† アニメ 作品紹介 † |
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ジャンル | 登場キャラクタ :声優 | |
SF アクション ドラマ |
伏一貴:藤木義勝 雨宮圭:武藤寿美 自治警幹部:大木民夫 巽志郎:堀部隆一 辺見敦:木下浩之 室戸文明:廣田行生 半田元:吉田幸紘 阿川七生:仙台エリ 安仁屋勲:中川謙二 自治警幹部:大木民夫 塔部八郎/ナレーション:坂口芳貞 |
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原作 | ||
押井守 | ||
監督 | ||
沖浦啓之 |
ス ト | リ | |
架空の第2次大戦後、昭和30年代をモチーフにした東京が舞台。 急進的な高度経済成長の中、凶悪犯罪の激化に警察力で対応できず、これら過激な反政府運動を 鎮圧するための国家公安委員会直属の武力組織、「首都圏治安警察機構(通称首都警)」が誕生した。 しかし、反政府組織は立法措置で解体、逆に「セクト」と呼ばれる都市ゲリラが発生。首都警の 中核組織、「特機隊(通称ケルベロス)」とセクトの戦いは熾烈を極めた。 特機隊の一員である伏一貴は、セクトに爆弾を運搬する少女を追い詰めるが、引き金を引けずに 眼前で自爆を許す。後日の査問会議で伏は特機隊の養成校で再訓練を命じらる。良心の呵責と 不甲斐なさに葛藤する伏。そんな彼の前に現れた、自爆した少女の姉・圭。互いに惹かれあい、 密会を重ねるうちに、殺伐とした伏の心は癒されていく。しかしそれは、世論の反感を買っている ケルベロスをスキャンダルで潰そうとする首都警の巧みな計画の一端であった。ある日、圭から 怪しい人物に追われていると連絡を受けた伏。伏の行く手には、首都警の部隊が彼を捕縛 すべく待ち構えていた。 ベルリン国際映画祭をはじめ、数々の映画祭で絶賛を浴びた話題作。 |
† アニメ 作品レビュー † |
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1 |
荒廃した東京、地下に潜伏するテロリスト、機動隊と過激派の激突。全体的に暗いトーンで
物語は進んでいく。エンターテイメントとして面白いかというと疑問だし分かり易い内容では
ないのだが、虚飾を廃した文学的香りが漂う名作。 獣の群れに帰ることを選択した男と愛した狼の心に留まりたいと願った女の悲恋の物語。二転三転する 展開は後半に行くほど緊張感がアップ。童話「赤頭巾ちゃん」をオーバーラップさせ、2人の男女の 報われない関係を獲物と捕食者の関係に例えた描写は味わい深い。儚げな圭と伏の語り口が暗い 時代背景と上手くマッチ。ちょっと残酷描写が多いので、苦手な人は気をつけて。 「女の子が着物を脱いで寝台に近づくと、お母さんは頭巾を顔の方までかぶって、 奇妙な顔をして寝ていました。 『母さん、何て大きな耳をしてるの?』 『母さん、何て大きな目をしてるの?』 『母さん、何て大きな爪なの?』 『母さん、何て大きな歯をしてるの?』」 (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル | |||
評価 | B | 執筆者 | カンガルー【04/07/31掲載】 |