ゼーガペイン(英題:Zegapain)


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
SF
ロボット
十凍京(ソゴル・キョウ):浅沼晋太郎
守凪了子(カミナギ・リョーコ):花澤香菜
三崎紫雫乃(ミサキ・シズノ):川澄綾子
シマ:坪井智浩
ミナト:井上麻里奈
マオ・ルーシェン:朴路美
美雨(メイウー):牧野由依
美炎(メイイェン):渡辺明乃
クリス・アブニール:家中宏
アーク・アヴニール:久川綾
クロシオ・ハヤト:大山鎬則
イリエ・アヤカ:小野涼子
イゾラ:村井かずさ
レムレス:辻親八
タルボ:立木文彦
フォセッタ:岡田純子
リチェルカ:門脇舞
ディータ:中尾衣里
ゼーガAI:MAI
トミガイ・ケイ:渡辺明乃
ミズキ:ゆかな
カワグチ・ケンタ:吉野裕行
ウシオ:加藤将之
ハヤセ・トウヤ:神谷浩史
クラシゲ:松本保典
ミズサワ:佐藤利奈
コージー(カミナギ・コウジ):大津田弘海
原作
矢立肇
伊東岳彦
脚本
関島眞頼
監督
下田正美




 舞台は日本の近未来、舞浜市。県立舞浜南高校に入学してまだ日も浅い最中、高校生ソゴル・キョウはたった一人の 水泳部員として練習に励んでいた。しかし、中学時代に水泳部で問題を起こし、全国大会出場への道を潰してしまった 過去が彼にはあった。そのため、元水泳部同僚のケンタ、ウシオ、ハヤセの3人から激しく憎悪されていた。
 ある日、彼は映画研究部所属の幼馴染カミナギ・リョーコから頼まれ、彼女の製作する自主映画に出演する。 その撮影中、プールに水着姿で現れた美少女シズノを目撃する。シズノはキョウに謎の言葉を残し、行方をくらましてしまう。 彼女を水泳部部員のPRに使えると考えたキョウは必死に彼女を追い求めるが、程なくしてようやく彼の眼前に姿を現す。 シズノは世紀末のような廃墟の世界にキョウを導き、「ゲーム」の始まりを宣言する。2人は巨大ロボット「ゼーガ ペイン・アルティール」に乗り込み、協力して襲い来る敵を撃退していく...。
 なぜ自分は始めて見る知らないはずの搭乗ロボットを操縦できるのか?どこか経験したことのあるかのようなこの 操縦感覚は何なのか?この廃墟の異世界は何なのか?その後、次々と彼の前に現れた謎のメッセージは誰のものなのか。 「目に見えるものを信じるな。」「ミサキ・シズノに関わるな。」
 謎が深まる中、キョウは何が現実で、何が虚構なのか確信を持てなくなっていく。やがて、残酷過ぎる事実を 目の当たりにすることになる...。


† アニメ 作品レビュー †
 作品の魅力に知名度が反比例してしまっていると感じる名作の一つ。
 CGを駆使しまくったメカの戦闘シーンが正直イマイチだけど、それが全く気にならないくらいに青春ドラマや 奇抜な世界観が魅力にあふれていた。先読み不可能なシナリオ運びも見事。
 序盤は不可解なデジャヴに謎の転校生、謎のメッセージの出現など、虚構世界〜現実世界のSF的な惑わし方が 巧み。中盤からは、天国から地獄へ一気に突き落とすような衝撃的展開が多い。幼馴染との純愛、クラブ仲間との 和解と友情、その他、痛快な新展開の数々で救いがもたらされたかと思えば、残酷なまでの真相が続々と明かされて いき、何度も絶望に打ちひしがれる。

 仲間や教師達との思い出が一時の儚い幻であることを思うと何とも切ない。努力や経験の成果の全てが何度も 台無しにされても前向きでいられるほど人間は強くは無い。しかし、例え幻の出来事であり、いずれはリセットされる 世界だったとしても、経験した想いや痛みは本物だったはず。そういった単純な事実を精神的支えにして主人公達 セレブラントは悲壮な闘いを続けていく。熱血主人公とポジティブシンキングなヒロインがお互い励ましあい、 量子データ化された仲間達を守る為に奮起する姿が痛々しい。視聴後に振り返ってみて、キャッチコピーの 『消されるな、この想い』『忘れるな、我が痛み』が如何に重みのあるメッセージだったかを痛感する。
評価 執筆者 カンガルー【08/05/02掲載】


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