機動新世紀ガンダムX(英題:After War Gundam X)


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
SF
ロボット
ナレーション:光岡湧太郎
ガロード・ラン:高木渉
ティファ・アディール:かないみか
ウィッツ・スー:中井和哉
ロアビィ・ロイ:山崎たくみ
エニル・エル:本多知恵子
ジャミル・ニート:堀内賢雄
サラ・タイレル:かかずゆみ
トニヤ・マーム:三石琴乃
キッド・サムサミル:くまいもとこ
テクス・フォーゼンバーグ:中博史
シンゴ・モリ:中村大樹
フォン・アルタネイティヴ:藤本謙
ライク・アント:稲葉実
カリス・ノーティラス:水谷優子
ノモア・ロング市長:中田和宏
ジェノス/ロマノフ司令:堀之紀
ルマーク・カウト:難波圭一
フィクス・ブラッドマン:青森森
アイムザット・カートラル:石塚運昇
カトック・アルザミール:広瀬正志
ウイリス・アラミス:森久保祥太郎
ルクス・ハノマアク:安井邦彦
グラント・スチュアート:掛川裕彦
ランスロー・ダーウェル大佐:竹村拓
ザイデル・ラッソ総統:岸野一彦
シャギア・フロスト:森川智之
オルバ・フロスト:佐々木望
パーラ・シス:長沢美樹
原作
富野由悠季
矢立肇
脚本
川崎ヒロユキ
監督
高松信司




 かつて、宇宙革命軍と地球連邦軍による壮絶な戦争があった。革命軍のコロニー落としと 連邦のビットモビルスーツが双方に甚大な被害をもたらし、地球もまた核の冬の到来で 荒廃した。
 戦争終結から15年(A.W.15 アフター・ウォー15年)、戦争孤児の少年ガロード・ランは、ジャンク屋や モビルスーツ狩りを生業として日々を過ごしていた。その彼に、ある依頼が舞い込む。依頼内容は、 バルチャーの戦艦フリーデンに乗り込み、誘拐された少女ティファ・アディールを奪還して欲しい というものであった。早速フリーデンに潜入し、ガロードは見事ティファをフリーデンから連れ出すことに 成功する。しかし、引き合わせた依頼主を見て怯え出すティファの様子に只事ならぬものを感じたガロードは、 ティファを連れて再び逃走を開始。彼女に導かれ、ガロードはかつての大戦争において主戦力として活躍した 連邦のモビルスーツ・ガンダムXを発見する。


† アニメ 作品レビュー †
 好きな女の子の為にガンダムを駆る主人公ガロードが、様々な苦難を乗り越えて人間的に 成長していくという少年漫画の王道的なストーリー。アクの強い思考や雰囲気を持った主人公が 多いガンダムシリーズの中で、元気が取柄の普通の少年であるということがかえって珍しい。

 戦後の混乱期が舞台となっている為、大戦争を舞台にした他のガンダムシリーズに比べると スケールが小さいものの、主人公の成長やフリーデン・クルー達の人間的魅力がしっかり描かれていたし、 他の主要登場人物達とで織り成すドラマは地味で泥臭いながらも共感できる部分が多かった。 放送短縮が決まったために、後半は進行が速くなってしまう。パーラ、ランスロー、ザイデル、 ブラッドマンといった新しい登場人物達は大物の割に没個性的なために盛り下がってしまった感が あったが、最終回では急展開。特殊な能力を有することと人類の革新との混同を指摘しつつ 『ニュータイプ』という概念に振り回されることで生まれる悲劇があるという新しい解釈を展開 してみせたことで、巧く優秀の美を飾ってくれたと思う。

 とはいえ、最後まで主人公達に立ちはだかり続けたライバルのフロスト兄弟は、最終目的があまりにも 小者染みたことだったのに激しく拍子抜けだったし、ガンダムシリーズ最強兵器とも言えるサテライト・ キャノンは、強力過ぎて使い所になかなか恵まれなかったのがもどかしい。
評価 執筆者 カンガルー【08/07/06掲載】


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