パプリカ(英題:Paprika)
上映時間:90分


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
ファンタジー パプリカ/千葉敦子:林原めぐみ
時田浩作:古谷徹
乾精次郎:江守徹
島寅太郎:堀勝之祐
粉川利美:大塚明夫
小山内守雄:山寺宏一
あいつ:田中秀幸
日本人:形こおろぎさとみ
氷室啓:阪口大助
津村保志:岩田光央
柿本信枝:愛河里花子
レポーター:太田真一郎
ウェイトレス:川瀬晶子
ピエロ:三戸耕三
筒井康隆:玖珂
原作
筒井康隆
 「パプリカ」より
脚本
今敏
水上清資
監督
今敏




 サイコ・セラピスト・千葉敦子は、最先端の医療技術を精神医療に応用する研究をしている精神医療研究所に勤務して いた。同研究所に所属する時田が発明した画期的装置「DCミニ」により、敦子はクライアントの夢の中に入り込み、 カウンセリングを施す治療を行っていた。夢の中の彼女は「パプリカ」というコードネームで呼ばれ、現実の 千葉敦子とは外見、性格とも別人に変身する。
 ある日、3台の「DCミニ」が研究所から盗まれてしまう。盗んだ犯人は人の夢に介入し、精神崩壊させる事件が 続発していく。果たしてその犯人は?そしてその真意は?研究所の所長も悪夢に囚われ、おかしな演説を始める。 狂った夢の奔流から所長を救い出そうと、千葉敦子は自らDCミニを使って所長の夢に介入を試みるが・・・。


† アニメ 作品レビュー †
 「PerfectBlue」、「千年女優」、「東京ゴッドファーザーズ」と今敏アニメには魅了され続けて きたけど、今回はややハズレぎみ。
 印象的なのは曖昧模糊とした人間の精神の大胆な映像化技術。映像美のみを追求した他アニメとは 一線を画し、虚実や美醜が混在した不思議な世界を緻密な色使いと独特のセンスでこうも 楽しめるものにしてしまうのには感嘆させられる。恒例の細かなお遊び要素も幾つかあり、 映像センスの進化は今作を経てもとどまることを知らないのでは。
 ただ、きちんとエンターテイメントとして昇華するまでには至っていない感が拭えない。 奇抜で面白そうな展開の割に、刑事のおっさん以外の主要登場人物に感情移入しにくく、 主人公達のピンチがいまいち実感できなかった。力作だけに非常に惜しいと感じる。
評価 執筆者 カンガルー【07/10/08掲載】


戻る