真月譚月姫(英題:Tsukihime)


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
SF
アクション
ホラー
遠野志貴:鈴村健一
アルクェイド:生天目仁美
シエル:折笠富美子
遠野秋葉:伊藤静
翡翠:かかずゆみ
琥珀:植田佳奈
乾有彦:櫻井孝宏
弓塚さつき:田中かほり
蒼崎青子:木村亜希子
ネロ:三宅健太
ロア:吉野裕行
原作
奈須きのこ/TYPE-MOON
脚本
ときたひろこ
監督
桜美かつし




 同人ゲーム『月姫』のアニメ版。
 幼少の頃に交通事故に遭った遠野士貴は、人や物を難なく解体できる点と線が見えるようになってしまう。 しかし、魔法使いを名乗る謎の女性・蒼崎青子に遭遇し、彼女から渡された特殊な眼鏡をかけることで、線を見る 能力を抑制できるようになる。やがて退院した士貴は遠野家を出て、遠野家の分家である有間家で平穏に暮らす。
 それから8年、父・遠野槙久が亡くなり、遠野家の当主となった妹・秋葉から、家に戻るように連絡を受ける。 士貴は妹の申し出を受け、8年ぶりに実家に戻ることにする。
 そんな折、学校で貧血を起こして早退した彼は、公園を通りかかったところで異国の美しい女性を目に止める。その途端、 抑え難い衝動に駆られ、自分の能力を発言させる。魔法使いの女性が言った、安易にこの能力を使ってはいけないという 教えを守り続けてきた士貴だったが、なぜか持っていたナイフで女性を17の肉片に解体して殺害、その後、彼は一旦意識を 失い、遠野家の自室で目を覚ます。鮮明に残る凄惨な記憶は果たして夢か?それとも現実か?再び公園を訪れるが、バラバラの 遺体はどこにもなく、殺害の形跡もない。しかし、公園で彼は声をかけられる。その相手は、自分が解体したはずの 異国風の女性であり、不適な笑みを士貴に向けていた。
「私を殺した責任、とってもらうからね」


† アニメ 作品レビュー †
 評判のいい原作ゲームは未プレイ。
 吸血鬼が登場する伝奇モノとしてはなかなか面白いのではないかと。シナリオは全体を通して非常にシリアス。 冒頭、主人公がヒロインをいきなり殺してしまうありえない事件から始まり、衝撃的な事実が次々と飛び出していく 展開は引き込まれっ放しだった。無駄と感じた場面も特に無い。
 残念だったのは、結構謎が謎のままになってしまっているところがあること。全てを明らかにする必要があると までは思わないが、中でも冒頭、主人公がヒロインを殺した理由(なぜ殺人衝動が、ヒロインに対してのみ起きて しまったのか)は、しっかり作中で説明が欲しかった。じゃないと、本当に主人公はヒロインにとって唯の殺人鬼 なので。また、殺されたはずの主人公がなぜ一命を取り留めることができたのかについて説明がないのもいかがな ものか。あと、ヒロインが最後にあんなことになってしまって、それがあまりにもあっさりし過ぎかと。バトル シーンは全体的に不完全燃焼ぎみなのも勿体ない。
評価 執筆者 カンガルー【08/01/02掲載】


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