聖戦士ダンバイン


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
SF
ロボット
ファンタジー
ショウ・ザマ:中原茂
マーベル・フローズン:土井美加
ニー・ギブン:安宅誠
キーン・キッス:高田由美
チャム・ファウ:川村万梨阿
リムル・ルフト:色川京子
ドレイク・ルフト:大木正司
バーン・バニングス:速水奨
原作
富野由悠季
監督
富野由悠季




 人の魂が帰る場所、海と大地の間にある異世界バイストン・ウェル。 そのバイストン・ウェルの「ア」の国の地方領主ドレイクは、 オーラパワーの強い人間を地上世界より召喚し、聖戦士(=オーラ パワーで動く生体マシン「オーラ・バトラー」の搭乗者)として命令を下し、 バイストン・ウェルの世界制覇を虎視眈々と狙っていた。その一人であるモトクロス レーサーの少年ショウ・ザマは、レジスタンスとして戦いを続けていた聖戦士 マーベルと出会い、ドレイクの野望を知ってマーベルと共に反ドレイク陣営の ニー・ギブン等につく。
 両陣営の争いはバイストン・ウェル全域を巻き込んでいき、更には戦渦は バイストン・ウェルをも越えて広がっていくのだった...。


† アニメ 作品レビュー †
 ガンダムの大ヒットの後に毛色の違った作品を、ということでしょうか。富野氏 曰く「失敗作」。確かにもっと面白く出来たのでは?とも思うが、それでも 及第点を充分に満たした名作だと思う。
 ロボットアニメでありながら、妖精の飛び交う異世界バイストン・ウェルに 飛ばされた主人公が、そこで戦争に巻き込まれるというもの。中世的な ファンタジーをベースに、メカ(オーラバトラー)とサイキック(オーラパワー)の コラボレーションが違和感なく構築されているのが良い。この独特の舞台で、 現実の厳しさをこれでもかと主人公達に突きつける富野作品らしい名作。 中盤の戦闘が少しだれますが、そこを除けばいい意味での緊張感が作品の 雰囲気を引き締めている。ストーリーや人間関係も二転三転し、各登場 人物達が自分の信念に基づいて様々な決着を付けていく。
「貴様は、その怨念で何を手に入れた!?」
「力と、狡猾さだ!さすれば、勝つ!!」
 そして最後の皆殺しも富野らしい・・・。「皆殺し富野」の本領発揮。あの後の 余韻は簡単に忘れられそうにないです。ノリの良いオープニング・テーマと、 悲しみや儚さがずしりと伝わってくるエンディング・テーマは、アニメの中では かなりお気に入りです。
評価 執筆者 カンガルー【04/06/02掲載】


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