† アニメ 作品紹介 † |
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ジャンル | 登場キャラクタ :声優 | |
SF ホラー |
姫:川澄綾子 日和見日郎(ヒロ):大浦冬華 嘉村令裡:能登麻美子 フランドル:河原木志穂 日和見紗和々:皆口裕子 リザ・ワイルドマン:甲斐田裕子 シャーウッド:清水愛 フランシスカ:森永理科 蛹田方正:千田光男 ツェペリ:堀内賢雄 |
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原作 | ||
光永康則 | ||
脚本 | ||
筆安一幸 | ||
監督 | ||
迫井政行 |
ス ト | リ | |
中学2年生の凡庸な少年ヒロ(日和見日郎)の元に、姉からの手紙が届けられる。両親を亡くし、
別居状態が続く姉弟であったが、姉は家政婦の働き口を見つけ、姉弟での同居も可能だというのだ。
同封の地図を頼りに早速屋敷を訪れたヒロであったが、そこは誰も居ない巨大な廃屋であった。 やむなく麓の町に戻ると、道端で家財道具を満載した異様な荷車に出会う。その荷車はメイド姿の 幼女が引いており、荷車の上では金髪で黒ずくめのゴシック姿という異国風の美少女が座っていた。 その荷車はヒロの眼前で車輪を壊す。幼女と少女が途方に暮れていると、突如工事中のビルから鉄柱が 落下。ヒロは咄嗟に少女を突き飛ばし、身代わりで鉄柱の下敷きとなり、死亡してしまう。 病院の霊安室に運ばれたヒロの元に、命を助けられた少女が姿を現す。少女は指先から「命の炎」と 呼ばれる炎を発し、ヒロの身体に仮初めの命を吹き込む。ヒロは無事蘇生し、状況をよく飲み込めぬまま 屋敷に戻る...。 屋敷でヒロを待っていたのは姉の雇い主であり、それはあの少女であった。彼女の正体は怪物達を 統べる王族の娘であり、兄弟姉妹達の王位継承権争いに巻き込まれていることが明される。屋敷で少女は 王族の刺客に命を狙われ、再びヒロが身代わりとなって少女の危難を救う。少女は自分の名は「姫」だと 告げ、再び「命の炎」をヒロに与える。「命の炎」は死者を半不死身とし、その効力は数日続く。しかし、 効力が切れると数日で死ぬと言う。ヒロは今後、姫から数日毎に「命の炎」を与えられ、王族の戦士と して一生彼女に仕える立場となったのだ...。 |
† アニメ 作品レビュー † |
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1 |
気丈な王女と従順な下僕というサディスティックな関係の2人を中心に話が進展していく。
主要登場人物のメンツが藤子不二夫原作「怪物くん」のパロディになっており、他にもドラキュラ、
人造人間、狼男、ゾンビなどの古典ホラー、クトゥルフ神話、SF映画、スタートレックシリーズ
などの影響が垣間見られた。 一話完結制による全24(+数話?)話の構成は、原作コミック5巻までの内容と多分、埋め合わせで アニメスタッフが考えたオリジナルストーリーがベースになっていると思われる。前者はいい意味で B級映画的で、ヌルいホラー映画と言った感じ。登場人物の魅力が如何なく発揮されていたし、 展開がミステリアスかつクールで、概ね満足。それに対して後者は、間の抜けた登場人物がドタバタ劇を 繰り返すだけのチープな話ばかり。この作品の魅力である「ミステリアスな雰囲気」が失われていて、全然 歯応えが無い。時間調節のためか、何の意味もなく主人公の姉がチョコレートパフェを食ってるだけの シーンが度々入ってるのも何なのか。全13話にして原作の忠実なアニメ化に徹した方が良かったと思う。 盛り上がったり盛り下がったりと面白度がかなり不安定だったし、安っぽいバトルシーンももう少し 力を入れて欲しかった。 | |||
評価 | C | 執筆者 | カンガルー【08/03/23掲載】 |