11人いる!
上映時間:90分


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
SF タダトス・レーン(タダ):神谷明
フロルベリチェリ・フロル:河合美智子
マヤ王バセスカ(王様):田中秀幸
ソルダム四世ドリカス:古川登志夫
ガニガス・ガグトス(ガンガ):玄田哲章
アマゾン・カーナイス:鈴置洋孝
ヴィドメニール・ヌーム:若本紀昭
トト・ニ:TARAKO
ドルフ・タスタ(赤鼻):塩屋浩三
チャコ・カカ:柏倉つとむ
グレン・グロフ(石頭):池水通洋
原作
萩尾望都
脚本
今泉俊昭
小出一巳
監督
出崎哲
冨永恒雄




 萩尾望都原作のSFアニメ。
 惑星国家が星間連盟を結んだ遥かな未来。来るべき宇宙時代を担う人材を育成する宇宙最高峰の大学 「コスモ・アカデミー」では、3年に一度の入学試験が行われ、様々な星系から受験生が集結する。
 テラ(地球)系の惑星シベリーヌから来たタダトス・レーンは、1次、2次試験を突破し、最終試験に 臨もうとしていた。最終試験は10人の受験生が漂流宇宙船に乗り込み、惑星の軌道を一周する53日間 共同生活を行うことであった。ところが試験開始直後、タダのグループは11人いることが分かる。 更に受験生達を様々なトラブルが襲う。不安、焦燥感、疑心暗鬼の中での反目と友情....。果たして 11人目の正体は?そして彼らは無事合格できるのか?


† アニメ 作品レビュー †
 萩尾望都の原作を以前読んだことはあるが、SFにサスペンスっぽい要素を取り混ぜて ドラマチックに仕立て上げていることが印象的だった。月日を経てアニメ版に触れたが、 ややアナクロニズムな感がぬぐえないものの、当時の感銘が甦った。
 結末に特に意外性は無く、「嗚呼やっぱりか。」だった。優秀な人間(?)があれだけいて 誰もあの真相を予想の1つに入れてなかったのはどうかなーとは思うが、密室で予期せぬ事態が 相次ぎ、集団の結束が危うくなっていく様の緊迫感は良かったし、そこから冷静な分析を押し 進めていくサスペンス色や、ぎこちなくも困難を克服していく青臭い人間ドラマに改めて 感銘を受けた。
 ヒロイン(?)の声優だけが明らかに棒読みっぽかったのが、少々残念。
 ちなみに原作は「続11人いる!」という続編もあるが、個人的にそちらはそれほど面白い ものとは思えない。
評価 執筆者 カンガルー【05/11/16掲載】


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