ストリートファイターZERO THE ANIMATION


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
アクション リュウ:ケイン・コスギ
ケン:一条和矢
春麗:冬馬由美
シュン:木内レイコ
さくら:大沢千秋
ケイ :長沢美樹
ローズ:折笠愛
豪鬼:西村知道
ウォレス:島田敏
ザンギエフ:宇垣秀成
サドラー:中村大樹
原作
カプコン
脚本
吉田玲子
監督
山内重保




 ゲーム「ストリートファイターII」誕生10周年記念として、ゲーム開発元の「カプコン」が 海外アニメーションディストリビューターの協力の元に製作されたOVA全2巻。
 格闘技の修行に明け暮れる若き格闘家リュウは、「殺意の波動」と呼ばれる圧倒的な 潜在能力にしばしば駆り立てられそうになり、苦悩していた。そんな彼の元に、 リュウの弟だと名乗る少年シュンが現れる。シュンはリュウと共に格闘技の修行に 付き合うようになり、2人は充実した日々を過ごし始める。ある日、リュウは自分が 知らぬ間に某格闘大会にシュンが出場しているのを目撃する。劣勢の中、 突如「殺意の波動」目覚めたシュンは、恐ろしい力をリュウに見せ付ける・・・。
 一方、インターポールの春麗(チュン・リー)刑事は、麻薬密売組織シャドルーを 追っていた。その手掛かりとして、シャドルーと繋がりのある男・サドラーに 目をつける。サドラーは高額な賞金を餌に世界中の優秀な格闘家を集め、格闘技大会を 開催しようとしていた・・・。


† アニメ 作品レビュー †
 よせばいいのに、またアニメ化してしまうとは。カプコンは余程金が余っていたのだろうか? 主役のリュウはケイン・コスギが声を充てている。素人だけど、頑張ってくれてるとは思うの だが・・・。
 元々格闘ゲームのアニメ化ということで期待はそんなにしてはいなかったが、案の定、 登場人物達を格闘技で格好良く活躍させることありきであり、ストーリーの面白さなど無きに 等しい。アクション面に関してはキレがあって派手だが、ストーリー面を省みると全然練り 込まれていなかった。「殺意の波動」という潜在能力が主人公にあって、それを目覚め させまいとヒィヒィ唸ってばかり・・・。もうちょっと工夫してくれないだろうか。、暴力に 溺れまいとする主人公の精神的成長をテーマにするとかであれば、多少は良かったかも。 他、アニメオリジナルのラストボス・サドラーがただの狂人で興ざめ。主人公達と超人 (?)サドラーの戦いがしつこく繰り広げられ、引っ張り過ぎかと。
 構想4年、制作期間1年だからって、原作ファンも楽しめないであろう出来なのでこの評価。 あれほど盛り上がっていたストリートファイターシリーズも1990年代後半には衰退の一途を たどり、このOVAが製作され始めた時点で、人気は風前の灯火。そして、このOVAで 駄目押ししてしまったと・・・。
評価 執筆者 カンガルー【05/11/05掲載】


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