ロードス島戦記(英題:Record of Lodoss Wars)


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
アクション パーン:草尾毅
ディードリット:冬馬由美
スレイン:田中秀幸
エト:山口勝平
カーラ:榊原良子
アシュラム:神谷明
オルソン:速水奨
シーリス:高山みなみ
カシュー:池田秀一
パグナード:青野武
ベルド:石田太郎
ウォート:大木民夫
ギム:坂口芳貞
ファーン王:阪脩
ウッドカーラ:若本規夫
ピロテース:玉川紗己子
原作
安田 均
水野 良
監督
永丘昭典




 アレクラスト大陸の南に位置する島であり、大陸の者は呪われた島とも 呼ぶロードス。島の北東部アラニア王国の辺境の村ザクソンに、正義感に 燃える青年パーンがいた。彼はゴブリンに襲われかけた村長の娘を助けるため、 ゴブリンを殺す。これがゴブリン達の怒りを買い、村は再びゴブリン達の 襲撃を受ける。パーンは、魔術師のスレイン、神官のエト、ドワーフのギム 達と力を合わせてゴブリンを撃退したが、パーンは村人に追われる形で ザクソン村を後にすることになった。
 そんな折り、南の島マーモスでは暗黒皇帝ベルドがロードスの支配を 画策。彼は配下に魔術師パグナード、剣士アシュラムを従えて軍勢を 北上。迎え撃つのは神聖王国ヴァリスの王ファーンと砂漠の王国フレイムの 傭兵王カシュー。


† アニメ 作品レビュー †
 原作は水野良の著名な小説「ロードス島戦記」。日本のシェアードユニバース (ある大陸を舞台に、いろいろな作家が物語を書いていくという形式)の先駆け的存在の 一つ。灰色の魔女を中心に、ミステリアスでファンタスティックなドラマが展開。一時期、 こういった剣と魔法の世界がブームになった時期もあったが、大抵の人がその代表作 として、この「ロードス島戦記」を挙げることだろう。自分も学生時代、ロードス島 戦記を始めとする数々のソードワールドノベルズにはまったものだ。
 肝心のOVA版だが、映像が綺麗。オーケストラ調の格調高い音楽も良し。ストーリーも 面白い。ロードス島戦記という優れた素材も申し分なし。ただ脚本が雑というか、 密度が薄い。止め絵が多く、それをカメラワークで誤魔化そうとして誤魔化せず、 退屈極まりない。脚本が短すぎるのか、全13話でありながら展開が非常に遅いのだ。 あの脚本なら3〜4話で消化できるのでは?小説全7巻(※記憶が曖昧だが、当時は 5〜6巻くらいまで出ていて、完結には至ってなかったと思う)原作のダイジェスト版の ように代表的な話を抜き出し、それにOVAオリジナルのエピソードが盛り込まれているが、 アニメに生かせるエピソードは原作にまだまだ埋もれている。それらの美味しい要素を なぜ出し惜しみしてしまったのか・・・。元々味わい深かったものが具の少ない薄味 カレーみたいにされてしまいったことが非常に腹立たしい。
 脚本以外はどれも優れたレベルだったので、足を引っ張ったスタッフの該当者(脚本家? 構成担当者?企画者?)は猛省して欲しい。
評価 執筆者 カンガルー【04/07/18掲載】


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