機動戦士Zガンダム A New Translation -星を継ぐ者-
(英題:Mobile Suit Zeta Gundam A New Translation -Heirs to the Stars-)
上映時間:95分
機動戦士Zガンダム A New TranslationU-恋人たち-
(英題:Mobile Suit Zeta Gundam A New Translation 2 -Lovers-)
上映時間:98分
機動戦士Zガンダム A New TranslationV -星の鼓動は愛-
(英題:Mobile Suit Zeta Gundam A New Translation3)
上映時間:99分


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
SF
ロボット
シャア・アズナブル:池田秀一
カミーユ・ビダン:飛田展男
アムロ・レイ:古谷徹
ブライト・ノア:鈴置洋孝
カイ・シデン:古川登志夫
フラウ・コバヤシ:鵜飼るみ子
ジェリド・メサ:井上和彦
エマ・シーン:岡本麻弥
ハヤト・コバヤシ:檜山修之
バスク・オム:郷里大輔
ジャマイカン・ダニンガン:キートン山田
パプテマス・シロッコ:島田敏
ハマ−ン・カーン:榊原良子
フランクリン・ビダン:沢木郁也
ヒルダ・ビダン:高島雅羅
ヘンケン・ベッケナー:小杉十郎太
レコア・ロンド:勝生真沙子
カツ・コバヤシ:浪川大輔
ファ・ユイリィ:新井里美
カクリコン・カクーラー:戸谷公次
ライラ・ミラ・ライラ:浅野まゆみ
ロザミア・バダム:浅川悠
ブラン・ブルターク:中村秀利
ブレックス・フォーラ:石井康嗣
アストナージ・メドッソ:広森信吾
ロベルト:塩屋浩三
アポリー:大川透
キッカ・コバヤシ:小松由佳
フォウ・ムラサメ:ゆかな
サラ・ザビアロフ:池脇千鶴
ベルトーチカ・イルマ:川村万梨阿
原作
富野由悠季
矢立肇
脚本
富野由悠季
監督
富野由悠季




 宇宙世紀0079、地球連邦とジオン公国による戦争は1年にも及び、地球連邦の勝利によって 幕を下ろす。後に、この戦争は「一年戦争」と呼ばれることとなる。
 宇宙世紀0087。一年戦争終結から7年後の世界。ジオン公国に勝利した地球連邦は増長し、スペースノイドに 対する支配と圧制を強めていた。特に地球連邦のエリート将校からなる部隊「ティターンズ」は、 「ジオンの残党狩り」を名目に、連邦政府の中で急速に勢力を拡大していく。このティターンズの専横に 対抗すべく、一部の連邦軍人やスペースノイド達は反地球連邦政府組織「エゥーゴ」を結成、エゥーゴは ティターンズの拠点「グリプス(グリーンノア)」を強襲する。
 その頃、グリプスの住人であったカミーユ・ビダンは、ティターンズの将校と喧嘩になり、拘束されて いた。弁護士の手配により釈放が決まろうとしていた矢先、彼の頭上でエゥーゴとティターンズのモビルスーツが 激戦を繰り広げる。その混乱の最中、カミーユは新型モビルスーツ「ガンダムMk-2」を強奪、エゥーゴへ身を 投じる。ティターンズは、カミーユの両親を人質にとる非人道的作戦を強行し、ガンダムを取り戻そうと するのだが...。


† アニメ 作品レビュー †
 全50話にも及ぶ長編TVシリーズを3部作(1作あたり、約100分)の映画に詰め込むのは相当苦しかった模様。 せめてもう少しでも長ければ...。以前見たTV版の各エピソードは映画の中に結構網羅されていて、懐かしさに 浸りながら手軽に内容を復習できたのはいいのだが、あまりに端折り過ぎているのが災いして、各エピソードが 中途半端なものに。地球連邦が分裂してできた「ティターンズ」と「エゥーゴ」、それらを支援する「カラバ」や 「ジュピトリス」、第3勢力の「アクシズ(ネオジオン)」の存在など、ただでさえTVシリーズは背景の説明が大して 無くて理解しにくかったのに、映画では更に分かりにくい。ロベルト、ジャマイカン、ロザミア等の戦死シーンがカット されていたのはまだいいとして、ライラ、フォウ、マウワー、サラといった主要キャラ達との愛憎劇があまりにも あっさり...。突然親しくなって、思いが通じ合って、闘いになって、戦死して....と、時間をかけて語らなければ ならない人間ドラマが、超特急で終わってしまう...。TV版未見の人は、ついて行けないのじゃなかろうか。
 全体的に物足りなさが拭えないものの、TVシリーズ版のカットをある程度使い回しつつ、秀逸な新作カットも 増えていて、モビルスーツ戦の見応えは増していた。また、TV版で短気、粗暴、情緒不安定な悲劇の主人公だった カミーユは、この劇場版では感性豊かで人間的成長を遂げていく主人公となり、ラストの後味も良いものに。新旧 どちらがいいか単純に優劣を付け難いが、あれだけ死にまくった後のハッピーエンドだからこそ惹かれるものを、 確かに感じることが出来た。
評価 執筆者 カンガルー【08/02/11掲載】