げんしけん(英題:Genshiken)


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
ドラマ 笹原完士:大山鎬則
高坂真琴:斎賀みつき
春日部咲:雪野五月
斑目晴信:檜山修之
田中総市郎:関智一
久我山光紀:乃村健次
大野加奈子:川澄綾子
笹原恵子:清水香里
初代会長:うえだゆうじ
原口:石井康嗣
朽木学:石田彰
笹原恵子:清水香里
高柳:柳沢栄治
北川:小林沙苗
原作
木尾士目
脚本
横手美智子
吉田玲子
花村こけし
池田眞美子
平見瞠
中瀬理香
高橋ナツコ
小林靖子
監督
池端隆史




 のんびり屋でアニメ好きの大学生・笹原完士は、大学入学直後にサークル・現視研(げんしけん)と出会い、なし崩し的に入会する。
 大学サークル「現視研(げんしけん)」は「現代視覚文化研究会」の略称のこと。ここでいう現代視覚文化とは、漫画、アニメ(特に 萌えアニメ)、ライトノベル、コンピュータゲーム(ギャルゲー、アダルトゲーム、対戦型格闘ゲーム等)、そしてそれらから派生した 関連商品(フィギュア、カプセルトーイ、プラモ等)、コスプレ、同人誌二次創作など、オタク的サブカルチャー群を指す。
 「現視研(げんしけん)」には、笹原の同級生に天才ゲーマーの美少年・高坂真琴が居た。そんな高坂の容姿に一目ぼれしてしまった 彼の幼馴染・春日部咲は高坂と交際するようになる。しかし、高坂が典型的なオタク人間だと知って春日部は仰天、直ちにオタク趣味を やめさせようと試みるが、個人の趣味が簡単に変わるはずも無く、試みは断念。そんな春日部も、「現視研(げんしけん)」が自治会と 揉め事を起こした際、部員の不甲斐なさを見かねて行動を起こす。「現視研(げんしけん)」を守るために駆け回り、いつしか彼女も 「現視研(げんしけん)」に溶け込んでいく。そして、オタク趣味に嫌悪感を持っているにも関わらず、遂に正式な部員に・・・。 この3人の入会をきっかけに、「現視研(げんしけん)」の活動は活性化していく・・・?


† アニメ 作品レビュー †
 第1話のオープニングがいきなり別アニメだったので唖然・・・。結局、それは主人公の見ていた TVアニメのオープニングだったというオチで話の幕が上がるのだが、ここまでやるか・・・。
 物語で描かれているのは、大学のとあるおたくサークルの日常。全話が楽しめたは言えないが、 印象に残るアニメだった。巷で言われる「オタク」の典型的な集団に一般人の春日部が関わっていき、 水と油状態のまま打ち溶け合っていくという関係や、「オタクは恥ずかしい集団だ」という部分を 誇張して笑い話に昇華している所がユニークでいい。
 原作コミックは既に完結しているが、連載中にアニメ化されたため、コミックの前半部分しか アニメ化できていない。主人公は一応大学生・笹原ではあるものの、このアニメ版・・・というか 漫画の前半に限定して言えば、一般人の視点を持った春日部が真の主人公といえる。オタク文化に 無縁の彼女が不本意ながらコスプレさせられ、それをオタクの集団から拍手喝采され、 引きつった笑顔で固ってしまう。羞恥心に凹む経験を通じて、オタクの考え方に一定の理解を示したり、 距離を置きつつも彼らの存在自体を楽しんだりする。アニメ化には漕ぎ着けていない漫画の後半では、 新入生のオタク嫌い(を装っている)の女の子が「げんしけん」に入会していろいろな騒動を 起こすエピソードが面白い。加えて、笹原も部長としてリーダーシップを発揮し始める。 「現視研(げんしけん)」からコミックマーケットに同人誌を出品するという大望を実現すべく 精力的に活動しながら、将来の展望を見出していく。
 続きも是非アニメ化されたし。
評価 執筆者 カンガルー【06/07/26掲載】


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