アニメレビュー

PHANTOM THE ANIMATION

† アニメ作品紹介 †

ジャンル	登場キャラクタ：声優
アクション	ツヴァイ(吾妻玲二)：櫻井孝宏アイン：南央美サイス・マスター：中田和宏クロウディア・マッキェネン：井上喜久子リズィ・ガーランド：折笠愛レイモンド・マグワイヤ：速水奨アイザック・ワイズメル：辻親八
原作
ニトロプラス
脚本
張村章二
監督
元永慶太郎

ス
ト
｜
リ
｜

　暗黒街で相次いで発生したマフィア幹部暗殺事件。
　その影で囁かれる謎の組織「インフェルノ」と組織最強の暗殺者である「ファントム」の噂。不幸にも偶然、その暗殺現場に遭遇した青年・吾妻玲二は、自分を遠く見つめる視線に気付く。スコープ越しに彼と目を合わせたのは、ファントムと呼ばれる少女・アイン。やがて玲二は組織インフェルノに囚われの身となる。アインを洗脳し育て上げた科学者サイス・マスターは、彼の潜在能力をいち早く見抜くと、彼の記憶を全て抹消する。家族や年齢、そして自分の名前ですら思い出せなくなってしまった彼は「ツヴァイ」の名を与えられ、組織インフェルノの一員に迎え入れた。
　アインの教えの元、暗殺技術を学ぶツヴァイ。彼は２人目のファントムとなり、アインと共に暗黒外を席巻しようとしていた・・・。

† アニメ作品レビュー †

１	PS2のアドベンチャーゲーム「Phantom Of Inferno」のアニメ化作品。　個人的には原作ゲームは非常に好きで、自分のお勧めゲームベスト３に入るくらい。例によって、期待と不安を込めてレンタル。ゲームは３章構成で、その第１章を全３巻で映像化している。　肝心の内容だが、ゲームで丁寧に表現されていた主人公の心理描写が時間の都合からかかなり薄っぺらになってしまい、非常に落胆。記憶を消された主人公の身を焦がすような苦悩や不安が大雑把。殺し屋に成長する過程の訓練シーンもあっさり。銃撃戦がとんでもないほどしょぼいし、何より主人公に立ちはだかる敵がアホばかり。ニヤニヤ笑いながら呑気に主人公達を追い詰めていって、油断してやられるというパターンが多い。敵がアホなので、主人公達の超人的強さと格好良さがあまり引き出せていない。原作の熱い闘争は、悲しいまでに再現できていない。　原作と違って１章の早い段階で主人公とヒロインと恋愛感情が芽生える(原作では３章の中盤あたり)のだが、原作の２人の信頼関係を深める数々のエピソードがあまりにも端折られているため、唐突過ぎという印象が拭えない。何よりべたべたした恋愛は、Phantomの物語には似合わない。　このアニメを見るくらいなら、原作のゲームをやった方が100万倍マシだろう。
	評価	Ｄ	執筆者	カンガルー【04/12/09掲載】

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