† アニメ 作品紹介 † |
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ジャンル | 登場キャラクタ :声優 | |
恋愛 |
相沢祐一:私市淳 月宮あゆ:堀江由衣 水瀬名雪:國府田マリ子 沢渡真琴:飯塚雅弓 美坂栞:佐藤朱 川澄舞:田村ゆかり 水瀬秋子:皆口裕子 北川潤:関智一 美坂香里:川澄綾子 天野美汐:坂本真綾 倉田佐祐理:川上とも子 |
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原作 | ||
Key | ||
脚本 | ||
山口亮太 | ||
監督 | ||
出崎哲 |
ス ト | リ | |
人気恋愛ゲームの、アニメ化作品。 主人公・相沢祐一は高校2年生。両親の仕事の都合で、7年ぶりに北国のある街へ引っ越す ことに。転勤が多い父のために転校には慣れている祐一だが、この町はなぜか戻りたくないと いう意識が付き纏う。そして、なぜかこの街に関する7年前の記憶が一部ない。 そんな街で、祐一は親戚の水瀬家に居候として生活する。水瀬家は祐一の母親の妹・秋子と その娘で祐一と同年の名雪の二人暮らし。彼女達と再会し、新たな生活が始まる。 雪の舞い降りるその街で、祐一は5人の少女と出会う。彼女達の交流の中で、徐々に蘇る 幼少の頃の記憶、そして彼女達の秘められた苦悩と想い...。 |
† アニメ 作品レビュー † |
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1 |
原作はPCの18禁エロゲーだが、シナリオの完成度があまりにも高く(そして大してエロくない
らしい)、後に全年齢対象版が発売される。これがDCやPS2にも移植され、泣けるゲームの
先駆け、泣けるゲームの代名詞として不動の地位を確立する。自分もPS2版をやったことが
あるが、奇抜なシナリオと幻想的な雰囲気、心に染み渡る音楽、感動のラストと素晴らしい
展開だった(ただ、このゲームの幼女ちっくなイラストには最初かなりひいたが・・・)。
一時期、幾つかの恋愛アドベンチャーゲームにハマッた時期があったが、この作品を含めて
非常に優れた完成度を誇るものがこのジャンルにあることに当時かなり驚かされた。 その傑作ゲームのアニメ化ということで嫌でも期待してしまった・・・わけではない。 既にゲームがアニメ化されて糞アニメに化ける現象は散々経験してきたからだ。蓋を開けて みると案の定だった。面白くない・・・。退屈・・・。肝心の感動シーンの感動度も 原作の1/10くらいにパワーダウン・・・。 確かに原作の雰囲気を大事にしているし、原作のエピソードも随所に見られる。だが、 ゲームがマルチエンディングシナリオだったものを無理矢理一本道ストーリーにしたのは まずかったのではなかろうか。 原作のゲームでは文章を読み進めると、主人公の行動を選ぶ選択肢が出てくる。これの 選び方でその後の展開が分岐する。とんでもない不幸を背負い込んだヒロインが5人いるが、 中盤からは主人公と深く関わった1人のヒロインとの話に絞られ、そのヒロインのみを主人公が 幸せにすることが出来る(正解の選択肢を正しく選んでいき、GoodEndingになればだが。 正解の選択肢を選んでいなかった場合はBadEnding。ヒロインが不幸のままだったり、 最悪死ぬことも・・・)。言い換えれば、主人公が関わらなかった4人は、ゲーム中で 語らるわけではないが、多分不幸になり、最悪死ぬ奴もいると思われる。なぜヒロインを 主人公が助けられるのか?ネタばれを極力抑えて言えば、それは主人公が7年前に失った 記憶に関係している。1つの願い事を叶えられる奇跡を起こす力、これが、主人公達と ヒロインの前に立ちはだかる絶望を解決してくれるのだ。 しかし、アニメ版は絶望的な状況というほどまでには至らない。そして都合のいい 奇跡のオンパレード。ゲームでは作中で「起こらないから奇跡って言うんですよ。」という 名言があるが、確かにそんなに簡単にバンバン奇跡が起きたら有り難味がない。アニメ版は 1人を除いてみんなHappyに。数々の感動の演出もそれぞれスケールダウンし、主人公の 一途な思いも中途半端なものに。アニメ見るくらいなら、ゲーム版をお勧めする。 ちなみに、ゲーム版の批評だったらKanonは迷わずSランクだ。 | |||
評価 | D | 執筆者 | カンガルー【04/09/05掲載】 |