カウボーイビバップ(英題:Cowboy Bebop)


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
SF
ハードボイルド
スパイク・スピーゲル:山寺宏一
ジェット・ブラック:石塚運昇
フェイ・バレンタイン:林原めぐみ
エド:多田葵
ビシャス:若本規夫
ジュリア:高島雅羅
パンチ:垂木勉
ジョディ:長沢美樹
VT:片岡冨枝
アニー:一城みゆ希
アンディ:江原正士
んぴゅー:中田譲治
ロコ:中尾隆聖
ドゥーハン:青野武
東風:銀河万丈
原作
矢立肇
脚本
信本敬子 他
監督
渡辺信一郎




 近未来のSFハードボイルド・アクション。
 2071年。各惑星が位相差空間ゲートによって繋がれたことで、瞬時の惑星間移動が可能となった。 人類は太陽系を短時間で往来できるようになり、各惑星は次々とテラフォーミング (地球と同様の居住可能環境にすること)化され、開拓者達が進出した。
 元マフィアのスパイク、元警官のジェットは、賞金稼ぎのコンビを結成。広大な宇宙を舞台に、 宇宙船ビバップ号を駆って活躍する。危険な無法者や犯罪者などの賞金首を捕らえ続ける。 後に女賞金稼ぎフェイ、天才少女ハッカー・エド、犬のアインが加わり、4人と1匹は奇妙な 共同生活をすることに。彼らの行く手には、数々の苦難が待ち受けていた・・・。


† アニメ 作品レビュー †
 Japanese Anime is cool!の代表格。ルパン3世やシティハンターに似たノリの作品。これほど 洗練されたハードボイルドも珍しい。海外では非常に高く評価されているのだが、なぜ日本では脚光を 浴びないだろうか?マニアだけが楽しむ作品になってしまって、残念でならない。登場人物に渋い おっさんが多く、視聴者に子供は対象外だから?いや、決して日本人受けしない内容ではないと 思うので、もっと多くの日本人の耳目も集めて欲しいものだが・・・。
 どれも1話完結でありながら練り込まれた完成度が高い話ばかり。笑える話、シリアスな話など バラエティに富んでいて、このバランスも見事。演出、映像のセンス、シナリオ運びも絶品。テンポも 軽快で引き込まれてしまう。
 死を装うことで、かつて所属していた犯罪組織レッド・ドラゴンから完全に脱却していたはずが、結局組織の 目に止まってしまい、組織との決着の道を選ぶスパイク。ISSP(Inter Solar System Pole)の有能な警官として 名を馳せ、片腕を失ってしまったジェット。長い冷凍睡眠で記憶を失い、多額の借金を負わされているフェイ。 主要メンバーは自由奔放で、軽口を叩いてばかり。皆、刹那的な生き方ではあるが、深刻な過去や苦難にも、 ひょうひょうと立ち向かう様はクールで格好いい。彼らに立ち塞がる元同僚、マフィア、警官、 精神病院医師、結婚詐欺師なども個性的で話を絶妙に盛り上げてくれる。
 最後はかなりあっさりとした終わり方。あのラストでは、続編もないだろう。もっと話を膨らます こともできただろうが、だらだら続けるより潔く幕を降ろしたのだと解釈している。
評価 執筆者 カンガルー【04/11/24掲載】


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