機動戦士ガンダムF91(英題:Mobile Suit Gundam F91)
上映時間:115分


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
SF
ロボット
シーブック・アノー:辻谷耕史
セシリー・フェアチャイルド(ベラ・ロナ):冬馬由美
レズリー・アノー:寺島幹夫
モニカ・アノー:荘司美代子 リィズ・アノー:池本小百合
マイッツァー・ロナ:高杉哲平
カロッゾ・ロナ(鉄仮面):前田昌明
アーサー・ユング:松野太紀
アンナマリー・ブルージュ:神代知衣
コチュン・ハイン:吉田古奈美
ジェシカ・ングロ:天野由梨
シオ・フェアチャイルド:大木民夫
ドレル・ロナ:草尾毅
ドロシー・ムーア:折笠愛
ドワイト・カムリ:子安武人
ナディア・ロナ:坪井章子
マイッツァー・ロナ:高杉哲平
原作
富野由悠季
監督
富野由悠季




 逆襲のシャアより30年後の宇宙世紀0123年。
 地球と月の間にあるラグランジュ・ポイントでは、新たなコロニー、フロンティア・サイドの建設が進んでいた。 シーブック・アノーは、その中の一つ、フロンティアIVに暮らすハイスクールの学生だった。ある日、学園祭の ミス・カントリーサイドのコンテストの最中、フロンティアIVは謎の軍隊の襲撃を受ける。小型で高性能の モビルスーツ群は、コスモ・バビロニアの建国を目指すクロスボーン・バンガードであった。平和に慣れきって しまった連邦軍では彼らの敵ではなく、クロスボーンのモビルスーツ部隊の手で連邦軍は次々に壊滅。 シーブックら学生も戦闘の渦中から必死に離脱しようとする。その最中、級友のセシリー・フェアチャイルドは ロナ家の後継者としてクロスボーン軍に迎えられ、鉄仮面に変わり果てた父カロッゾと再会する。カロッゾは 貴族達の主導による人類の新しい未来を提唱するのだった・・・。


† アニメ 作品レビュー †
 本来TV放映を考えていたものが、諸般の事情により映画でまずプレビューをということになった とのこと。
 全2巻の長い小説を2時間にまとめているため、展開が分かり難くなってしまっているのが残念。 小説の1巻はシーブックの学生生活の模様が描かれ、ラストでクロスボーン軍が襲撃してきて幕が 降りるのですが、映画ではそのクロスボーンの襲撃から始まるので、原作の前半を丸々すっとばして いるわけです。なぜ戦うのかという敵味方のイデオロギーが映画だけではそもそも分かりにくい。 戦いのテーマ、ストーリーなどを分かるように展開してほしいです(小説では緻密に細かく説明 されており、決して作者が考えていないわけではない)。
 モビルスーツのデザインは、ファーストガンダムシリーズから一線を画すデザイン、アイディアを 採用しており、ラストのラフレシア対F91のバトルなどの戦闘シーンも秀逸。エンディングの 森口博子の歌に移行する幕引きもエレガントです。ガンダムシリーズ中、一番まともな主人公? ってのも個人的には好感が持てます。
 結局続編のTV版は製作されなかったのですが、富野原作・長谷川裕一画の 「機動戦士クロスボーンガンダム」というコミック(全6巻)で、その後のシーブックとセシリーの 戦いの顛末が描かれています。新たな木星帝国という敵の存在、そしてザビーネとの決着など、 コミックの方の完成度はなかなかなので、続きの気になる人にはお勧めです。
評価 執筆者 カンガルー【04/05/21掲載】


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