† アニメ 作品紹介 † |
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ジャンル | 登場キャラクタ :声優 | |
SF アクション ロボット |
草間大作:山口勝平 銀鈴:島本須美 幻夜:小川真司 黒旋風の鉄牛:飯塚昭三 呉学人:江原正士 神行太保の戴宗:若本規夫 静かなる中条(中条長官):家弓家正 不死身の村雨健二/ナレーション:幹本雄之 一清道人:青野武 青面獣の楊志:小宮和枝 鎮三山の黄信:納谷六朗 小覇王の周通:緒方賢一 両頭蛇の解珍:星野充昭 阮三兄弟の阮小二:大塚芳忠 阮三兄弟の阮小五:佐藤浩之 阮三兄弟の阮小七:千葉一伸 草間博士:矢島正明 フランケン・フォン・フォーグラー博士:千葉耕市 シズマ博士:原田一夫 衝撃のアルベルト:秋元羊介 白昼の残月:中田浩二 幻惑のセルバンテス:羽左間道夫 激動たるカワラザキ:麦人 暮れなずむ幽鬼:野沢那智 命の鐘の十常寺:大塚周夫 素晴らしきヒッツカラルド:原康義 マスク・ザ・レッド:市川治 混世魔王樊瑞:石田太郎 |
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原作 | ||
今川泰宏 (※横山光輝はノータッチ) |
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監督 | ||
今川泰宏 |
ス ト | リ | |
来るべき近未来。人類は第三のエネルギー機関『シズマ・ドライブ』により、
かつてない繁栄の時を迎えていた。この”絶対安全、絶対無公害”の完全リサイクル
可能なエネルギー源は、おおよそ考えられる、あらゆる物の動力源にとって代わり、
人類に取って無くてはならない物となっていた。 だがそんな輝かしい平和の陰に潜み、暗躍する1つの組織があった。世界征服を 作略する悪の秘密結社『BF団』。「ビッグ・ファイア」率いるこの秘密結社はその 陰謀を達するため、謎の先進科学を用いたロボットを操ると共に、超特殊能力を持つ エージェントたちにより世界各国で暗躍していた。 彼らに対抗すべく世界各国より集められたエキスパート達による組織があった。 その名は『国際警察機構』。その中に史上最強のロボット『ジャイアントロボ』を 操作する一人の少年の姿があった。名を「草間大作」。父親の手で開発され、その 命と引き替えにBF団の元から奪ったロボと共に、少年は世界の平和のために戦う! |
† アニメ 作品レビュー † |
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1 |
60年代の特撮ドラマ「ジャイアントロボ」のデザインは、お世辞にも格好いいなどとはいえない。
ガンダムやマクロス等のロボットアニメもシリーズを重ねる毎に益々格好良さが追求されている。
その格好良さに慣れ親しんだ今の世代に対し、なぜ時代錯誤なデザインの「ジャイアントロボ」を
90年代にリメイクする必要があるのか?無論古かろうといい作品はあるが、「ジャイアント・ロボ」は
横山作品の中でとりわけ面白いわけでもないのに。そんな先入観を始めは持っていた。 しかし、見始めて最初の10分で予想が覆されて唖然とさせられた。オールドテイストなロボットが 大地を揺るがし、ダイナミックなアクションを繰り広げ、効果的なカメラワークで魅せてくれた。 こういった迫力重視の新境地を切り開いてくれたアニメは、この「ジャイアントロボ」が 初めてではなかろうか?ロボの重量感だけでなく、パリや上海の街が崩壊していく壮大なスペクタクルを 映像化している場面などは、オーケストラ調のBGMの相乗効果もあって圧巻。 ストーリーは独特な世界観と、幾つかの意外な展開が秀逸。 絶対安全・絶対無公害のエネルギーが席巻した世界で、このエネルギーを逆手にとった人類に 対する復讐劇が始まる。そんな中、主人公の少年が「幸せとは犠牲なくしては得ることが出来ないのか?」 という父親の遺言的問いかけに自問していく。このテーマは決して甘い絵空事で済まさず、敢えて 幾つかの厳しい現実を用意することで、幸せの尊さを思い至らせてくれる。死を見取った生者は、 その死に思いを巡らせる。人はいつも気付くのが遅過ぎる。幸せの尊さとは、犠牲を対価に しなければ理解しえないものなのか・・・。挫折の中で自己の慢心を悟り、自分を支える オッサン達との信頼関係を深め、主人公は精神的にも成長を遂げていく。 横山オールスターの起用も、横山光輝ファンにはたまらない。本作では横山光輝作の漫画に登場する 「三国志」「鉄人28号」「水滸伝」「魔法使いサリー」「仮面の忍者赤影」「バビル二世」などの 人気キャラクターが2大勢力に別れ、ジャイアント・ロボを中心に驚天動地の活躍をしていく。 製作者独特のセンスによるオッサン同士の超能力合戦はいろいろな意味で見応えがある。 唯一惜しむらくはラスト。やや中途半端に終わってしまった。続編が期待され、何より 監督自身は続編の構想もあるとのことだが、スポンサーがつかないものか。確かに ジャイアント・ロボは制作費がかさみ過ぎて、最終話の製作が数年間頓挫していたほど なのだが。 | |||
評価 | A | 執筆者 | カンガルー【04/05/29掲載】 |