん...。
 3話以降からは主人公・小次郎には風魔一族の数名が、武蔵にも夜叉一族数名が加わり個性豊かな 忍術(?)使い達による超能力合戦が繰り広げられていく。両陣営からは仲間からも敵からも死者が続出する 流れは、横山光輝の『伊賀の影丸』や山田風太郎の『甲賀忍法帖』辺りを参考にしていると思われるが、 こういった敵味方が見せ場を作りながら次々と倒れていく展開はいい意味で容赦がなく、先読みできない。 小次郎が伝説の剣・風林火山を得てパワーアップしたり、ライバルの武蔵が病弱の妹のために蔑まれながら 傭兵家業を淡々とこなすなど、熱いシーンの数々も見応えがあった。
評価 執筆者 カンガルー【04/08/08掲載】


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