サイキックフォース


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
アクション SF キース:津久井教生
バーン:関智一
ウォン:真殿光昭
エミリオ:高山みなみ
ウエンディ:白石文子
ソニア:氷上恭子
玄信:秋元洋介
脚本
大貫健一
川崎ヒロユキ
高山克彦
監督
山内富夫




 アーケード及びPSでヒットした格闘ゲーム、「サイキックフォース」のOVA。
 その世界にはサイキッカーと呼ばれる超能力者達が存在していた。彼らは核兵器に 代わる軍事兵器として国家権力に追われ、非道な人体実験によって幾多の生命が 闇から闇へ葬られた。
 消えゆく同胞を救い、彼らの理想郷を築くため、孤高のサイキッカー・キースは サイキッカー集団「ノア」を結成、遂に人類抹殺に乗り出す。そんなキースの 行動に疑問を抱く人間のバーンは、親友として彼を止めるために立ちはだかる。 更にノアの副司令官ウォンが2人の思惑を利用し、人類をサイキッカーの手で 支配しようと画策。それぞれの異なるサイキッカーの思惑が向かう先は・・・。


† アニメ 作品レビュー †
 原作は360度のオールレンジで闘う格闘ゲーム。格闘ゲームというジャンル故に 万人向けではないが、漫画「超人ロック」を髣髴とさせるようなシリアスな ストーリーとキャラ設定がなかなか凝っていた。ゲーム中でストーリーモードを 選択するとコンピューターの操る何人かのサイキッカーと戦いつつ、紙芝居形式で ストーリーが語られる。ほとんどのサイキッカーが絶望したり発狂したり死んだりと 不幸になる結末が斬新。結末が幸福なのは悪役のみ。でも、そんな悲劇ばかりの物語が また良かった。人対人の対戦の駆け引きが浅過ぎではあったが、2作目の「サイキック フォース2」が出るに至って、対戦ツールとしてのシステムも完成度が高まる。 一時期、非常に高い人気を秘めた格闘ゲームだった。
 その人気が高かりし頃に出たOVAが本作。当時何気に期待してしまったが、 ゲームとしての人気が高いってだけでアニメ化されただけのとんでもないゴミアニメだった。 オカシイ所ばかりで、展開が小学生レベルの幼稚さ。製作者の常識を疑う。 アホ社長のテレパシーで歓声を挙げてホイホイ「ノア」に加勢するサイキッカー達や、 ちょっと知り合っただけでサイキッカーのキースに親身なバーンとその両親。 その他、どこかズレた台詞が多いし、主役2人の親交やノア結成シーンも見事な までにツマラナイ。派手なサイキックバトルがあるのかと思いきや、そんな格好 いい戦闘シーンは皆無。正直、ゲームのオープニングのバトルアニメの方が数段クオリティが 高い。このレベルは、もはや存在してはいけないアニメとしか言いようがない。
評価 執筆者 カンガルー【04/12/12掲載】


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